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第二の星で  作者: ぷりお
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フェスターグリットとガタカール

更新日は水、金、土、日と言いながら、書いたので更新します。すいません。


追記 3じゃなくて8です!直します、ごめんなさい!

「それでも、国のやることに一個人が口を出すべきでない。」ダッケルは暗く俯いた。


「見下げ果てた女だ。貴様のような責任逃れの兵士が、マンチェスターを守ることなど不可能だったのだ。貴様の流刑は邪魔が入った事情で今日の夕方、行われることになった。ダッケル・ンジャ、貴様の器量はその程度だったのだな。」

フェスターは立ち上がり、去っていった。


「フェスター、私は……」

ダッケルは泣いていた。



房を出たフェスターの側を兵士が息切れしながら近寄る。


「なんだ、今日は騒がしい人間が多いな。」

フェスターは不愉快そうにして呟く。

「フェスター大尉、このロンデイルに帝国のガディヨットー級の艦が2隻来ていると。」


ロンデイルは首都であったロンドンを旧世紀からの脱却という形でイギリスが命名した首都である。

しかし、それはイギリスにおいて唯一の変化であった。

その首都は、メサイアとメローのいる王宮、そして評議会の建物を有していた。


「奴等はガディヨットーとは呼んでいないんだろう。まぁ、サイズは分かるが。その数ならば、巡回か偵察のつもりだな。」

フェスターが口周りを塞ぐようにして言った。

「はっ、メロー様からフェスター隊で迎撃しろとのことで…」兵士の人間が声を小さくしていって、上目遣いでこちらを見る。


「メサ・ロトゥンドでなく我々がか?相変わらず腰の重い部隊だ奴らは。街に被害がいくぞ。」

フェスターは一瞥した。


「それが、メロー様がフェスター大尉達が出撃なさったら街に墜落用の防護網を貼ると…」

「網で何が防げる。まぁ良い、評議会の提案であるならば、それがどのような結果になるか。奴等の身に染みるよ。」

フェスターは静かに呟いた。

「…?網はフェスター様の艦に送っております。それを兵士で展開なさってください。」



「わかった、貴様のアウトマタリアで私の艦まで牽引しろ。」

フェスターはその兵士の空中を浮くバイクを先頭にし、後ろが馬車の荷台になっているものに消えていった。



「フェスター様、敵をできるだけ誘き出してから、戦闘を行えとメロー様から。」


第8部隊ロイヤルミーレス プティッカ級戦艦アンビーオ

に乗り込むと、フェスターの部下が告げた。

このアンビーオは、艦としてはいささか小振りである。


ガディヨットー級とそれよりサイズの大きいヤックヌー級、プティッカ級、そしてルーザック級、最大級のモンテーナ級の丁度、ヤックヌーとルーザックの間に位置するわけだ。

そして敵艦である、インペネスとノアはルーザック級、

ストラッズはこのアンビーオと同サイズというわけだ。


「…どこへ行けば良い。首都でなければどこが傷ついても良いのか?」

「それが具体的な指示は…」

「……。具体的な指示がないから、ここで撃墜するしかない。後からウダウダと責任を押し付けられては困る。」

フェスターは軍服からパイロットスーツに着替えに更衣室へ向かった。


「ガタカール、出撃いけるな。」

メットを脇に抱えたフェスターが呟く。

その表情は眉に皺を寄せ、不機嫌であることが伺える。

艦とそれを追う敵のガディヨットー級2隻がロンデイルを離れてレディングへ向かっているからだ。


「はっ、整備済みであります。しかし特殊な機構を持つ機体でありますのでお気を付けて。」

クレーンから下がってメカニックが呟く。


フェスターがガタカールを見上げる。それは、従来の人の型を取った機体ではなく、虫のような形で、カマキリのようだった。足は4本で、胴体は後ろに長く、羽のようなものをエンジン代わりにし、頭は従来の人型のものを装着した異形だった。


頭のコックピットに入り、ハッチを閉じる。操縦系統は椅子の肘置きから派生した操縦桿2本と真ん中にコンピューターのモニターであり、通常機体と変わらなかった。


ガタカールの人型の頭部のメインカメラは蜘蛛の形を取っていて、機体を起動すると前列の四つと後列の2つが起動した。

「この目の数の意味は何がある。」

フェスターはコンピューターを起動してマニュアルを開く。

「主眼と側眼に仕事をわけている。前例の目で敵を視認して、後列のもので索敵だな。」

マニュアルには、機体は反重力エンジンに頼らず、羽を模したエンジンで自由飛行を可能にしていた。


「やはり、人ではなく昆虫だな。」

フェスターは呟いて、メットを被る。


「大尉、カタパルトを…」

誘導のメカニックが先の足置きを指して叫ぶ。


「ガタカールは推力に頼る必要はない。」

スピーカーをオンにして、インカムに言って、機体を射出口まで持っていく。


「ロンデイルであれは、評議会の人間共もどさくさに紛れて排除出来たというものを。」


「助言をするものというのはいつでもそうだ。

こうするべきではないですかと、腰を低くし、段々とそうならなければ、傲慢になる!」

「フェスター・グリット出るぞ!」


叫びと共にガタカールの背中から4本の羽が現れ、それが振動を始め、風圧を作り出す。ガタカールが艦から飛び出した。



「敵機出ました、なんだあれは!」

ボトを操作した帝国兵が叫ぶ。

「虫だ、地球にはそう言った、巨大であれば人間を遥かに凌駕する生物がいるらしい。やはりマンチェスターから抜けてきて正解だった。あんなものはシャキリ達にはやれんよ!」

ボトに乗り込んでいたラッツェルが叫ぶ。


「大尉、出られるのですか?」

操縦桿を握った兵士が振り向いて叫ぶ。


「当たり前だ、あれを私のアコニットで撃墜してやるんだ!」

ラッツェルは格納庫へ走り出していた。



「アコニット出るぞ!」ラッツェルが叫び、その後にセルヴスが二機射出される。


「ラッツェル大尉、あれは!」

隣のボトからセルビウスで出撃したバジーリオから通信が入る。

「少佐、散歩をして正解だったな。奴等は鎖国だなんだと言って、独自の文明は築いているではないか!」


「そういうものです。鎖国とは、しかし辛いのは鎖国を解除した後の、他国との文明のギャップにあります。」

バジーリオがバイザーを下げる。

「歴史の授業をしにきたんじゃない。取り掛かかるぞ!」

ラッツェルがアコニットを破裂音と共に加速させた。


「ラッツェル大尉、治安維持と帝国人民の救出という名目であったからついてきたのに、これでは逆だ。」

バジーリオは呟いた。


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