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第二の星で  作者: ぷりお
19/51

穏やかな海と壊れた街

一夜が明けた。


バイセッコー、言わば空飛ぶペダル無し自転車に乗ったクストが停泊しているノアに近づく。


イギリスの鎖国状態は、マンチェスターの襲撃を受けても

一切の解除はなく、全ての艦はここ、ドーバー海峡に建てられたリゾート地で足止めを喰らっていた。


「いやしかし良い空気だねぇ。ここは」

クストは汗を首のタオルで拭って呟く。


丸の形を保った太陽が青にも薄い緑にも見える海を照らしていた。


近くでクリス・チゴーが服を脱ぎ、海に入っていた。

「うわっ!」クストは顔を青ざめる。


「きったない胸毛だなぁ。全く…。あぁ、海が穢れてくよ。」

クストはジトーっとしながら、ため息を吐いた。


「おはようございます、少佐。」

後ろの声に振り向く。ヴァレンとスタームだった。

「2人共おはよう。イブはどこ?」

クストは周囲を見渡す。


「イブは朝食食べてますよ。」スタームが呆れ気味に言った。

「朝食って8時だよな。もう2時間経ってるけど…」


「まだ食ってるんですよ、あいつ。」

ヴァレンは欠伸をしながら言った。


「シャキッとしろ!アダム君!」

背中をパァンと叩かれる。

クストはバイセッコーでまた空中に飛んでいった。


ほとんど下着の服装で、

ズボンはとてもベリーにショート。

そして、クストさんは21歳。

ただ、もう少し胸が欲しいかな?

そして、なんと馬に乗っているかのような姿勢になる。

ピチピチ21歳。

うん、胸さえもう少し…

バイセッコーの設計者ありがとう。

おぉ、神よ、胸をむねっとね。


「良いですね、スタームさん。」

「僕は眼鏡が輝いてしまって、何も見えないな。准尉」

横を見ると、目がギンギンで眼鏡は太陽の光でギラギラだった。

2人はオホホとそれを眺めていた。


後ろから、頭にとてつもない激痛がきて、倒れた。

イブがため息をついて、手から煙を上げていた。


「2人もバイセッコーで偵察をと言ったのに、クスト少佐を見て何がムホホですか。」

隣のジーネンが見下ろして睨んでいた。

ジーネンも薄い服装で白い服だから、汗で下着がす、すけ

…おぉ、これ以上は何も言うまいよ。


「28歳、まだいける。」

スタームが呟く。

「28歳、そろそろ切羽が詰まる時…」

ヴァレンが呟く。

2人が踏み潰された。


その後、海から上がったクリス・チゴーがこちらに歩いてきた。

おお、これは、モサモサジャングルの胸毛だなぁ。

36歳、我らがサバンナ。


きたね!!

すね毛も腕毛もびっしり、虎とか隠れてるぞこれ!


スタームとヴァレンは2人で顔を青くして、

黒いジャングルに誘われる前に、

そそくさとバイセッコーに乗って行った。


「あの2人の将来が心配です。」

イブがジーネンに呟く。

「権力を肩にきたセクハラジジイよ。」

ジーネンがため息をついて、ノアに戻って行った。




マンチェスターでは、球体型のコックピットが裸で設置されていた。その横には、コンピューターと数字の計器。


アッシス数機がその球体を運び、従業員がそのコンピューターを設定する。


「これが、適性検査プログラムか。」

「お前、試しに乗ってみろ。」

片方の男がもう片方の人間に声をかける。


「これ、閉じ込めて、毒ガスとかないよな?」

「ははは、そしたらお前は英雄だよ。」

軽口を言いながらコックピットに座る。

ハッチが閉じ、真っ暗闇で方向感覚が消え去る。


「こ、これは中々。」男は汗を流して、生唾を飲んだ。


ーー適正検査開始ーー


緑の文字が表示されて、球体全てに緑色の線が入る。


ーー適性検査終了、ハッチが開くまで、座席からは立たないでくださいーー

女性の機会音声が流れ、外の光が入る。


「どうだ?」

男がコンピューターの前に立つ兵士に聞く。

「0.9。才能ないねぇ、お前。」

「なくて良いよ、人殺しの道具選定なんてさ。」

男達は笑った。



「総帥、ホログラフィックシステムを使って、マンチェスターへの人民に向けた演説を行う時間です。」

月の帝国の一際高い建物の部屋で、側近の男が黒い椅子に腰掛けるセリウスを見て言う。


「私はまるで演説マシーンだな。」

セリウスが鼻から息を漏らす。


「現地の兵士も、総帥のお姿を見れば士気が向上致します。

何卒…」

セリウスは立ち上がり、写出機の前に立つ。

こちらからはモニターでしか確認できないが、あちらには、セリウスの姿が青いグラフィック体で映っていた。


壊滅したマンチェスターに、セリウスが映り、広場がどよめく。


シャキリ、ラッツェル、ガルーラ達全ての軍人が整列をしている。

画面の向こうでは、軍人が後ろに、ボロボロの服を着た人間達が前に立っていた。

そして、その最後列には、セルビウスに搭乗したバジーリオを真ん中にして、左右それぞれに銃を持った兵士がいた


机の上に設置されている、台座付きのマイクの位置を整え、口を開く。


「まず、マンチェスターに住んでいた、全ての人々へ謝罪をしたい。」

「このような、手荒な真似で諸君らを人質のように扱ってしまったことだ。」


民間人の中には叫び出しそうな者がいたが別の民間人に止められる、結果が分かり切っているからだ。


「しかし、これは新たな人類へ進化することへの解放と考えて頂きたい。つまり、諸君らは選ばれたのだ。今も生きて、ここに立っていることが何よりの証拠である。」


「我々はこれから、諸君らへ一つのテストのようなものを行う。しかし、これに選ばれなかったからといって、諸君らを乱雑に扱うことはしない。全て、人間の倫理と人権に則るということを先に宣言させて頂く。」


「また、このテストに合格した場合、諸君らには、月の、エルガー帝国への移住権を渡す。そうでなかったものは、身柄を解放し、近くの地域へ安全に移送する。無論、このマンチェスターに帰ってくることもできる。」


「……この言い草。やはり、侵攻したんだな。マンチェスターに」

誰にも聞かれないコクピットでバジーリオは呟く。


「月のエルガー帝国は、この大地より遥かに発展し、治安維持に努めている。インフラの整備、気候の安定性、

人種問題根絶。この地で問題となってきた歴史は、エルガー帝国には無い。それと比較して、この地に残ることを選ぶのならば、私は否定しない。諸君らには、自身の道を決める。選択権があるということを心に留めて頂きたい。以上。」


演説が終わり、ホログラフィックは消えた。


今回は自分にはセンスが無いのですが、若干のギャグも挟んでみました。世の中、どこかで苦しんでいる人がいても、綺麗な景色を見て、笑ってる人はいると思います。

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