終戦、マンチェスター攻防
「くそっ、なんで4機もこっちについてるんだ、
ガルーラ!」
アシュクが機体を向けて、叫ぶ。
「もういつまでもウジウジしてられない、姉さん。
僕は人殺しになってしまったよ!」
ガルーラが剣を取り出し、機体に肉薄する、
「こいつ近寄るな!」
一機が盾で剣を受け流す、横からアシュクのマシンガンが
機体を爆発させた。誘爆に巻き込まれて、一機が墜落する。
「大尉、大尉!ダメだガルーラはここにいては!」
アシュクが涙を流す。
敵機がガルーラの腕を掴んだ。
「捕まえたぞ、侵略者共!」
剣を振り上げる。「うっ!」
爆発が起きて、ガルーラが屋根に叩きつけられた。
「援軍!」アシュクが上空を見上げて叫ぶ。
「ひよっこ共が必死にしてるのに、肝心のシャキリは
なにをしてんだ!」
ラッツェルのアコニットだった。
後ろには補佐艦のボトが来ていた。
「ラッツェル大尉!」アシュクが安心したように涙を拭った。
「インペネスの援護にはストラッズが向かってるよ。」
ラッツェルが上空から2人を見下ろして言う。
「…この侵攻のこと、少佐に知られては…。あとセーレンはどうしたんです!合流する手筈では?」
アシュクが聞く。
「敵がいるのにベラベラうるさいよ!さっさと散れ!」
ラッツェルはそう言って散開させ、ショットガンで最後の一機を撃墜した。
「くそ!ストラッズはいつ来るんだ、なぜ敵艦がここにいる!」
インペネスやタイタニスより遥かに小さい、ボト級の
セーレン艦長ニックが叫ぶ。
「大尉、敵艦が攻撃してきます!」
「白旗を揚げろ!あれは大型艦だ!」
「ジーネン艦長、白旗が上がっています!」
クストタイタスのコックピットが映る。
「そこらの港につけさせるぞ、テラーストュートの捕虜とする!」ジーネンがインカムに言って、格納庫にいたアダム達を武装解除のため出撃させた。
「……チッ、策はまだある……!」
アコニットの腕のカバーが外れ、武器が現れる。
肩から外していたガトリングだった。
各砲身が腕を中心に密集し、その機構を作る。
地面に向けて一斉射した。機体が振動し、軽量化のアコニットはさらに揺れを強くした。
「だからこの武装は余計だったんだ、ガルーラ!」
シャキリは光を浴びながらぼやく。
金属を弾く音がする。しかし、ダッケルは機体がへこんでも地面を前進する。地面が沈み、すぐにでも倒壊する勢いだった。
「ふん、豆鉄砲など…」
弾くだけだった。
「お姉ちゃん!」近くで子供の声がした。
「あぁっ!」
薬莢によって、少女の頭を潰された。妹らしきものが走ってき、それを抱き上げる。
「なぜ、まだ民間人が残ってる…火をつけたんだ、火をつけたんだぞ!」
「貴様ぁ!」ダッケルが機体を上昇させた。
「……!空中戦ならば!」
シャキリが突進をかける。
ダッケルはそれを槍ごと盾で受け止める。
「貴様、わかっているのか!子供が…!」
ダッケルは通信越しに叫ぶ。
シャキリは俯く。
「わかりきってたことさ。」
「……死ね!」
ダッケルが叫び、アコニットの頭を掴む。機体が軋み、首からパイプが飛び出す。シャキリは抵抗しなかった。
警報が鳴る、インペネスだった。
ーーこの地域、及び空域にいる地球人に告げる……
我々帝国巡洋艦……インペネスは……
マンチェスターの占拠に成功した。…繰り返すーー
ダッケルはそれを聞いて、血の気を引く。
「……負けた。」
アコニットから手を離し、地面にもたれる。
ーー抵抗戦力、及び戦艦においては……撃墜した。
諸君らのこれ以上の抵抗は……無駄である。ーー
ダッケルは座席にもたれかかった。
「………そういうことだ。堅物。」
敵機から通信がくる。
「私は……どこに帰れば。」
ダッケルが虚になりながら呟く。
「…我々はリヴァプール侵攻の予定はない。」
シャキリが呟いた。
「それぐらいの……燃料はあるか。」
ダッケルの声は涙ぐんでいた。
ーー人民の扱いについては………ーー
時計塔は崩れ落ち。水道からは水が噴き出す。
雨は止んでいた。
放送はまだ続く、両機は崩れ落ちた街を見つめていた。
セーレン艦ごめん。動かし方がわからなかったから捕虜で我慢してね。
追記 なんか文章のミスで2回繰り返しで同じ場面が出てきてしまってすみません!
修正しておきます。




