赤蟻再来
「だから、何でお前がいるんだよ。」
俺は目の前でカレーを旨そうに食べている赤い服を着た男に訪ねた。
「何でって約束したじゃんか、飯食わせてくれるって。」
「してねえよ。」
「うめえうめえ。おかわり!」
これである。三杯目のおかわりをよそいながら俺は頭を抱えていた。
「あっ、てめえ、俺の分を食うんじゃねえ!」
「ル…ルナさん。私の分を差し上げますので、お気を静めて。」
「そ…そうか?コホンッ。仕方ない。ドリーに感謝しろよ。」
「おう!サンキュー、ドリー!」
「い…いえ…。」
何か少しずつ馴染んでるし…。
はぁ…。
俺は、あの日から案の定丸二日寝ていたらしく、その間何度も赤蟻はこの家を訪ねてきたらしい。
どうやら俺の料理が気になって仕方なかったようだ。
「やっぱりリンゴを入れてるのがさらに旨さをましてるよなぁー!」
む、中々わかってるじゃないか。
「なぁ、お前は腕、生えてこないのか?」
「あぁ、これか?俺は、シャドとは違うからな。」
「ただ、うちの整備士が今代わりの腕を作ってる。俺はいらねえって言ったんだけどな。」
腕を作る?義手か?そんな精巧なものを作るメカニックもいるんだな。
「なぁ、お前のとこの組織は何人くらいいるんだ?」
「さぁなぁー、まぁ幹部が十人いるから、千人かそこらじゃねえか?」
「多っ!千人かよ、とりあえずもう襲ってこないってことでいいんだよな?」
「あーー。何だ?うちに入りたいのか?」
「ミズキは面白いからな、うちに来てもうまくやれると思うぞ。」
馬鹿なことを言いやがる。
「冗談じゃない。俺は俺でやることがあるんだよ。」
「やること?話してみろよ。手伝ってやろうか?」
むっ。こいつ、もしかして結構いい奴なのか?
まぁ、隠す必要もないし、話してみるか。
「召喚師を探してるんだが、何か知らないか?」
「召喚師ねえ…。んー、俺は知らんが、シャドかラビなら何か知ってるかもしれないな。ミズキ、一度アジトに来いよ。直接聞いた方がわかりやすいだろ?俺は細かいことはよくわかんねえし。」
「そりゃあそうかもしれないが…。アジトねえ…。っていうかラビって誰だ?」
「ラビはうち一番の魔術師で、俺の師匠だ。かなり長生きしてるから何か知ってるだろ。」
「師匠って、お前魔術も使うのか?」
「火の魔術は使えるぞ?」
「ただ、ラビから習ったのは体の鍛え方と戦い方だな。」
凄いなそいつ…。魔術も体術も一流ってことか。
「よし!じゃあ行こうぜ!」
「って、今からかよ!?」
「ああ。どうした?別に取って食おうってわけじゃない。なあ?ルナもドリーも行こうぜ?」
「ん?俺たちもいいのか?」
「ああ、お前たちのことは団長も認めてるからな。問題ないだろ。」
まぁ、ルナもドリーも来るなら大丈夫か。
ただ、ドリーは怖くて行きたくないんじゃないか?
「あ、あのー。私、黒影のアジトにある絶景スポットというのを見てみたいんですが…。」
「ああ、星雲の丘か?いいぜ!俺と一緒なら問題ない。」
「ミズキさん!聞きましたか!?死んでも見たい絶景スポット10選の一つですよ!せっかくですし行ってみましょう!」
ドリーもビビってた割には、ノリノリだな…。
「仕方ない。招かれてやるか。」
俺は空になった鍋を洗い終え、黒影アジト見学ツアーへと向かうことにした。
【キャラクター紹介(補足)】
Big=Gun(ビッグ=ガン)
盗賊団【黒影】の副リーダー&狙撃手
年齢 16
性別 男
血液型 O型
身長 158cm
体重 50kg
風貌 美形、金髪、青い瞳、赤い服、赤いキャスケット、ゴーグル、ストール
武器 巨人の大銃(※)、炎のナイフ
※ 神ミスティアが巨人族のために作ったと言われる銃
性格 明るい 面倒見がいい 血の気が多い
趣味 食事
好き 団長、ラビ(師匠)、飯、林檎、肉、目立つもの、楽しいこと
嫌い 貴族、野菜
他 身の丈ほどもある銃と絶大なる炎を自在に操る
団長の一番の理解者で、団員からの人気も高い
赤い服を好み、小さな体に怪力を持つため、
「red ant(赤蟻)」の通り名を持つ
信条 「迷ったら走れ」「死ぬときは俺から」「押して駄目なら蹴っ飛ばせ」




