【閑話】聖剣
「ルナのその剣って名前とかないのか?」
「名前?剣のか?特にないな。この剣は落ちてたのを拾っただけだからな。」
「んー、ただ黒剣って今まで言ってたけど、もう黒くないじゃん。何か名前があった方がいいよ。」
俺は、金色に輝くルナの大剣を指さして言った。
「じゃあなんか名前付けてくれよ。」
「え?俺がか…?」
「おう、かっこいいやつで頼むぜ!!」
えー、かっこいいやつかぁ…。
ちょっと、そんな期待した目で俺を見るなよ。
俺のネーミングセンスの無さがばれるじゃんかよー。
ドリーに助けを求めようと後ろを向いたら、ドリーもなんかワクワクした目でこっちを見ていた。
はぁ…。
うーん。
ルナの剣を見る。
金色の光か…。聖なる光…。清らかなる光…。清らか…。清潔…。除菌…。ファブリーズ…。
「ファブリーズ!?」
ルナとドリーはお互いの顔を見合わせた。
おっと、俺の心の声が漏れたらしい。
えーと、真面目に考えないとな。何せ世界で最も偉大な神様の剣らしいからな。
罰が当たるといかん。
エクスカリバーとかに匹敵する名前を考えねば…。
「ファブリーズかぁ!かっこいいなおい!」
「ファブリーズですかぁ!聖剣ファブリーズ!」
「おお!!聖剣ってつけるとさらにいいな!」
「え?」
二人がなんか盛り上がっている。
「流石ミズキだな!いい響きだ!」
ルナは目を輝かせてこっちを見てきた。
「いや、ちが…。」
「流石ミズキさんですね。ファブリーズ…。どういう意味なんですか?」
ドリーもなんだか憧れのまなざしでこちらを見てきた。
「え?あ、いや。せ…。」
「「せ??」」
「せ…聖なる光って意味だよ。元の世界の言葉だがな…。」
「決まりですね?」
「ああ、決まりだな!」
「この剣の名前は…。」
「「聖剣ファブリーズ!!」」




