【閑話】酒場の噂
「おい、黒影がたった三人の冒険者に撃退されたらしいぜ。」
「たったの三人?馬鹿いえ!黒影だぞ!?逃げ切ったの間違いじゃねえか?まぁ、それもあり得ねえ話だがな。」
「いや、襲われてそれを倒しちまったらしい。しかも、団長と副長が二人同時に攻撃を仕掛けて、それを打ち破ったやつがいるんだとよ。」
「おいおいおい。お前…、踊らされてんじゃねえよ。いくらなんでもそれはないだろ。」
「いや、それが確かな筋からの情報でな。さらにな、あの副長【赤蟻】が片腕を切り落とされたって話だ。」
「はははっ!!またまた!!」
「………。」
「………。で、誰なんだよ。その三人組って奴は?」
「いや、それがな?そのうち二人はルーキーらしい。何でもまだEランクなんだとよ。一人は10歳程度の少女で、もう一人は冴えないいかにも弱そうな男らしい。」
「ん?そしたら、三人組の中で二人は雑魚ってことかよ。もう一人の奴は何ランクなんだ?」
「そいつはBランクって話だ。ほら、キリンのドリーって聞いたことないか?」
「ああ、運び屋ドリーか。嘘だろ?あいつ、そんなに強かったのか?」
「お前、あいつが戦ってるところ見たことあるか?」
「確かに戦っているところは見たことも聞いたこともないな……。」
「実はめちゃくちゃ強かったんだよ。性格も温厚だし気のいい奴って聞いていたが、きっと怒らせるととんでもない奴なんだよ。」
「おーーーい!!二人とも!!キリンのドリーが、地竜を倒したって話聞いたか!?」
「「!!!!!!!」」
「おい…。」
「ああ…、決まりだな。」
「「キリンのドリーには近づくな!!」」




