第7話:過去との決別と認められたアルス
お待たせしました!第7話です!
ついに、王城で国王様との対面ですね……!
怒られるのか、それとも……!? アルスがどうなってしまうのか、ぜひ見届けてください!
ちなみに、昨日の「第5話・第6話の同時投稿」はいかがでしたでしょうか?
少しでも楽しんでいただけたなら幸いです!
それでは、大注目の謁見編、本編をどうぞ!
アルスはギルド長と共に謁見会場に向かった。
勇者パーティは定刻よりかなり前に着いたようだ。
そこにはアランの姿が見えた。
アランは明らかに悪態をついている。
(アランがいる。……嫌だな)
アルスはすぐに首を振ってため息を飲み込んだ。
今はそんなことをしている場合じゃない。覚悟を決めなきゃ、と自分に言い聞かせて前を向く。
謁見会場への大きく厚い圧倒的な扉が開き、国王が見えてきた。
「面を上げよ、少年。……お前がアルスだな? ダイアから話は聞いている。平原を赤く染めたあの凄まじい火柱……伝説の災害竜の再来かと国中が震えたが、まさか、たった一人の少年が放った魔法だったとはな。素晴らしい、いや、実に見事な才だ!」
(怒られるかと思ったけど、そんな事はなさそう……?)
内心少しホッとしながらもまだ緊張しているアルス。
「それと、そこにいる勇者パーティ『夜明けの剣』よ。お前たちは昨日、この国宝級の逸材を『無能』と称して追い出したそうだな? なんと愚かな事をしたもんだ。」
国王はアランたちを呆れ顔で見ている。
「アルスよ、勇者パーティ『夜明けの剣』に戻る気はあるかね?」
アルスはもう決まっていた。
「国王様。申し訳ないですが戻るつもりは微塵もありません」
アルスは言い切ったという達成感でいっぱいだった。
「やはり予想はしていたが、戻るつもりはないようだな……では、こうしよう。アルスが勇者になるのはどうかね」
この場にいる全員が驚いた。
「ま、待ってください国王様。こんな奴に勇者を名乗る資格は無いはずです!」
「こんな奴、だと? お前はアルスと戦って勝てると思っているのか? お前など、一瞬で消し炭にされて終わりであろうな」
アランは相当怒っている。
「さて、アルスよ。どうするのだ?」
アルスは悩んだ。
なぜなら、この世界を救う為に勇者パーティに入ったからだ。
だがアルスにはもう1つの願望があった、それは自由にこの世界を冒険して沢山の魔法に触れたいというものだった。
(これからも、自由気ままにこの世界を冒険するのか、これからも勇者としてこの世界を救うのか…………俺は……)
アルスはありのままを伝える事にした。
「俺は……元々この世界を魔王の手から救う為に勇者パーティに入りました。けど、今回の事があり勇者になるのは少し荷が重い気がします。……俺は、この世界を冒険してみたいです。この世界を冒険して沢山の魔法に触れたいです!」
アルスは淡々と伝えた
「そうか。では、こうするのはどうかね? まず勇者として冒険に出る、だが勇者としての責務は最低限のことだけで大丈夫だ、そして世界を冒険し魔法を研究してもいい、更に他の街に入りやすくする為に手配をしておこう。これならどうだ?」
アルスはこれまでにないほど、胸を激しく高鳴らせていた。
(最低限の責務だけでいい……? 世界を旅して、好きなだけ魔法の研究をしていいってことか!?)
それは、アルスにとって夢のような、これ以上ない最高の条件だった。
勇者パーティで理不尽に縛られ、雑用を押し付けられていた日々が嘘のようだ。
アルスは隣に立つダイアを見た。
ダイアはニヤリと不敵に笑い、「お前の好きに生きろ」と言うように小さく頷いてくれた。
背後からは、アランたちの「嘘だろ……」「なんであんな無能が……っ!」という、絶望に満ちた歯ぎしりが聞こえてくる。
もう、迷う必要なんてどこにもない。
アルスは真っ直ぐに国王を見据え、力強く、そして晴れやかな笑顔で頭を下げた。
「――はい! 謹んでお受けいたします。俺に、その新しい勇者の役目を、旅を、やらせてください!」
「うむ、よく言った! 新たなる勇者アルスの誕生だ。これより、お前の歩む旅路に国の全面的なバックアップを約束しよう!」
国王の豪快な笑い声が謁見の間に響き渡る。
そして、国王はその場でアランから勇者の称号を完全に剥奪した。
――魔力が高いだけの無能、そう罵られて全てを奪われた少年は、昨日までの過去と完全に決別した。
これから始まるのは、国公認の、世界で一番自由な最強勇者の大冒険だ。
アルスの新しい物語が、今ここから動き出す。
第7話を最後まで読んで頂きありがとうございます!
まさかアルスが、こんな最高の条件で『新しい勇者』になってしまうとは!
アランたちの絶望した顔、スカッとしていただけたでしょうか?(笑)
これで過去とは完全に決別し、次回からは新しい街、そして新しい魔法との出会いが待つ、自由な大冒険が始まります!
これからもアルスの規格外っぷりをどんどんお届けしますので、お楽しみに!
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それでは、次回もお楽しみに!




