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第6話:謁見の前の静けさ

お待たせしました!第6話です!

前話のラスト、まさかの国家問題にまで発展してしまいましたが、いかがでしたでしょうか?

今回は、アルスの前に「水晶を割った1人目」の人物について、少しだけお話しします!

今後もこの先駆者のエピソードを小出しにしていく予定ですので、ぜひそのあたりも注目して最後まで読んでいただけると嬉しいです!

「アルス君、謁見は明日開かれる。さっきは急ぎで詳細まではわからなかったからもう少し詳しく説明してくれ」


「はい……」


 アルスは話したらどうなってしまうのか、という不安があったがダイアさんには正直に話そうと思った。


「まず、ダイアさんに言われた通りに水球の練習をしてみました。綺麗な水球ができたので調子にのって、別の属性の魔法を使ってみたいな、と思って1番始めに思い浮かんだのが火属性でした。 ダンジョンなどで辺りを照らせるくらいの火の大きさをイメージして魔力を流し始めたんですけど……魔力を流し過ぎてしまったみたいで……という感じです」


 ダイアは呆れながらも面白おかしく笑った。


「そうか、魔力の制御を間違えたのか」


「あれ? あまり驚かないのですね。」


「実はな、アルスが依頼を受けている間に1人目の水晶を割った人が書いた本を探していたんだ。そしてその見つけた本にはこう記されていた。5属性同時発動の練習をしている時に魔力の制御を誤ってしまって森を1つ消し飛ばした……と。実際その場所は昔の地図には森が書いてあったんだが、今そこに行くと荒地になっている」


 アルスは胸が高鳴った。


(5属性同時発動か……気になる!)


「おっと、アルス君。5属性同時発動をやってみたいなんて考えていないよな?」


「ギク……いやーまさかーそんな事あるわけ無いじゃないですか」


 目を泳がせながら全力で首を振るアルスに、ダイアは「ははは、ならいいが」と豪快に笑った。


「とにかく、明日になれば嫌でも国の一大勢力が動く。……アルス君、君を無能扱いして追い出した勇者パーティの連中も、明日の謁見には確実に召集されるはずだ」


 ダイアのその言葉に、アルスの表情が引き締まる。


(勇者パーティ……。明日、ついにアイツらと顔を合わせるんだ)


 自分を裏切った過去の仲間たち。

 彼らが、規格外の力を手に入れたアルスの姿を見たとき、一体どんな顔をするのか。


 アルスは静かに拳を握りしめ、明日の謁見の刻を待つのだった。


 翌日、アルスは謁見の場に招待された。



第6話を最後まで読んで頂きありがとうございます!

今回は少し短めということで、第5話の更新からすぐにお届けしてみました!サプライズ更新、楽しんでいただけたでしょうか?

アルスの前に水晶を割った先駆者のお話、いかがでしたか?

『5属性同時発動』という、男のロマンが詰まった面白そうなものが出てきましたね!

果たしてアルスもこれができるようになるのか……。でも、その前にまずは魔力を完全に制御できるようになるところからですね(笑)。

いよいよ次回は、元パーティの連中も集まる王城での謁見が始まります!

もし「一気読み楽しかった!」「続きの謁見編が気になる!」と思ってくださったら、ページ下部からブックマークや評価(★)で応援していただけると、めちゃくちゃ励みになります!

それでは、次回もお楽しみに!

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