第36話:ティアの意外な一面
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無事にルミナスへ到着し、お買い物デートを楽しんだアルスたち。
夜になり、二人は街の穴場の酒場へと足を運びます。
そこで明かされる、ティアの「意外な一面」とは……?
普段の可愛いティアちゃんが、お酒の力でちょっぴり大胆に!?アルスへの猛アタックに大注目のラブコメ回です!
――お目当ての魔導具店を後にしたアルスたちは、賑やかな街並みを歩きながら、軽く会話を交わしていた。
「ねえアルス、ルミナスって魔導具以外に、何か特産物的な物はないの?」
「ルミナスはね、美味しいお酒が有名な街なんだよ。俺も一回だけ飲んだことあるけど、本当に美味しかったよ!」
「お酒! わぁ、たまにはお酒も飲みたかったんだよね〜。ちなみに、アルスはどれくらい飲めるの?」
お酒と聞いてあからさまにテンションが上がったティアの嬉しそうな反応に、アルスは少し驚いた。しかし同時に、ティアがお酒を飲めると知って、なんだか少し嬉しくもあった。
「うーん、それなりには飲めるかな。でも、そこまで強くは無いよ」
「そうなんだ! じゃあ決まり、今夜は飲みに行きましょう! まだ夜まで時間があるし、その前にサクッと依頼を達成しにいっちゃおう!」
――その日の夜。
アルスたちはギルドの依頼を無事に片付け、人通りは少ないものの、路地裏で「穴場」だと噂の静かな酒場へとやってきた。
「いらっしゃいませ! ……おや、冒険者かい? 顔を隠してるってことは、ちょっとワケありって感じかな?」
「そうですね。このままで食事をしても大丈夫ですか?」
「まあ、店内で暴れたり他のお客さんに危害を加えなければ、特に気にしないよ」
「ありがとうございます! 早速ですが、お酒を二杯お願いします」
「あいよ、すぐ持ってくる!」
まもなくして、アルスたちの席に冷えたお酒が二杯運ばれてきた。
アルスがふとティアの顔を見ると、目の前に置かれたグラスを見つめるその瞳は、まるで宝物を見つけたかのようにキラキラと輝いていた。
「どうしたの? そんなに嬉しかった?」
「うん! だって、最近全然お酒を飲めてなかったからね! じゃあアルス、カンパ〜イ!」
ティアはそう言うと、待ちきれない様子でグラスを傾け、ごくごくと勢いよくお酒を飲み始めた。
「ぷはぁ、美味しい……! 今まで飲んだお酒の中で、これが一番美味しいかも!」
「それはよかった。確かにここは、噂通りすごくお酒が美味しいね」
――それから、数時間後。
ティアはあの最初のハイスピードなペースを崩さず、物凄い勢いでお酒を飲み続け、すっかり真っ赤になってかなり酔っ払ってしまっていた。
「アルスぅ、もっと飲みなよ〜」
アルスはティアのペースには付き合わず、ちびちびとしか飲んでいなかったため、そこまで酔ってはいなかった。
普段より明らかに距離が近く、とろんとした目で自分にお酒を勧めてくるティアを見て、アルスはたじたじになる。
「いや、俺はお酒弱いからな〜、これくらいで十分だよ」
「ふぅ〜ん……。あ、ていうかさ、アルスは、私のことどう思ってるの?」
不意に、ティアが上目遣いで核心に迫るような質問を投げかけてきた。
心臓がドクンと跳ねるアルスだったが、酔ったティアの雰囲気に流されてはいけないと、必死に理性を取り戻して真面目に答える。
「そうだな……。やっぱり、何があっても信頼できる『大切な仲間』かな」
アルスのその答えを聞いた瞬間、ティアはむぅと唇を尖らせ、あからさまに不満そうな声を漏らした。
「大切な仲間、かぁ……。やっぱりそうだよね〜。……アルスのバカ」
「え? 最後、何か言ったかい?」
「何も〜?」
ティアはアルスの鈍感さに呆れつつも、どこか楽しそうに、いたずらっぽく小悪魔のように微笑むのだった。
第36話を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ティアちゃん、まさかのお酒大好き女子でした(笑)。
酔っ払ってトロンとした目で「アルスのバカ」って呟くティア、破壊力が凄まじすぎませんか……!?
アルスも「大切な仲間」なんて言わずに、もっと気の利いたことを言ってあげてー!
物語はここからも【毎週水曜日の18時半】に定期更新していきます。
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翌朝、二人の関係はどうなっているのか?
来週水曜日の更新も、どうぞお楽しみに!




