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勇者パーティを追放された剣士、実は魔法が使えて世界最強に!?  作者: きむち
第5章:魔導具の街は甘い香りがする?
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第35話:アルスの魔導具は?

いつも応援ありがとうございます!


魔族との激闘を乗り越え、ついに『魔導具の街ルミナス』へと到着したアルスたち。

到着直前、アルスは自身のステータスボードに隠された「さらなるチートな可能性」を発見して……!?


勇者の正体を(見つかると大変だから)隠しながら挑む新章ルミナス編、いよいよ開幕です!二人の賑やかなお買い物デート(?)の様子をどうぞお楽しみください!

――魔族との激闘を終え、再びルミナスへと向かう馬車の中。

 アルスは荷台に揺られながら、先ほどレベルが上がった自身のステータスボードをじっくりと確認していた。


「(なんだこれ……? 『スキル一覧』? ちょっと詳しく見てみよう)」


 アルスが画面の隅にあるその項目をタップして確認してみたところ、そこには彼が今までに使ってきた数々の魔法の名前がずらりと書き並べられていた。そしてよく見ると、その魔法名のすぐ隣には見慣れない数値が表示されている。


「(なんだろう……『火属性魔法:レベル2』……? もしかして、魔法ってただ覚えるだけじゃなくて、使えば使うほど熟練度みたいなものが溜まってレベルが上がるってことなのかな? これは今度、安全な場所でいろいろ試してみないとな)」


 自身の能力の奥深さに感心していると、アルスはステータスボードのさらに下の方に、新しく出現している別の表示があることに気がついた。


「(……ん? 『習得可能なスキル一覧』。――ッ!? これって、もしかして……ここに書かれている条件さえ満たせば、これらすべてのスキルを自分で選んで覚えられるってことか!? 凄い……! こんなにたくさん使える候補があるなんて、これから試してみたいことが一気に増えたぞ!)」


 目の前に広がる無限の可能性に胸を躍らせ、時間を忘れてステータスボードを眺めていたアルス。しかし、ふと視線を上げると、いつの間にか馬車は大きな城壁の前に差し掛かっていた。


「あれ……? もう目の前にルミナスの街が見えてきてる」


「そうだよ、アルス。さっきからずっと一人でボードを見つめて集中していたから、なんだかちょっと声をかけづらかったんだよ?」


 隣で手綱を握っていたティアが、ぷくっと頬を膨らませて少し不満そうに言う。アルスは慌てて申し訳なさそうな苦笑いを浮かべた。


「ごめんごめん、ちょっとステータスを見るのに集中し過ぎてたかも」


「まったくもう、アルスったら……」


 そんな他愛のないやり取りを交わしながら、二人はルミナスの巨大な正門へと近づいていく。

 勇者だと正体がバレないよう、お互いにフードを深く被って顔を隠しながら、慎重に街の中へと入っていった。


「とりあえず、門番のチェックは大丈夫そうね。――さあアルス、早速だけど、お目当ての魔導具を見に行きましょう! あと、できれば正体がバレないようにね!」


 辺りを確認するや否や、ティアはぱっと表情を輝かせ、嬉しそうに街道沿いにある大きな魔導具専門店へと入っていった。


「すごい……! さすが魔導具の街、こんなにも便利な魔導具がいっぱい置いてある!」


「本当にすごい品揃えだな。……どれどれ、俺が使えそうなものは何かあるかな?」


 ずらりと並ぶ商品を二人で見て回ると、魔法を使うときの消費魔力を軽減してくれる指輪や、一定の魔力を込めるだけで特定の魔法が簡単に発動するブレスレットなど、魅力的な品がたくさんあった。


 しかし、元々の魔力量がケタ違いで、どんな高度な魔法も一瞬で使いこなしてしまうアルスにとっては、どれも今さら必要のないものばかりだった。


「ねえ、アルス! 私、これにしようかな!」


 ティアが目を輝かせながら手に取ったのは、可愛らしい花柄が細工された、発動魔力を軽減してくれる効果を持つ上品な魔導具だった。


「いいね! そのデザイン、すごく綺麗だしティアに似合ってるよ!」


「本当!? ふふ、じゃあちょっと待ってて! すぐに買ってくるね!」


「分かった、いってらっしゃい」


 アルスはティアが会計を済ませて戻ってくるまでの間、店内に飾られた高価な魔導具たちを再びじっくりと眺めていた。そこへ、嬉しそうに包みを抱えたティアが戻ってきて、クスッと悪戯っぽく微笑む。


「ふふ。アルスは元が強すぎるから、自分に合ういい魔導具が全然見つからないんでしょ?」


「そうなのかな? でも今の俺がどうしても必要としているような効果のものは、ここにはなかったみたいだな」

第35話を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


ついに新章『ルミナス編』がスタートしました!


馬車の中でアルスが見つけた【スキル一覧】と【習得可能なスキル一覧】……。使えば使うほど魔法のレベルが上がる仕様、今後のアルスの成長が恐ろしいことになりそうです(笑)。


そしてルミナスの街での一コマ。

アルスに「似合ってるよ」と言われて嬉しそうにお財布を持って走るティアちゃん、相変わらずの可愛さです!一方のアルスは、強すぎて自分に合う魔導具が見つからないという、贅沢すぎる悩みを抱えることに……。


ここからは完全な私情になるんですが

実は私、普段から音楽をやっているのですが、周りになかなか音楽の話をして盛り上がれる人がいないんですよね……。特にピアノやギターをやっている方、もし読者さんの中にいたら「自分も弾いてるよ!」など気軽にコメントで教えてもらえると、ものすごく嬉しいです!


作品はここからも【毎週水曜日の18時半】に定期更新していきます!

「ティアちゃんお買い物できて良かったね!」「音楽の話、気になる!」と思ってくださった方は、ぜひ**【ブックマーク登録】や【評価の星(★★★★★)】**での応援をよろしくお願いします!


次回、ルミナスの街で二人の前に現れる新たな展開とは――?


来週の水曜日も、どうぞお楽しみに!

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