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第24:魔剣作り

お待たせしました! 第24話です!


皆様、たくさんのアクセスやブックマーク本当にありがとうございます!


前回、職人の少女・エルマと出会ったアルスたち。

今回から、いよいよアルスの新しい武器を作るための「魔剣制作編」が本格的にスタートします!


剣を失ったアルスがどう戦うのか……ぜひお楽しみください!

「とりあえず、今日は既に夜遅いからな。詳しい話は、明日の朝にあの広場で落ち合おう。そこで必要な素材について教えてやる」


「分かった! 本当にありがとう、エルマ!」


 そう言うと、アルスとティアは、喜びを隠しきれずに思わず大きな声を出した。


「やったね! アルス!」


「うん! 本当に良かった……!」


 ――翌日。昨日の疲れをしっかりと癒したアルスたちは、エルマと約束をした街の広場へと向かった。

 少し待っていると、約束通りにエルマがやってきた。


「おはよう、エルマ」


「おはよう、アルス。いきなりだが、少しついてきてくれ」


 そう言われ、アルスたちはエルマの後に続く。彼女は人通りの少ない裏路地へと入り込み、迷路のような道を抜けていった。

 やがてたどり着いたのは、街の喧騒から切り離されたかのように静かに建つ、少し古びた一軒家だった。


「ここだ、入ってくれ」


「お邪魔します!」


 アルスとティアが期待を胸に足を踏み入れると、そこには職人の匂いが漂う、別世界のような空間が広がっていた。


 壁には沢山の武器達が並べられていて、その武器の多さについ、すごい……と声が漏れてしまった。


「これ、全部エルマ一人で作ったの?」


「そうだぞー。大体は試作品だけどな……。――まあ、そんな事より本題に入ろう」


 エルマはふっと表情を引き締めると、まっすぐにアルスを見つめた。


「魔剣を作って欲しいんだろ? お前の力に耐えられるほどの剣にする為には、とびきりのレア素材が必要だ。……リスクは高いが、取ってこれるか? 必要なのは『オリハルコン』、それと『高純度の魔石』だ、この2つは同じ洞窟にあるけど、同時に2つ取ってくるのは至難の業だぞ。別に焦る必要はないが、急いでいるなら話は別だ」


 危険な試練を前にしても、アルスの瞳に恐れのの色はなかった。むしろ、剣を失った前衛として、新たな力を手に入れるための闘志が静かに燃え上がる。


「分かった! 取ってくるよ!」


 ――こうして、アルスたちはエルマに場所を聞き、目的の素材が眠るという危険な洞窟へと足を踏み入れた。


 ひんやりとした空気が肌を刺す洞窟の奥へと、警戒しながら早速進んでいく。


 すると、少し進んだ先の暗闇から、不気味な気配が近づいてきた。


 そこに現れたのは、エルマが言っていた『高純度の魔石』を体内に宿した魔物だった。

 物凄く大きい体に、それなりの知能を併せ持つ『キングオーク』だ。その周囲には、数体の取り巻きのオークたちも控えている。


「お、いきなりお出ましね!」


「そうだね! ティア、周りのオークに気を付けてね!」


 アルスは武器がないハンデなど恐れず、初手から凄まじいスピードでキングオークに向かって突っ込んで行った。

 まさか人間が正面から突進してくるとは思わなかったのか、驚いたキングオークは少しよろめいた。だが、即座に体勢を立て直し、アルスの身体強化を乗せた渾身のパンチをその巨体で受け止めて防ぐ。


「なかなかやるじゃないか。……でもこれならどうかな?」


 アルスは不敵に笑うと、防がれた拳とは逆の、もう片方の手を思いっきり振り抜いた。

 至近距離から放たれた二の矢――流石のキングオークでさえ、アルスの規格外のパワーには耐えきれずに後方へと激しく吹き飛ばされた。地響きを立てて地面に叩きつけられ、そのまま動かなくなる。


《レベルが上がりました! ステータスを確認してください》


「流石だね! アルス!」


(――!? また、レベルが上がった……)


 頭の中に響いたアナウンスに驚きつつも、アルスはすぐに意識を戦場に戻す。


「……そっちは大丈夫そう?」


「こっちも、後少しだね!」


 ティアが魔法で取り巻きを牽制しているのを確認すると、アルスは残りのオークたちに向けて魔法を放ち、一撃でまとめて消し飛ばしてしまった。


「あらら……。アルスが強すぎるだけなんだけどね……」


「これで、1つ目の『高純度の魔石』をゲットしたね」


 アルスは倒したキングオークから手に入れた1つ目の素材を、手際よくアイテムボックスへと収納した。そして、ふとキングオークが倒れていた場所の奥に目をやると、暗闇の中で怪しく輝く、もう一つの未知の輝きを見つけた。


「見て! あそこにオリハルコンがある!」


「……? 本当だ!」


 なんと、倒したキングオークが、偶然にもその場にオリハルコンを持っていたのだ。

 エルマから「同時に2つは至難の業」と言われていた素材を、まさかこんなにも早く、同時に見つけてしまうとは思っていなかった二人。彼らは少し驚きつつも、言葉にできないほどの嬉しさで胸をいっぱいにさせるのだった。

第24話を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


エルマから「至難の業」と言われていた素材を、圧倒的な強さと強運で一瞬にして揃えてしまったアルスたち(笑)。


剣がなくてもパンチと魔法で無双してしまう新勇者、さすがです……!


次回、いよいよ集まった素材を携えてエルマの工房へと戻ります。一体どんな『伝説の魔剣』が完成するのか!?


「アルスの素手無双かっこいい!」「どんな魔剣ができるのか気になる!」と思ってくださった方は、ぜひ作品の**【ブックマーク登録】や【評価(星ポチ)】**で応援していただけると、執筆の凄まじい励みになります!

次回の更新もお楽しみに!

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