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13階段  作者: WAIai
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1話の⑥

どれだけ走ったのか。定かではないが歩道橋にのぼる。Aも歩道橋にあがり、腕をつかまれる。細いくせに足が速かった。

「言いたいことがあるのに」

Aの心の声が聞こえてきた。貴明は一瞬躊躇ったが、抵抗して腕を放そうとする。

「放せよ!」

「嫌だ」

Aも頑固で腕を放してくれない。殴ろうかと思ったが、通行人の不審そうな心の声が聞こえてくる。

「何かしら。ケンカ?」

犬を連れたご婦人だった。貴明はしかめっ面をすると、再度抵抗を試みる。

「放せってば」

「嫌だって言っているだろう? 言いたいことがあるんだよ」

「何だよ、早く言えよ」

「ここじゃダメだ。場所を移そう」

それで貴明は肩から力を抜いた。Aも穏やかな声で言う。

「俺ん家に行こう。そこなら、ゆっくり話せる」

「…分かった」

周囲の視線と興味本位な野次馬の心の声が聞こえてきて、さすがに抵抗を止める。

「お前の家に行く」

「ついてこい」

Aが手を引っ張ってきたので、そのまま貴明はついていくことにした。








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