花見編 下北沢 その1 〜初下北沢が爺を未体験ゾーンにいざなう?〜
思いがけず、若者の街・下北沢に初めて行くことなった。そこで、爺にはなかなかできない経験をする。
小劇場と古着屋の街、下北沢に行ってきた。「花見編」なのだから下北沢へ花見に訪れたと思うだろうが、下北沢のどこに桜が咲いているのか私は知らない。(後日、ネットで調べると「北沢川緑道」がお花見スポットらしい)
では、何の花見かといえば、「ステージの花」つまり、「アイドル」のライブ公演を観に行ったのだ。還暦過ぎた爺が中学3年生の双子アイドルのライブ観覧……。「キモい」と思われる方もいるだろうが、これには訳があるのだ。
双子の母親は、私の教え子で、祖母が私の同級生である。デビューしたばかりの田舎のアイドルが「下北沢で単独ライブ」というのは、ある意味、プロデューサーの野心的な企画であろう。だが、まだ固定ファンがいない、というのだ。そこで、近親者や知人などを動員して観客になってもらおうということになり、その一人として私に白羽の矢が立ったのだ。義理と義理のダブル攻撃で断ることもできず、家人が下北沢という街に興味を示したこともあり、アイドルライブを下北沢まで観に行くことになったのだ。
家人の脚が弱いため、自宅からクルマで出かけた。日曜日なので、駐車場事情が心配だったため、事前に駐車場を下北沢駅から徒歩6分ほどの貸し駐車場を予約しておいた。東名高速道路の交通状況も予想できないので、余裕をもって出発した。早く着けば向こうで昼食をとればいいのである。
予想よりもスムーズに東名高速を走ることができ、ライブ開演時間よりも2時間ほど早く着いた。下北沢駅のガード下にあるパン屋のイートインで昼食をとり、開演までそこで過ごした。
「ここのパン、美味しいね。種類も多いし。」
と私が言うと、
「特に、このチーズが挟まったパン、いいね〜」
とパンにはうるさい家人が珍しく賛同する。
「見て見て、いろんな格好をした人が多いわね。うちの近所ならば相当浮くような服装でも、この街では違和感ないわ。」
と言うので、パンを食べながらガラス壁の向こうの路上を眺めると、多くの個性的な服装をした老若男女が行き来していた。さすが、下北沢である。
着物にあの髪の色?とか、あの人、男だよね?などとしばらく眺めながら会食をしていると、パンクファッションをした、どう見ても中学生くらいの女の子が、こちらに向かって歩み寄り、自分の姿をガラス壁に映して身繕いをしようとした。
ガラス挟み パン食う爺 パンク女子
ガラス越しにパンを食べている私に気づき、びっくりして後退りし、仲間の方に慌てて駆けて行った。
長文になりそうなので、ここで一旦結ぶ。その2は、アイドルライブの様子を報告する。




