花見編 大石寺 〜標高の高い宮をちょっとナメてました〜
今年も花見に県内をクルマで駆け回った。今回は、富士宮市にある大石寺で垂れ流した川柳である。
3月下旬の平日に休みが取れたので、富士宮市の大石寺へ花見に行った。ネットで調べた開花状況では、5分咲きとのことなので、京都でのリベンジを果たせるだろう、といそいそと家人と一緒にクルマで出かけた。午前に用事があったため、出発が12時過ぎになってしまった。
大石寺に向かう途中、JAふじ伊豆が経営する「う宮~な」というファーマーズマーケットに寄った。そこは、野菜や果物だけでなく、富士宮周辺の物産や弁当、総菜などを販売している。そこで、弁当や総菜を買い、遅い昼食を大石寺の桜の下でいただこうという算段である。そこに着いたのが、午後2時頃だったので、弁当や総菜にすでに「半額」のシールが貼られていた。これ幸いと、目ぼしい弁当と総菜を籠に入れた。
大石寺に着くと、平日なので、たくさんの桜の木々が植えられている草原には、それほど多くの花見客はいなかった。そこは、その草原にクルマを自由に駐車できるので、咲き具合のよい枝の下に陣取った。
早速、折り畳み式の椅子2脚とテーブルを出し、ランチの準備をし、「う宮~な」で買った弁当、総菜を腹が減っていたため、ムシャムシャと食べ出した。
ジロジロと 2時半過ぎの ランチかな
しばらくすると、家人が、
「なんだか他の人たち、みんなこっちをじろじろ見てるよ。」
と言い出した。周りを見渡すと、椅子やレジャーシートを出して花見をしているグループは他にはいなかった。他の花見客は、ランチの時間が終わり、桜の木々の下を散策でもしているのであろうか。2時半というランチには遅い時間に食事をしている我々を、訝しげに遠くから眺めながら歩いている人もいた。少々居心地が悪い。もしや、今年からここは「飲食禁止区域」となったのだろうか?そんな案内や看板はないのでそういうわけではないはずである。食事が終わったので、とりあえず証拠隠滅のため、ゴミは車内に収めた。
(結局、飲食禁止ではなかった)
大石寺は、晴れの日ならば、桜とともに富士山が間近に望めるたいへん風光明媚な場所なのだが、あいにく今日は曇っており、残念ながら富士山を拝むことができない。この場所は、わが家付近と比べ標高が高いのと曇りのため、なかなか気温が上がらず、ダウンジャケットとダウンパンツで防寒をした。しかし、折り畳み式椅子の背もたれの布が薄いためか、背中がゾクゾクとした。花粉で鼻もむずむずしてきた。
花曇り 鼻もくもって くしゃみ出る
なかなか太陽が顔を出さず、いっこうに暖かくならないため、暖を取ろうと携帯コンロでお湯を沸かし、フィルターのドリップコーヒーを飲んだ。
花冷えや コーヒーすすり 鼻すすり
私は、桜の天蓋に囲まれながらコーヒーを飲んでいた。が、ランチで飲んだビールの酔いが覚めたのか、コーヒーを飲んでもいっこうに身体が暖まらない家人は、車内に逃げ込み、そこで、コーヒーを飲み、自宅から持ってきたホワイトデーの焼菓子を食べていた。
花冷えに 爺は外 婆は内
コーヒーを飲み終わり、椅子やテーブルをたたんで車内に入れようとドアを開けると、家人は、口を開けてイビキをかいていた。
口を開け イビキをかいた 品格や
結局、今章も家人の寝オチである。次回は、下北沢の一風変わった花見の川柳随筆である。




