赤倉・軽井沢編 2日目その2 〜乞い願う、我が胃袋と家人の銭袋の改善〜
昼食も摂れないほど、朝食を食べ過ぎた腹を抱えて、軽井沢のホテルにチェックインした。部屋に入りひと休みして、宿泊者が無料で飲食できるセルフサービスのラウンジへ行った。
ラウンジに入って窓際の2名掛けテーブルに座った。正面には、軽井沢の象徴、浅間山が雄壮にそびえ、こちらを見ていた。いまだに食欲がまったくない私に付き合って、家人も昼食を摂っていなかった。そのため、腹を空かせていた家人は、軽食とトマトジュースを取った。私は、消化に良いだろうと、リンゴジュースだけ取った。
家人に軽食を少し食べるかと何回か聞かれたが、まだ無理だった。リンゴジュースさえ喉を通りにくく、水にしておけばよかったと後悔したほどだった。それに今夜のディナーを快調に食べられるようにしなくてはこのホテルに宿泊する意味がなくなってしまう。あと4時間後。その時、腹は、食欲は、どんな状態なのだろうか、と不安になった。朝食をブュッフェにしたことを改めて後悔したが、後の祭りとはこのことであった。
浅ましき 吾を見下ろす 浅間山
ディナーの時間までの腹ごなしとして、送迎バスに乗り、ホテル近くのアウトレットに向かった。家人はそこのアウトレットに和食器店があることを事前にリサーチしており、案内図で確認した最寄りのバス停で降りた。和食器店に行き、家人は急須と先日欠けてしまった茶碗と皿をさがした。私は、助言を求める家人の横についていた。私の意見など聞かないくせに…。
しばらくすると3人家族の客が入店してきた。するとその客たちは、無神経にもガチャガチャ音を立てながら、食器を物色し出したのだ。そんな扱いをすると陶器や磁器が欠けたり、割れたりしないか、と他人事ながらもヒヤヒヤした。店員さんもさぞかし不安そうな顔をしているだろうと彼女を見ると、何でもない顔をして作業をしていた。その客が店から出て行っても、その客がガチャガチャさせていた食器を確認している様子もなかった。このようなことはもう慣れっこなのだろうか?それとも、いちいち心配していても仕方がないのだろうか?私が店員ならばイライラ、ソワソワしてしまうだろう。
購入した食器を持ちながらのショッピングは重くてつらいので、店員に預け、家人が好きなブランド店に向かった。結構な距離を歩いたが、残念なことに気に入った服はなかった。 早々に送迎バスに乗ってホテルに帰ろうかと、先ほど降りたバス停とは、方角で真反対のバス停に向かった。
その途中、御殿場のアウトレットにもあるセレクトショップがあった。まだ時間があるからと、あまり乗り気ではない家人を誘って入ってみた。すると、どの服も手頃な値札を下げていた。ここ数年、御殿場のアウトレット店にも入店したことがなかったので、こんなにもお買い得なショップだったのか、となんだか新鮮な感じがした。
ふと、女性用コーナーにいる家人を見ると、すでに2,3着の服を抱えていた。そばによって話しかけると、
「2着ほど買おうかな?これどう?」
「買う気がなさそうだったけど、良さそうな服があってよかったね。」
「値段が安いから、失敗しても授業料と思えばいいのよ。」
「学習能力がないってことだな。」
と返すと、テヘペロして試着室に消えていった。いつか「箪笥の肥やし」をメルカリに出品し、もう少し家庭の食卓を潤したいと願う私であった。
皿一品 箪笥の肥やしを 出品し
気づけば胃腸の状態はよくなり、食欲も出て来た。ホテルに戻り、家人とともにディナー用の服装に着替え、家人が憧れていたダイニングに向かった。どんな料理が出るのか楽しみであった。




