新宿編その3 ~デパ地下で赤い彗星を見た~
百貨店の最上階でうなぎを食べた家人が、デパ地下でまたも暴走する。
老舗のうな重を堪能した後は、エスカレータで一気にB1、デパ地下へ降下した。
実は、ここのデパ地下を訪れるのは、本日2回目である。10時に新宿に到着したため、イベント会場の開場まで1時間の猶予があった。乗ってきたクルマを伊勢丹の駐車場に置いたため、無駄な動きはすべて駐車代に影響してしまう。そのため、開場までの1時間を伊勢丹の地下階で有効活用したのだ。
家人は、そこにどんな店舗があるのかをネットで事前にリサーチしていて、新宿に向かう車内で、
「私が行きたいお店がみんなあった。」
と嬉々として話していた。すでに、購入する品物や店舗などシミュレーション済みのようである。
1時間しかないので、まず、午後には長い行列ができるであろうと思われる店に行き、お目当ての「みなつき」などの和菓子を買った。そのあとも別の和菓子屋に行き、そこの看板商品「夏柑糖」を買った。そして、一度駐車場に戻り、購入した和菓子を車内に置いて、イベント会場に向かったのだ。
昼食後の話に戻ろう。家人は、地下1階に着くや否や、素早くスイスイと歩き出した。今度は、パン屋のコーナーが目的地のようである。和菓子屋のコーナーを曲がると、なんと家人は小走りし出した!
「脚が悪いのでは?午前中の階段では倒れそうだったんじゃないのか?」
と呟きながら、こちらも遅れまいと速足で後に続いた。ピンクのボタンダウンシャツが、どんどん加速していった。
ここで一句
赤きザク 3倍速で 足を攣り
買い物が終わり、クルマに乗って首都高を用賀に向かって走っていると、後部座席の家人が、
「足の指が攣った」
と、わめき出した。だが、クルマを運転している私には、成す術がなかった。
帰宅後の一句
高々と 右京のごとく 紅茶注ぐ




