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031-000 自分か他人か①
目覚めると、木目の天井があった。
外は激しい雨なのか、天井を凄い勢いで叩いている。
周囲に気配はない。
安堵して起き上がって、鞄の脇に置いておいたペットボトルの水を飲んだ。
風邪でも引いたのか、少し寒気がした。
花菜子に伝言を頼んで、学校は休ませてもらうことにした。
蝉の声、蜂の羽音、小鳥の囀り、
…… そんな音色で目を覚ます。
どうやら、寝ている間に雨は上がったらしい。
気分が良かったので周囲を散策してみた。
竹林が急斜面から生えているものの、下の方は切られていて鋭利になっていたり、見えにくい糸に鈴が付けられたりしている。
これらの光景をどこかで見たことがあった。
—— でも、思い出せない。何も。




