↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
才能EXの落ちこぼれ召喚士〜成長の鍵は地脈だった!?〜  作者: SN


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/31

第9話 甲獣平原


数日後。

草原型迷宮“甲獣平原”。


迷宮へ足を踏み入れた瞬間、視界いっぱいに草原が広がった。

角獣ノ森とは違い、遠くまで見渡せる開けた地形。


「戦いやすそうだな」


ゴロも頷く。


攻略は順調だった。


甲兎。

甲猿。

甲牛。


どの魔物も身体の一部を硬い甲殻に覆われている。


だが。

F-MAXまで成長したゴロの敵ではない。


甲殻ごと拳で押し潰し。

硬い相手には≪大地ノ拳≫を使う。


危なげなく階層を突破していく。


そして。


第十階層。

最深部へ足を踏み入れた。


◇


第十階層。


そこは広大な円形の草原だった。

中央には、一体の巨大な魔物が静かに立っている。


大型の猿型魔物──“甲猩猩主”。


甲獣平原の主である。


太い両腕。

盛り上がった筋肉。

右手には、自身の身体ほどもある巨大な棍棒。


そして。


背中から両肩にかけて。

黒い甲殻が分厚く発達していた。


蓮たちが姿を現した瞬間。


「ウギィ……」


低い唸り声。


次の瞬間。

迷宮全体が震え始める。


天井。

壁。

床。


全てが脈打つように揺れ。

周囲の魔素が甲猩猩主へ吸い込まれていった。


「またか……!」


蓮は身構える。


角獣ノ森でも起きた現象。

迷宮によるボスの強化。


魔素が甲猩猩主を包み込む。


──ミシッ。

──ミシミシッ。


背中と両肩を覆う甲殻が厚みを増していく。


黒かった表面は、深い群青色へと変わった。

身体も一回り大きくなる。


握られた棍棒にも魔力が流れ込み。

より重く、より頑丈に変化していく。


背後では。


──ゴゴゴゴッ。


入口が重々しい音を立てて閉ざされた。


「やはり強化か」


蓮は小さく息を吐く。


それでも。

甲殻が覆っているのは、背中と両肩だけ。


胸。

腹。

脇腹。

腕や脚。


そこには甲殻がない。


「ゴロ」


ゴロが拳を構える。


「まずは予定通り行くぞ」


力強く頷く。

甲猩猩主が棍棒を振り上げた。


「ウギャアアアアッ!!」


戦闘が始まった。


◇


先に仕掛けたのは甲猩猩主だった。


巨大な棍棒を頭上へ振り上げ。

一気に振り下ろす。


「避けろ!」


ゴロが一歩身体をずらす。


──ドゴォォンッ!!


地面が大きく抉れた。

土砂が舞い上がる。


「重い……!」


まともに受ければ危険だ。


だが、蓮はすぐに気付く。


棍棒が地面へめり込み。

甲猩猩主の身体が僅かに前へ傾いている。


「今だ!」


ゴロが踏み込む。


「≪大地ノ拳≫!」


硬く強化された拳が。

無防備になった腹部へ叩き込まれた。


──ドゴッ!!


「ウギッ!?」


甲猩猩主の巨体が後退する。


「通る!」


蓮は目を細めた。


やはり。


甲殻のない部分なら。

十分にダメージが入る。


甲猩猩主が怒りに任せ。

再び棍棒を振るう。


横薙ぎ。


ゴロが身体を沈めて避ける。

棍棒が頭上を通り過ぎた。


「そこ!」


懐へ潜り込む。


拳。


──ドゴッ!


胸へ直撃。

甲猩猩主が呻く。


さらに。


棍棒を振り戻そうとした瞬間。


「≪大地ノ角撃≫!」


ゴロの額へ土の角が形成される。

地面を蹴る。


一直線。


──ドゴォォッ!!


脇腹へ角が突き刺さった。


「ウギャアアッ!!」


甲猩猩主が大きくよろめく。


「よし!」


蓮は拳を握った。

甲猩猩主の攻撃は強い。

一撃一撃が重い。


だが。


その分、大振りだ。

機動力の低いゴロでも躱せる。


そして。


振り下ろし。

横薙ぎ。

突き。


どの攻撃も。

外した後に大きな隙が生まれる。


「焦らなくていい」


蓮は甲猩猩主の動きを見ながら言う。


「避けて、殴るぞ」


ゴロが頷いた。


◇


甲猩猩主が棍棒を突き出す。

ゴロが半歩横へずれる。


棍棒が脇を通り抜けた。


そのまま。

一歩踏み込む。


「≪大地ノ拳≫!」


──ドゴッ!


拳が腹部へ突き刺さる。

甲猩猩主が苛立ったように咆哮した。


棍棒を大きく振りかぶる。

今度は横薙ぎ。


「下!」


ゴロがしゃがむ。

頭上を棍棒が通過。


そして。


「≪大地ノ角撃≫!」


額へ土の角。

ゴロが一気に踏み込んだ。


狙うのは胸。


──ドゴォォッ!!


土の角が胸板へ突き刺さる。


「ウギャアアッ!!」


甲猩猩主が大きくよろめいた。


「よし!」


効いている。

この調子で攻める。


「甲殻は無理に狙わなくていい!

 この調子でいくぞ!」


ゴロが力強く頷いた。


◇


それから。

戦況は少しずつ蓮たちへ傾いていった。


甲猩猩主が棍棒を振るう。

避ける。

隙が生まれる。


そこへ。


──ドゴッ!


胸。


──ドゴォッ!!


腹。


さらに。


「≪大地ノ角撃≫!」


脇腹。


大振りの攻撃を避けるたび。

甲殻のない部分へ、確実に攻撃を重ねていく。


もちろん。


全てが上手くいくわけではない。


一度。

棍棒の先端がゴロの肩を掠めた。

土の身体が大きく削られる。


「ゴロ!≪修復再生≫!」


ゴロはすぐに立て直し。

問題ないと頷いた。


まだ戦える。


それ以上に。

甲猩猩主の傷の方が多い。


胸。

腹。

脇腹。


甲殻のない場所を中心に。

傷が増えていた。


「いけるぞ!」


蓮は確信する。


攻略法は単純だ。


攻撃を受けない。

甲殻を狙わない。


棍棒を振り切った後。

大きく空いた隙へ、確実に拳を叩き込む。


それだけでいい。


ゴロが再び構える。

甲猩猩主が苛立ったように唸る。


明らかに。


追い詰められている。


「あと少しだ!」


蓮が叫ぶ。

甲猩猩主が棍棒を振り上げた。

ゴロが避ける。


また。


大きな隙。


「≪大地ノ拳≫!」


──ドゴォッ!!


拳が腹部へ深く突き刺さる。


「ウギャアアアッ!!」


甲猩猩主がたまらず後退した。

膝をつく。


「よし!」


蓮が拳を握った。


だが。


その時だった。

甲猩猩主がゆっくりと顔を上げる。


「ウギッ……」


低い声。


そして。

手にしていた巨大な棍棒を──


──ドンッ。


地面へ放り捨てた。


「……棍棒を?」


蓮が眉をひそめる。


次の瞬間。


「ウギッギィィィィーーッ!!」


甲猩猩主が咆哮を上げた。

迷宮全体が再び震える。


「またか…!二回目の強化……!」


蓮は息を呑んだ。


甲猩猩主の身体へ。

迷宮中の魔素が流れ込んでいく。


──パキッ。

──パキパキッ。


毛皮に覆われていた表面が、ゆっくりと硬質化していく。


肩から腕へ。

腰から脚へ。


群青色の甲殻へと変わっていった。


やがて。


前腕。

拳。

太腿。

脛。


そこまでが硬い甲殻に覆われた。


甲殻のない場所は──


胸と腹。

そして顔。


かなり少なくなった。


甲猩猩主がゴロを睨む。

その手には、先ほどまで握っていた棍棒はない。


「……素手で来るのか」


ゴロが構える。

甲猩猩主が低く唸った。


次の瞬間。


地面を蹴る。


「速い!」


一気に間合いを詰める。


右拳。


ゴロが腕で受ける。


──ドゴッ!


一歩。

後ろへ下がった。


「……?」


蓮が眉をひそめる。


確かに速い。

だが、先ほどの棍棒ほど重くない。


「威力は落ちてる……?」


次の瞬間。


左拳。


「っ!」


続けて。


右。

左。

蹴り。

拳。


止まらない。


「そうか!」


蓮はすぐに理解した。


「一撃の威力を捨てて、手数を増やしたのか!」


棍棒はない。

振り上げる必要も、大きく振り抜く必要もない。

攻撃後の隙も小さい。


第一形態とは、まるで別の戦い方だった。


◇


ゴロが踏み込む。

拳を受けながらも、懐へ潜り込む。


「≪大地ノ拳≫!」


胸へ拳を叩き込もうとする。

だが、甲猩猩主はすぐに前腕を差し込んだ。


──ゴォンッ!!


群青色の甲殻。

拳は胸へ届かない。


「なっ!」


そのまま。

甲猩猩主が前腕を押し返す。

ゴロの体勢が僅かに崩れる。


そこへ。


拳。


──ドゴッ!


ゴロの肩へ直撃。

さらに。


蹴り。


「ゴロ!」


ゴロは両腕で受ける。


二歩。

三歩。


押し下がった。


一発一発は、棍棒ほどではない。

だが、休む暇がない。


防御したと思えば、次が来る。

避けたと思えば、さらにその次。


「厄介だな……!」


蓮は歯を食いしばる。


◇


もう一度。

ゴロが反撃する。


狙うのは腹。


「≪大地ノ拳≫!」


甲猩猩主の右腕が動く。


──ゴッ!


甲殻で受け止める。


すぐに反撃。

今度は顔を狙う。


だが。


左腕で防御。


脇腹。

肘を落として受ける。


「弱点は分かってるのに……!」


胸と腹。

そして顔。


甲殻のない場所。

そこへ攻撃を通せばいい。


それだけのはずだった。


だが。


第二形態の甲猩猩主は。

甲殻化した腕を盾のように使っていた。


しかも。


守った直後、そのまま拳を返してくる。

防御と攻撃が繋がっている。


第一形態のような分かりやすい隙がない。


◇


甲猩猩主が迫る。


右。

左。

蹴り。


ゴロは受ける。

避ける。

耐える。


「まだいける!」


蓮が叫ぶ。

ゴロも頷く。


一撃は棍棒ほど重くない。

だから、耐えられる。


だが。


少しずつ。

身体は削られていく。


肩。

脇腹。

腕。


土の身体に傷が増える。

≪修復再生≫で治しているが、蓮の魔力は徐々に減っていく。

このままでは魔力が先に尽きる。


「このまま付き合うのはまずい……」


蓮は甲猩猩主の動きを見る。


速い。

隙が少ない。

弱点は守られる。


なら。


正面から弱点を狙っても意味がない。


「どうする……」


その時。

甲猩猩主が大きく踏み込む。


右拳。

ゴロが身体をずらす。


左拳。

今度は間に合わない。

腕で受ける。


さらに回し蹴り。

両腕で防ぐ。


その衝撃で。

ゴロの身体が横へ流れた。


「……!」


蓮の目が止まる。


甲猩猩主も、蹴り切った直後。

ほんの僅かに片足立ちになっていた。


「今の……」


第一形態ほど大きくはない。


それでも。


連撃の中には。

僅かな体勢の崩れがある。


「ゴロ!」


ゴロが視線を向ける。


「攻撃を当てようとするな!」


ゴロが首を傾げる。


「まず崩す!

 弱点はその後だ!」


その言葉に。

ゴロの深緑の瞳が細くなる。


理解した。


◇


甲猩猩主が再び迫る。


右拳。

ゴロが避ける。


左拳。

受ける。


蹴り。


「そこ!」


ゴロが身体を低くする。


そして。


蹴りを放った甲猩猩主の軸足へ。

身体ごとぶつかった。


「ウギッ!?」


巨体が傾く。

甲猩猩主が反射的に腕を地面へつく。


その瞬間──胸が開いた。


「今だ!」


ゴロが踏み込む。


「≪大地ノ拳≫!」


──ドゴォッ!!


硬く強化された拳が。

甲殻のない胸へ直撃した。


「ウギャアアアッ!!」


甲猩猩主が大きく仰け反る。


「通った!」


蓮が拳を握る。


やはり。

守れない体勢を作ればいい。


◇


甲猩猩主が怒りに任せて襲い掛かる。


右。

左。

右。

蹴り。


ゴロは無理に反撃しない。


避ける。

受ける。

待つ。


そして。


甲猩猩主が大きく踏み込んだ瞬間。


「今!」


ゴロが横へ回る。

脚へ拳。


──ゴッ!


甲猩猩主の膝が僅かに揺れる。

体勢が崩れる。


「≪大地ノ拳≫!」


腹。


──ドゴッ!!


明確なダメージ。

甲猩猩主が後退する。


また来る。


今度は連続した拳。

ゴロが受け続ける。


三発目。


甲猩猩主が深く踏み込む。


「そこだ!」


ゴロが拳を反らすよう弾く。

重心が前へ流れた。


その瞬間。


ゴロが肩をぶつける。


「ウギッ!?」


甲猩猩主の身体が傾く。

防御に使っていた腕が、咄嗟に地面へ伸びる。


胸が露出する。


「≪大地ノ角撃≫!」


額へ土の角。

一直線。


──ドゴォォッ!!


胸へ突き刺さる。


「ウギャアアアアッ!!」


甲猩猩主が大きく吹き飛んだ。


「よし!」


攻略法は見えた。


第二形態は速い。

隙も小さい。


だが。


一発の威力は第一形態より軽い。


なら。


多少の攻撃は受けてもいい。


連撃の中で。


踏み込み。

蹴り。

重心移動。


そこだけを狙う。


体勢を崩す。

そして、守れなくなった弱点へ。


一撃。


◇


それから。


戦況は少しずつ変わっていった。


甲猩猩主の拳。

ゴロが受ける。


蹴り。

避ける。


深く踏み込んだ瞬間、脚を払う。

巨体が傾く。


「≪大地ノ拳≫!」


──ドゴッ!!


腹に一撃。


甲猩猩主の連撃で。

ゴロの身体は少しずつ削られていく。


だが。


甲猩猩主にも確実に傷が増えていく。


胸。

腹。

脇腹。


甲殻のない場所。


「あと少しだ!」


蓮が叫ぶ。


甲猩猩主も息が荒い。

それでも、最後の力を振り絞るように地面を蹴った。


拳。


右。左。

さらに右。


ゴロが受ける。

身体が揺れる。


それでも。


倒れない。


「ウギャアアアッ!!」


甲猩猩主が大きく踏み込む。

渾身の右拳。


「ゴロ!」


ゴロが身体を横へずらす。

拳が空を切る。


甲猩猩主の重心が、大きく前へ流れた。


「今だ!」


ゴロが懐へ入る。

腰を取る。


そのまま、全身で押し込んだ。


「ウギッ!?」


甲猩猩主の巨体が倒れる。

ゴロがマウントポジションを取る。


蓮が叫ぶ。


「決めろ!!」


ゴロが右拳を握る。

魔力が集まる。


「≪大地ノ拳≫!!」


──ドゴォォォンッ!!


硬く強化された拳が。

甲殻のない顔面へ深く突き刺さった。


甲猩猩主の身体が地面にめり込む。


「ウ……ギ……」


小さく声を漏らす。

起きあがろうとして倒れ伏す。


そして。

動かなくなった。


数秒後。

巨体へ亀裂が走る。


群青色の甲殻も、その身体も。

光となって崩れ始めた。


やがて。


甲猩猩主の姿が完全に消える。


静寂。


「……勝った」


蓮は大きく息を吐いた。

ゴロもその場へ座り込む。


全身。

かなり削られている。


だが。


蓮を見ると満足そうに。


──どんっ。


と胸を叩いた。


「はは……」


蓮は苦笑する。


「今回もギリギリだったな」


ゴロはどこか誇らしげに胸を張る。


その直後。

最深部の中央に、見覚えのある巨大な黒水晶が静かに姿を現した。


◇


「また出たな」


蓮は苦笑した。


甲猩猩主が消えた場所。

そこには、前回と同じ巨大な黒水晶が静かに佇んでいた。

人の背丈ほどもある禍々しい結晶。

もはや驚きはない。


その瞬間。

蓮の視界へ文字が浮かび上がる。


────────────


≪迷宮浄化≫

 発動可能


────────────


「やっぱりか」


蓮は小さく頷いた。

ゴロも黒水晶を見つめている。


「よし、やるか」


ゴロも真剣な表情で頷いた。


「≪迷宮浄化≫」


その瞬間。

ゴロの拳が白く輝き始める。


柔らかく。

どこか神聖な光。

ゴロは迷いなく黒水晶へ歩み寄った。


そして。


拳を振り抜く。


バキィィンッ!!


轟音と共に黒水晶へ亀裂が走る。

白い光が溢れ出し、結晶全体を包み込んでいく。


黒が消え、白へ染まる。


やがて。


巨大な結晶は光の粒となって砕け散った。


無数の光が宙を舞う。

その一部が、ゆっくりとゴロの身体へ吸い込まれていく。


「っ!」


ゴロの全身が白く輝いた。


両腕。

胸。

肩。


身体の表面が硬質化した土の甲殻へと変わる。


「おおっ!」


蓮は思わず声を上げた。


まるで全身を守る外殻のようだった。

だが、その甲殻も数秒後には元の肉体に戻る。


「また消えたか」


ゴロは少しだけ名残惜しそうに腕を見つめた。


その時だった。

蓮の召喚紋が淡く光る。


「来た!」


急いでステータスを開く。


──────────────────────


【ゴロ】

存在階位:F-MAX

スキル:

 ・≪大地ノ拳≫

 ・≪大地ノ角撃≫

 ・≪大地ノ甲殻≫ NEW!

特殊スキル:

 ・≪迷宮浄化≫


──────────────────────


「今度は守りか」


蓮は嬉しそうに笑う。


「攻撃だけじゃない。

 ちゃんと守りも強くなるんだな」


ゴロも得意そうに──どんっ。

と胸を叩いた。


だが。


「……そうだ」


蓮はもう一つ。

確認しなければならないものを思い出す。


自身のステータスを開いた。


──────────────────────


【岩崎蓮】

ランクアップ条件:

 ✔ 召喚獣の存在階位をF-MAXにする


 ・未達成条件 7件


──────────────────────


「……また変わってない」


角獣ノ森。

甲獣平原。


二つの迷宮を浄化した。


それでも。

ランクアップ条件は一つも進んでいない。


「迷宮浄化そのものが条件ってわけじゃないのか……?」


蓮は腕を組む。


だが。


≪大地ノ角撃≫。

≪大地ノ甲殻≫。


ゴロは確実に新たな力を得ている。


「……帰ったら夏希にも相談してみるか」


ゴロが頷く。


──どんっ。


分かったことは増えた。


それでも。


ランクアップへの答えは。

まだ見つかっていなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。