二人で一緒にpart1
指導の描写に困ったので、分割してしまいました。早めにpart2はあげたいと考えてます。
私の想像力が足りず、すみません。
今回は簡単な”ラビー”の討伐依頼にした。ラビーは鋭い牙を持ってはいるけど、力が魔物の中で最弱だからマイナでも倒せるはず。
それよりもマイナの武器を決めなきゃいけない。とはいえ彼女はまだ9歳だし、扱える武器も限られてくる。私としては投擲か短剣がいいと思う。ただ、投擲武器はお金の都合上勘弁してほしいんだよね。
まあ要するに、短剣に決定ってことで。
「おじさん、何かいい短剣ってある? この子に買ってあげたいんだけど」
今は二人で武器屋にいる。店のおじさんは頭つるつる、あごひげも生やしててコワモテな感じ。
「あるぞ。ただお前さんに売るかどうかは別だ。俺は自分が認めたやつにしか武器は売らん」
まさに職人って感じだね。仕事に対するプライドが違う。
なら、私にも考えがある。
「ねぇ、ここって防具も扱ってるよね? その中でおじさんの最高傑作ってどれかな?」
「そんなことを聞いてどうするつもりだ」
「その防具を私が一撃で破壊してあげるよ。そして私のことを認めさせてやる」
認めさせるには、おじさんを超えればいいだけ。ついでに、プライドにも傷をつけちゃおう。
「フン、随分と大きく出たな。ほらよ、これが最高傑作『魔鉱の鎧≪ミスリルプレート≫』だ。もし失敗したら、二度とお前さんには売らねえぞ」
どこか余裕そうな感じが、ちょっとイラッとくる。
絶対、吠え面かかせてやるんだから!
私は剣を抜き、それに魔力を集中させる。黒色の刀身がさらに黒く、光を呑み込んでしまうほどの闇を纏っていく。
おじさんが目を見開いて驚いている。まったく、さっきまでの余裕はどこへやら。
私は加減なしで剣を振り下ろした
『命断』
ガキイィィィィン!!
ミスリルプレートが綺麗に砕け散った。
「はいっ、私の勝ち~。じゃあ、約束通り武器売ってくれるよね?」
その後、無事に短剣を購入して、店を出た。
「マイナ、これがあなたの武器『スティレット』。軽くて扱い易いんだけど、刃渡りは30センチくらいしかない。突き刺すことに特化した武器だから、相手にかなり接近しなきゃいけないんだ。だから、同時に体術も学んでいこうね」
スティレットをマイナに手渡す。
「これがわたしの武器……。わたしでもちゃんと扱えるのかな……?」
気持ちはわかる。誰だって最初は不安に思うものだからね。
「私がいるから大丈夫。心配しないで。必ずマイナを一流の使い手にしてみせるよ」
「ふふふ、一流って、そこまでしなくてもいいよ」
というわけで、ラビー討伐へ出発です。
ここは帝都のそばにある”イーセラ平原”。見渡す限りに広がる草原。
つまりは、な~んにも無いところだ。
ここには元々ラビーが生息しているんだけど、最近数が増えすぎてきて迷惑してるみたい。
はい、ラビーさっそく発見。ちなみに今は、私もスティレットを装備中。
「じゃあ、まずはお手本見せるよ。私から目を離さないようにね」
正直、ラビーは瞬殺できちゃうんだよね。手本になるか自信ないな……
私はラビーとの距離を一気に詰める。相手が反応する前にスティレットを突き刺して、しゅーりょー。
うん、まったく見本になってないね!
「ごめん、アル。何が起きたか全然わからなかった……」
そんな申し訳なさそうにしないで! 悪いのは私だからさっ!
「こっちこそごめんね。つい、いつも通りにやっちゃったよ。次は一緒にやってみようか」
やっぱり私って教える才能はないのかな……




