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前世侍女の冒険譚?  作者: やっしん
現世にて
35/43

二人で一緒にpart1

指導の描写に困ったので、分割してしまいました。早めにpart2はあげたいと考えてます。


私の想像力が足りず、すみません。

今回は簡単な”ラビー”の討伐依頼にした。ラビーは鋭い牙を持ってはいるけど、力が魔物の中で最弱だからマイナでも倒せるはず。


それよりもマイナの武器を決めなきゃいけない。とはいえ彼女はまだ9歳だし、扱える武器も限られてくる。私としては投擲か短剣がいいと思う。ただ、投擲武器はお金の都合上勘弁してほしいんだよね。


まあ要するに、短剣に決定ってことで。


「おじさん、何かいい短剣ってある? この子に買ってあげたいんだけど」


今は二人で武器屋にいる。店のおじさんは頭つるつる、あごひげも生やしててコワモテな感じ。


「あるぞ。ただお前さんに売るかどうかは別だ。俺は自分が認めたやつにしか武器は売らん」


まさに職人って感じだね。仕事に対するプライドが違う。


なら、私にも考えがある。


「ねぇ、ここって防具も扱ってるよね? その中でおじさんの最高傑作ってどれかな?」


「そんなことを聞いてどうするつもりだ」


「その防具を私が一撃で破壊してあげるよ。そして私のことを認めさせてやる」


認めさせるには、おじさんを超えればいいだけ。ついでに、プライドにも傷をつけちゃおう。


「フン、随分と大きく出たな。ほらよ、これが最高傑作『魔鉱の鎧≪ミスリルプレート≫』だ。もし失敗したら、二度とお前さんには売らねえぞ」


どこか余裕そうな感じが、ちょっとイラッとくる。


絶対、吠え面かかせてやるんだから!



私は剣を抜き、それに魔力を集中させる。黒色の刀身がさらに黒く、光を呑み込んでしまうほどの闇を纏っていく。


おじさんが目を見開いて驚いている。まったく、さっきまでの余裕はどこへやら。


私は加減なしで剣を振り下ろした


『命断』


ガキイィィィィン!!


ミスリルプレートが綺麗に砕け散った。


「はいっ、私の勝ち~。じゃあ、約束通り武器売ってくれるよね?」


その後、無事に短剣を購入して、店を出た。


「マイナ、これがあなたの武器『スティレット』。軽くて扱い易いんだけど、刃渡りは30センチくらいしかない。突き刺すことに特化した武器だから、相手にかなり接近しなきゃいけないんだ。だから、同時に体術も学んでいこうね」


スティレットをマイナに手渡す。


「これがわたしの武器……。わたしでもちゃんと扱えるのかな……?」


気持ちはわかる。誰だって最初は不安に思うものだからね。


「私がいるから大丈夫。心配しないで。必ずマイナを一流の使い手にしてみせるよ」


「ふふふ、一流って、そこまでしなくてもいいよ」


というわけで、ラビー討伐へ出発です。




ここは帝都のそばにある”イーセラ平原”。見渡す限りに広がる草原。


つまりは、な~んにも無いところだ。


ここには元々ラビーが生息しているんだけど、最近数が増えすぎてきて迷惑してるみたい。


はい、ラビーさっそく発見。ちなみに今は、私もスティレットを装備中。


「じゃあ、まずはお手本見せるよ。私から目を離さないようにね」


正直、ラビーは瞬殺できちゃうんだよね。手本になるか自信ないな……



私はラビーとの距離を一気に詰める。相手が反応する前にスティレットを突き刺して、しゅーりょー。


うん、まったく見本になってないね!


「ごめん、アル。何が起きたか全然わからなかった……」


そんな申し訳なさそうにしないで! 悪いのは私だからさっ!


「こっちこそごめんね。つい、いつも通りにやっちゃったよ。次は一緒にやってみようか」


やっぱり私って教える才能はないのかな……







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