二人で一緒にpart2
みじかー
「まずは、命を奪うことへの恐怖を克服していこうか。最初は抵抗あるかもしれないけど、だんだん慣れてくるものだよ」
ラビーは首を掴むと大人しくなる。だから、誰でも楽々に殺ってしまうことができるんだよね。
ラビーをひっつかみ、マイナの前にもっていく。
「人と同じところに心臓があるから、左胸あたりを思いっきり突き刺してね。中途半端にやると死なないかもしれないからさ」
「う………」
マイナはスティレットを構えたまま、ぴたっと固まってしまった。つぶらな瞳にフカフカそうな毛皮、見た目は可愛らしいし、確かに殺すのを躊躇っても仕方ないかもしれない。
でもその躊躇いが命取りになる。
「えいっ」
「っ!」
私はなんの前触れもなくスティレットをラビーに刺した。
返り血をたっぷりと全身に浴びたけど、なんとなく生暖かい感じが心地いい。
「こんなふうにサクッと殺るんだよ。ためらっちゃダメ。さあもう一回………って」
ちょっと刺激が強すぎたせいか、気失っちゃったみたい。
でも今回は少し厳しくいかせてもらおうかな。
『リカバー』
「………あれ? わたし、何してたんだっけ」
「マイナは血を見て、気失ったんだ。そういうわけで、血に慣れるためにも、早速訓練の続きを始めようか。マイナ自身のためにも、今日は容赦しないからね」
1時間後
「きゅ~ん………」
『リカバー』
「はい、もう一回」
2時間後
「もう疲れた………」
『リフレッシュ』
「はい体力全快、もう一回」
さらに数時間後
「う……あぁぁぁぁぁ!」
とうとうマイナが自分の手でラビーを殺った。これで第一段階は終了。次は解体に移ろうかな。
「初討伐おめでと~。じゃあ次はそれ解体しよっか。休んでる暇なんてないよ♪」
「アルが鬼になった…………」
まずは耳を切り落として、次に皮を剥ぐ。その後、内蔵を処理して完成。殺す時とはまた違った気持ち悪さを感じるし、なにより生臭い臭いが鼻をつく。
「アル~、もう吐いちゃいそう。温かいし、ぐちゃぐちゃだし気持ち悪いよ~」
「はいはい、弱音口にだしてる時間あったら作業進めなさい。別に吐いたって構わないんだから」
その後半泣きになりながらも、マイナは無事解体をやりきった。
ラビーも私たち(主に私)が大量に討伐したので、依頼の規定数は達成。
「お疲れ様。それにしても今日はよく頑張ったね。まさか、ここまで成長するとは思わなかったよ。何であそこまで一生懸命だったの?」
「何でって………アルが無理矢理やらせたんじゃない!」
「あー、そうだったけ? ごめんごめん」
「アルの意地悪‼」
これにて二人での初依頼は終了ー
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