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前世侍女の冒険譚?  作者: やっしん
現世にて
22/43

性格悪いんじゃない?

戦闘なしです。平和です。

無事最上級生を制圧した私は甘く見られることもなく、逆に畏怖の目で見られるようになった。そんなわけで今は平和に学院で教師生活をしている。


今日はイリアスに会いに来た。久々の再会だね。



「おーい、イリアス~。様子見に来たよ。」


「アルさん! お久しぶりです。教師として来ていると聞いて驚きました。それに実習で僕たちの補助もしてくれるんですよね」


「まあ、そういうこと。教師生活は一か月だけだから、ここにいるのもあと僅かだけどね。この依頼が終わったら王都を出る予定なんだ」



そう、私は王都を出るつもりでいる。世界をもっと見て回るために冒険者になったのだから、一か所にとどまるつもりはない。かつての知り合いにも会えたのだから十分だ。


それと、イリアスはとても熱心に勉強しているようだった。魔法も剣もかなり上達しているとほかの教師がほめていた。一度魔物に襲われ死にかけたことがいい経験になっていると思う。実践の恐怖を少しでも知っている者は強くなる。そのいい例だね。


イリアスと話していると周りが興味深そうに私たちを見ている。すると一人の少女が私に話しかけて来た。


「ずいぶんと親しいようですが、あなたはイリアス様とどのような関係なのですか?」


あらあら、怖い顔しちゃってさ。イリアスはカッコいい、というより可愛らしい感じだけど女にモテそうだよね。私、敵認定されたかな? 他にもちらほらと同じような表情をしたご令嬢方がいらっしゃる。

よし、ここは少しからかってあげよう。


「そんなことあなたには関係ないのでは?別に私と”イリアス”がどのような関係でもいいでしょう。ねぇ”イリアス”」


わざと名前呼びまくりです、しかも呼び捨てで。これでなおさら嫉妬心を煽れますよ、うふふふ。

怒りで顔を真っ赤にした令嬢が何か言おうとして、イリアスに遮られてしまった。


「あまり遊ばないでくださいよ、アル。見ているこっちが疲れるんですから。それと彼女は私の恩人です。事情があって魔物に襲われていた僕を助けてくれたんですよ。彼女がいなかったら僕は死んでいたでしょうね。ちなみに彼女はスヴェールで『鮮血姫』と呼ばれていて、他の冒険者から恐れられていました」


それを聞いた生徒たちはさっきとは反対に、顔を真っ青にしている。一体どんな想像をしたんだか。

ちなみに『鮮血姫』というのは多少有名らしい。見た目はただの少女なのになめてかかると血祭りにされる、だってさ。まあ、ほとんど事実だけど。



「ああ最後に一つ」


次は何を言うんだ……




「僕はアルのことが大好きですよ」





なんとイリアスは最後に爆弾を投下してきた。


というか一番この状況楽しんでるのってイリアスなんじゃない?




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