弟ができたよ
短い………
イリアスの口調が多少変わっています。すみません。
「僕はアルのこと大好きですよ」
この発言に場は大いに混乱した。さすがの私も驚きを隠せなかった。なぜ火に油を注ぐ様なことを言うの‼って意味で。
いやぁ、イリアスも逞しくなったもんだね。あの状況を楽しむなんてさ。将来はちょっと黒い領主さまになりそうだ。
「ねぇ、なんであんなこと言ったのさ。冗談はほどほどにしといてよ。貴族に睨まれて困るのはこっちなんだから」
「好きなのは本当だよ。姉のような存在としてだけど。それに彼女たちは苦手なんです~」
イリアスも苦労してるんだね。だったらお姉さんが手伝ってあげようじゃない!
「そうだ、私が姉みたいな存在なら、次から私を姉さんと呼んでくれない? その方が仲の良さを見せつけられるよ。彼女たちは私が手段を問わず対処するからさ」
「ありがとう゛アル姉さん゛。でもやり過ぎないでね」
こうして私に弟ができた。
約束通り次の日からイリアスは私を姉と呼び始める。
「アル姉さん、お疲れ様」
「アル姉さん、手合わせして」
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こんな感じで本当の姉弟のように過ごしていた。令嬢たちがちょっかいを出そうとしてきたら殺気飛ばして黙らせたり、雇われたごろつきに襲われたら皆殺し、と中々に私も頑張りましたよ。
暫くすると誰も私たちに文句を言ってくるやつはいなくなった。
令嬢たちは私が余程恐ろしいようで、目が合うと逃げていく。
たまに面白がって追いかけてあげると、悲鳴を上げて全力疾走するからちょっと楽しい。
「私たちもすっかり姉弟らしくなったよね。初対面の人が見れば本当の姉弟に見えるんじゃない?」
「そうだといいね。僕はひとりっ子だったから姉ができるのは嬉しいな。これからも『僕だけの姉』でいてね」
「ええ、もちろん!」
いやぁ、イリアスはやっぱり可愛いね‼
可愛いらしいけど、イリアスって………
次はいよいよ実習です!




