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何々?

何々とわたしは続きを読む。


 すると、ヘルプウィンドウ画面に書かれていた解説は。



 それは中華ポテトじゃー。中国の伝統料理を忠実に再現したものらしいのじゃー。


 大学芋にはゴマがかかっているが中華ポテトはゴマがかかっていないのだー。


 神様は詳しくしらんのじゃー。


 では、大学芋を創造してくれー。


 と、書かれていた。


「な、なんて……適当なんだ。神様らしいかも」


 わたしは漫画の吹き出しのような画面を見つめクスッと笑った。


「まあ、いっか、大学芋を楽しく創造するぞ!!」


 わたしは、エイエイオーと拳を振り上げる。


「アリナちゃんってば一人でブツブツ呟きなんか気合いを入れてるにゃんね」


「だよな……大学芋とか中華ポテトや神様とか言っているな〜」


「えへへ、聞こえていた?」

「丸聞こえにゃん」

「丸聞こえだぞ」

「そっか聞こえていたか。よし、美味しい大学芋を創造するから待っててね」


 わたしはにっこりと笑い、そして大学芋を思い浮かべた。


 なんだかもうほくほくしてきたよ。



ルンルン♪ ランラン♪ とわたしは鼻歌を歌いながら大学芋を思い浮かべる。


 中のサツマイモはほくほくで外はカリカリの大学芋。絡めた甘いタレがこれまた最高なのだ。


 それと、たっぷりふりかけられた黒ゴマの香ばしい香りも堪らない。


 ああ、想像するだけで幸せいっぱいになる。


 わたしの口の中をほくほくカリカリで甘いタレと香ばしいゴマの香りが占領する。


 モフにゃーとギャップにも食べてもらいたいな。それからいつか大学芋もお店のメニューに加えてもらえたら嬉しいな。


 さあ、温かいうちに食べよう。


「大学芋の完成で〜す! モフにゃーお皿の準備をしてね」


「は〜いにゃん」


 返事をしたモフにゃーは素早くわたしの目の前に猫柄のお皿を三枚置いた。


 すると、そのお皿にぽんぽんぽんぽんと、良い香りの

大学芋が盛り付けられた。


「うわぁ〜い! 大学芋の完成だ〜」


「美味しそうだにゃ〜ん!」


「不思議な色のイ、イモが落っこちてきたぞ〜なんか美味しそうな匂いがするぞ」


 わたし達は目をキラキラと輝かせた。


 わたし自身が創造した大学芋ではあるけれど、天から降ってきたような大学芋に感激した。


「幸せな落下物だね」


「ほくほくカリカリで美味しいにゃん。幸せなお味だにゃん」


「こ、これは、何だよ……幸せが口の中に降り注いできた感じだぞ。ほくっカリッだぜ」


「美味しいよ〜外はカリッとしていて中身はほくほくだ〜」


 わたし達は大学芋の美味しさに感嘆の声を上げた。


 えへへ、大学芋は上手く創造できたみたいだ。



 モフにゃーもギャップもとーっても喜んでくれているもんね。美味しさと二匹の笑顔で幸せが倍増だ。


「美味しいにゃんね」

「美味しいな」

「美味しいね」


 わたし達は大学芋をたっぷり堪能した。


「サツマイモに絡まった蜜が濃厚で甘くて幸せだね」

「甘いのわたし大好きだにゃん」

「俺も意外と甘いの好きだったみたいだぞ。ガォ~」


 美味しい幸せだと言い合いながらわたし達は大学芋ももぐもぐと食べまくる。


 その時。


「お〜い、アリナ。サナちゃんとナットー君が呼んでいるぞ」


 お父さんがそう言いながら洗い場に入って来た。


「おっと、アリナ達は何を食べているんだい?」


 お父さんは、わたし達がもぐもぐと食べまくる大学芋に気づき目を丸くしている。


「テヘヘ、こ、これは……大学芋だよ」


 わたしは頭をポリポリ掻きながら答えた。


 すっかり、サナとナットーの存在を忘れていた。それにわたし達だけで大学芋を食べている姿をお父さんに見られてしまったよ。

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