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ひと狩りいこうぜ ~プーの森0~

翌朝、ゼンイチがガルドと冒険者ギルドに着くと、既にゲイル、ティアの二人が待っていた。ゲイルが準備していた三頭の馬が、朝の冷たい空気の中で鼻息を白くしている。


「ほらよ、ゼンイチ。今日は俺とガルドの真似して、しっかり乗れよ」


「正直、自信ないんですけど……頑張ります」


ゼンイチが馬にまたがろうとすると、すかさずガルドが手を貸してくれる。


「落ちるなよ。しがみついてろ」


「……すみません、よろしくお願いします」


ティアはゼンイチの様子を見て、やや不安げな顔をしながらも微笑んだ。


「最初はみんなそんなものです。でも、思ったより振動が少ないですから、リラックスしてください」


そうして四人は馬を並べて街道を進み出した。


走り始めて10分ほど経った頃、前方に巨大な城壁が見えてきた。どこまでも続くかのような灰色の壁。その迫力にゼンイチは思わず目を見張った。


「うわ……まだ町の中だと思ってたけど、こんなにすぐ壁が見えるんですね」


「ふふ、意外でしたか?」とティアが笑う。「でも、あの壁は市街の区切りの一つですよ。内側には王宮や中央行政庁、主要な施設が集中しているので、どうしても人口密度が高くなるんです」


「なるほど……。城の近くはやっぱり栄えてるんですね」


壁を越えても、そこはまだ町だった。ただ、建物の間隔が広がり、人通りもまばらになっていく。さらに20分ほど走ると、また壁が現れた。そこから先は家の数がぐっと減り、代わりに田畑が広がっていく。


「このあたりって、もう王都の外なんですか?」


ゼンイチの問いに、前方を走っていたガルドが答える。


「さっきの門が最後の境界だ。ここから先は、王都の外縁だな。もう少し行けば、魔物の出現エリアに入る。とはいえ、プーの森まではまだまだ先だ」


しばらくすると、大きな森が見えてきた。しかし、ゲイルは森には入らず、右手に広がる草原へと馬を走らせる。そのまま1時間ほど進んだ先、小さな泉のほとりで一行は馬を止め、昼食の休憩を取ることにした。


ゼンイチは馬から降りた瞬間、腰をさすりながら呻いた。


「……ああ、尻が……これ、拷問レベルですね……」


「正しい姿勢を覚えれば、負担は減りますよ」ティアが優しく助言する。


ゲイルは水を飲み干しながら立ち上がった。


「もう少しでプーの森だ。そろそろ装備を確認しとけ」


その言葉に、一同は真剣な表情に切り替わる。それからさらに10分ほど馬を走らせると、川の向こうに鬱蒼とした森が姿を現した。


「――あれだ」ガルドが指をさす。


苔むした古びた橋を渡り、森の手前で馬を止めると、ゲイルが声を上げた。


「着いたぞ」


彼は手際よく馬を木の幹につなぎ、他の三人もそれにならう。


「これから森に入る。フォーメーションは、俺とガルドが前衛、ゼンイチは真ん中、ティアが後ろ。合図があるまでは手を出すな。まずは雰囲気に慣れるんだ」


ゼンイチは頷き、ドリル剣を手に取ると、そっと伸ばして確かめるように握った。冷たい金属の感触が、気を引き締めてくれる。


(いまさらながら……緊張してきた)


後ろからティアの静かな声が響く。


「後方は任せてください。絶対に守ります」


ゼンイチはその言葉に、わずかに背筋を伸ばしながら頷いた。


四人は静かに森の中へと足を踏み入れる。木々の葉が日差しを遮り、昼間だというのに辺りは薄暗い。枝の揺れる音、鳥の声、そして風のざわめき――

初めての「狩り」が、ついに始まろうとしていた。

もし少しでも「面白い」「続きが気になる」と思っていただけたら、

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(人´ω`*)♡ ★★★★☆

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街の外で狩り… あっ(察し
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