揺れ
今日は暑いから
ここら辺で有名な滝にいくことにした
車で1時間ほどで着くだろう
そんなに山深いところではないが
平地よりは涼しく過ごしやすい
そばにコテージやカフェなどがあるので
ちょっとしたデートスポットになっている
滝までは20分ほど
細い山道を登っていかなければいけない
2車線にはなっているが道幅はそんなに広くはない
澪
「なんか思ってたよりも道が狭いね」
夏樹
「そうだね、狭いとは口コミにも書いてあったから、まあ想定内だよ」
でも木立に囲まれた道は
緑が太陽にきらめいていて
とても綺麗だった
急に車が大きく揺れるような感覚があった
(え?いまのなに?)
澪
「ねえ、夏樹?
夏樹??
ねえーー夏樹ーー??」
夏樹
「ん?あ、ごめん
どうした?」
澪
「何かさっきのところ揺れたよね?」
夏樹は不思議そうな顔をしている
夏樹
「ごめん、大丈夫だった?俺はあまり感じなかったけど
助手席の人のほうがそういうの感じるかもね」
(そうなのかな…?
まあ、そうかもしれない)
揺れた気はしたが
その後も取り立てて変わったことはなかった
夏樹
「あ、そうそう
澪?その後ろの座席のクーラーボックスに手が届く?」
後部座席に手を伸ばす
澪
「うん、届くよ
何かとる?」
夏樹
「お昼ご飯中途半端になりそうだと思ったからおにぎり買って入れといたんだ
お腹空いてたら食べて」
澪
「ええー、おにぎり買っといてくれたの?ありがとう」
夏樹
「ああ、澪が寝てる間にね笑」
澪はすこし頬を膨らませながらも
「ごめんってば…でもありがとう」
そういって
おにぎりを頬張った
夏樹
「おいしい?」
澪
「うん、最高においしい笑
夏樹のも開けるね
あ、昆布でいい?」
夏樹
「昆布でいい?っていうけど
もうすでに澪が明太おにぎりを食べてるから
俺に選択肢ないけどね…?笑」
澪
「それはそうだった…ね笑」
たわいのないことだが
こんなことで笑い合っていられることを
澪も夏樹も幸せに感じていた




