11/12
フォルダ
いざ、開くとなると…
クリックする手が震えた
でも夏樹の残してくれたメッセージを
ちゃんと受け取りたい
目を瞑り、小さく息を吐いて
『澪へ……』
と書かれたフォルダをクリックした
。
。
。
『澪へ……
澪…君がこのメッセージをいつ見てくれるのかわからないけど
その時はもう俺は君のそばにはいないと思う…
ごめんね…
焼肉屋さん行こうって言ってたのにね…
こんなことになって…
怪我をさせてしまったことも
そして
一人で寂しい思いをさせてしまうことも…
ほんとにごめん…
誕生日も一緒に祝えなくて…ごめん
朝が苦手な君を毎日起こしてあげたかった
うっかりさんで忘れ物も多いし…
だからずっとそばにいてあげたかったよ
君の笑顔をずっとそばで見ていたかった
泣き顔も、怒った顔も大好きだった
来世なんてないかもしれないけど…
俺はまた君に出会いたい
そして、その時君が俺に気づいてくれたら
嬉しいな
澪ともっともっと幸せになりたかった
結婚して、子供ができて…
老後は二人で何か楽しみを見つけて…とかね
想像したり…
きっと君のウエディングドレス姿はきれいだと思う…
でももう澪はたくさんの幸せを俺にくれたね
澪 ほんとにありがとう
大好きだよ
夏樹 』
夏樹……
私は何度も名前を呼んだ…
涙が止まらない…
あの日曜日、確かにここに夏樹と私はいた




