10/12
自宅
一カ月ぶりの自宅は…がらんとしていた
ここで夏樹が私の作った料理を食べて…
どっちが片付けるかでふざけ合って…
ここで優しく抱きしめてくれて
ここでたくさん笑ってたまに喧嘩して
ここで………
ここで………
夏樹との沢山の思い出が…澪を押しつぶしそうになった
涙が止まらない
こんなに足って重くなるものなのだろうか
玄関から一歩も進むことができず
うずくまった…
どれくらいの時間が経っただろう
ようやく澪が顔を上げた時
机の上に一台のカメラが置いてあるのが目に入った
青いストラップ……
あの時お揃いだといって夏樹がつけていた
やっぱりあれは本当だった
あの日曜日、夏樹は私と一緒にいてくれたんだ
急いで机に向かいパソコンを開く
見覚えのないフォルダが2つあった
ひとつは 『澪へ…』
もう一つは 名称が設定されていない
澪は
一つずつ開けてみることにした




