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第22章 結婚適齢期を逃した女
「女は30過ぎたら価値は0になる」と男友達に言われたことがある。
今でもその悪友を許せないが、冷静になると当たっていると思った。
悔しいけれど、肌の艶も顔の張りも20歳の時とは全然違う。
どれだけ化粧でごまかしても、どれだけエステで手入れしても、償うことのできない事実。
鏡の前の私は熟女というには色気もなく、
ただ年月が経ってしぼんだ風船のようにみすぼらしく感じられた。
40代になっても50代になっても魅力的な女性はたくさんいる。
たぶん恋人がいて、キラキラ輝ける生きがいややりがいのある仕事があって、
毎日が充実しているのだ。他人任せで人の目や評価を気にして、
自分のために生きてこなかった私には、魂の輝き、オーラが欠けているのだ。
こんな私でも愛してくれた男性たちの顔が目に浮かぶ。
楽しかった思い出だけが私の宝物。寂しすぎる。私が何をしたというのだろうか?
誰の迷惑にもならず、真面目に、むしろ人のために尽くしてきた。
出逢った人には優しく心を尽くして生きてきた。親孝行だって忘れたことがない。
成績だってスポーツだって、容姿だって人並み以上。
男性からもモテていたし、こんなに行き遅れるなんて考えもしなかった。
しかし、それもこれも誰のせいでもない。
いいご縁がなかっただけだ。




