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第18章 売れ残りのクリスマスケーキ


23歳の誕生日から私は恋人ができないまま、寂しく一人で誕生日を迎えていた。

もちろんクリスマスも男っ気なし。女友達や大学時代の仲間たちと、

それでも楽しく青春を過ごしていた。

なぜあれから恋人ひとりもできないまま、毎日何をしていたのだろう?

あんなにたくさんの男性から求愛され、彼氏だって何人かいた。

気が付けば25歳になっていた。急に周囲の男性たちがオバサン呼ばわりをしてきた。

同期はほとんど結婚して会社を辞めていた。

残っているのはわずかだが、不思議と美人ばかりだった。

男性は自分より学歴や家柄が上の女性を敬遠するものらしい。

特に美人は「高嶺の花」と言って声もかけられないのだ。

普通よりちょっと上の大人しそうな女の子が一番人気。

大したことのない器量の癒し系も次に売れていった。

ちょっと生意気なワガママ娘も気の弱いエリート男性には弱いらしく、

押しかけ女房のように女性に仕切られて社内結婚するパターンも多かった。

貴子のような美貌も家柄もいい女性に声をかけてくる根性の座った男性は、一人もいなかった。

社内の美人たちも、どうしようもない男性と恋に落ち、家出をして同棲したり、

口の巧い詐欺師みたいなお調子者と結婚したり、ブス専なのか、

かなり容姿の悪い男性と結婚して周囲を驚かせた。

とはいえ、そうやって美人もどんどん片付いていった。

気が付けば貴子が最年長で、男性社員からは「お局様」とからかわれるようになった。

私も二度の失敗から、半ば結婚は無理だと思っていた。心の奥底で結婚が怖かった。

計算通りにはなかなかいかない。しかも悠との別れが辛すぎて婚活しているけれど、

「二度と恋などしない」と心の中では決めていた。

年々頭でっかちになって、自分の価値はどんどん下がっていくのに、

相手への要求だけは上がっている。この現実離れした感覚。一人社会から取り残されている感覚。

しかも一生添い遂げる相手だと考えると、情報過多な現在、リスクばかりが頭をよぎる。




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