猫
人類の足跡残りし街並みを歩き探索するのは、自分の脳内の記憶を歩くに似ているなと気づく。
そう、街とは人類の創生から今日までの歴史が平面上に展開しているかのようです。
…
あ、猫だ。
茶と白の模様の猫が寝そべっている。
日向ぼっこで目を瞑っている
か、可愛い。
やはり、動物も生き残っていた感動に打ち震える。
猫ちゃんがキュートです。
…触りたい。
ススッと近づいてみる。
こ、これは動物がちゃんと生きているかの確認作業であります。
人類滅亡学者としての務めでありますれば。
検証が大事であります。
…抱き締めて撫で撫でしたい。
耳をピクリと動かし体に力が入り緊張状態になる猫ちゃん。
止まる私。
これ以上近づいたら逃げますか…?
それでも擦り足でジリジリと距離を詰める。
目を見開き仰け反る猫ちゃん。
あと三歩の距離感。
両手を広げて撫でる準備です。
ハアハアと息がうるさいです。
手を伸ばす。
素早く逃げ出していく猫ちゃん。
ああ…無情です。
なんてこった…。
フィールドワークは難しい。
だが諦めない。
それから私は、猫を探して回った。
いる、結構見つけた。
人は居ないけど猫はいたるところに結構いた。
でも、何故か逃げるのだ。
哀しい。
悲しみで、涙が出そうです。
この日の夜、焚き火をした。
テントを張って、その前に座る。
たまに吹き抜ける風が寒いかも。
焚き火の火が揺らぐ。
焚き火の炎を見つめて時が経つ。
ふと気がつけば、猫が何匹も寄って来ていた。
缶詰を開けるとクンクンと嗅ぎながら、最終的に缶を手で引っ掛かけて遠くに持って行って食べていた。
…まあ、いいか。
近くに居れたし。
焚き火の煙が、空に昇っていくのを見ていました。
その夜、テントの中で寝たら猫達に囲まれてモフモフな夢を見ました。
あー、まるで夢みたい。
…夢だけど。




