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【完結済み】カスタム侍女無双~人間最弱の世界に転生した喪服男は能力をいじって最強の侍女ハーレムをつくりたい~  作者: 藤原キリオ
after8:二年目のオークション

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8-16:戦利品、大放出スペシャル



■セイヤ・シンマ 基人族(ヒューム) 男

■24歳 転生者 SSSランク【黒屋敷】クラマス



 オークションから帰った後、夕食の席にで報告会を行った。

 侍女のみんなは留守番役を上手いこと交代しつつ、お祭りを楽しんでいたらしい。

 みんなお小遣いもこういう時じゃないと使わないからな。遊んでもらえて幸いだ。


 オークションの報告はまずエメリーたちCホール組から。



「狙っていたものはほとんど手に入れられたと思います。聖鳥クラインの素材、メタルグランドビートルの素材、――」



=====


【極聖鳥の魔石・羽根】、【氷狼の魔石・牙・毛皮】、【甲角虫の魔石・角】

【蜘蛛女の糸袋】、【人喰花の蔦】五束

【癒雨草】十束、【月夜花】五十本、【七色鈴蘭】十束


=====



 職人たちが欲しがっていたものは、ほとんど全て手に入れられたらしい。

 特に極聖鳥、氷狼、甲角虫の素材は武器か装飾品に使うつもりなので重要だ。カオテッドにいない魔物だしな。


 他の素材もカオテッドでは入手困難なものばかり。

 薬にするのか錬金溶剤にするのか俺にはよく分からないが、職人とアネモネでよく相談したはずだ。

 ムゥチムとニープラも満足そうな顔をしているし期待しておこう。



「じゃあ俺のほうからだが、まずは俺たちが出品したものからだな。――」



 一番の目玉と認定された【風竜の直剣】はどこかの商人が競り落とした。値段は19000にも上ったが、これが武具では最高額となった。

 【炎岩竜の短剣】はガガルビーが連れてきたヴィンゲート・バンダック侯爵が競り落とした。

 【黒曜海蛇の杖】【炎岩竜の中盾】はメルクリオだな。この二つに絞っていたと言っても過言ではない。


 全体の最高額を出したのが【風竜の精力剤】。これが28500までいった。

 競り落としたのはどこかの貴族だったが、導珠族(アスラ)だったから魔導王国の人だろう。メルクリオだったら知ってるかもな。



 Cホールで出品した素材のほうは、当然【風竜の鱗】が最高額を叩きだした。その値段、23500。

 剣が何本も作れるほどの大きさにしては安いと思われるかもしれないが、相当に高い。剣は鍛冶師の技術料も含まれているからな。普通は失敗だってあるだろうし。


 あとはシーサーペントの素材もろもろ。これもアネモネが想定していたよりも高額になった。

 海王国でも滅多に手に入らない素材なのに、内陸で入手しようと思ったら余計に金がかかるのだろう。



「そんなわけで合計、130000ほどの売却額になったな。そこから組合に手数料を払うわけだが大幅な黒字には違いない」


『おおー』



 魔剣が三~四本買えそうな額だな。まじでどこかに売ってないものだろうか。

 俺たちが競り落とした商品は合計で三十六点にもなるが、全部足してもそこまで金は使っていない。

 アネモネは非常にホクホク顔だ。根っからの商人だな。



「んじゃ、戦利品を配るぞー! イエーイ!」


『イエーイ!』『!?』



 昨年のオークションの時にいなかった侍女が「何事!?」となっているが無視して進めよう。



「えー、さすがに全員分のお土産を買って来ることは無理だったが、欲しかったものは大体確保できたと思う」


『おおー』


「スキルオーブが十六個! 装飾品が八個あります!」


『おおー!』



 特にスキルオーブは使えそうなものを買い漁った格好だ。

 競り落とした数で言えば、間違いなくトップだろう。総額で言えばどうだか分からないが。

 スキルオーブも安いやつは500程度で競り落とせるのだ。まぁ店で買ったら半額くらいかもしれんが、早々店に並ぶものでもないしな。買える時に買うべきだろう。



「まず<鑑定><手工の心得><彫刻の心得>のスキルオーブはヒイノに渡しておく。職人たちの中から選んで覚えさせておいてくれ」


「かしこまりました」


「それと装飾品、【聖光のアミュレット】と【豪雨のアミュレット】はジイナとユアに任せる。そのまま誰かに渡してもいいし、バラすのもいいし、改造するでもいい。好きにしてくれ」


「「はい」」



 ここら辺は誰かを特定して買ったものではない。クランとして必要かなと思って買ったものだ。

 アミュレットは無駄な出費かもしれないが神聖属性と水属性は貴重だからな。確保しておきたかったということだな。



「それでスキルオーブから配っていくが、まず<気配察知>は俺がもらう。欲しいやつは多いと思うが勘弁してくれ」



 念願の察知系スキル。これは主人の我が儘で俺のものとさせてもらう。

 世界最弱の基人族(ヒューム)なのが悪いよな。何をどうやっても察知系スキルなんて覚えないんだから。



「斥候系スキルでもう一つ、<魔法陣看破>がある。これはキャメロに渡そう」


「ボクですか!? あ、ありがとうございます!」



 斥候職ではネネはもともと持っているし、アネモネは<看破の魔眼>がある。パティも<探索眼>を持っているので、順当にキャメロとなるな。

 サリュやエメリーも斥候の役割はできるが純粋な斥候職ではないし。

 【色彩の衝撃(カラーズショック)】で探索することも考えてキャメロにしておこう。



「続いて<渾身>。一時的に攻撃力を上げる単純なやつだな。これはイブキに渡す」


「ありがとうございます!」


「次に<真空斬>。剣の斬撃を飛ばすスキルだな。俺の<飛刃>より距離は短いが範囲が広い。これはグレンかな」


「主よ、それならセキメイに渡しても構わぬか」


「父上!?」


「私には【白炎】の中距離範囲攻撃がある。しかしセキメイの炎ではそこまでの威力がない。<真空斬>ならばセキメイのほうが有効に使えるだろう」


「なるほどな。そういうことならセキメイにしよう」


「あ、ありがとうございます」



 剣の使い手は多いから悩んでいたんだがグレンがそういうならセキメイにしよう。俺に異論はない。

 いずれにしてもセキメイはパワーアップさせたかったしな。



「次に<瞬突>。その名のとおり瞬時に前に出て突くスキルだな。これはラピスにしよう」


「よっし! ありがとうございます!」



 刺突系の攻撃と言えばティナなんだが、ティナは<瞬突>なんか使わなくても十分に速い。通常攻撃が<瞬突>みたいなもんだ。

 となると槍を持つドルチェかラピスになるが、ドルチェは盾役だしな。突撃させるわけにはいかん。消去法でラピスしかいない。



「次に<轟打>。本来は槌とかで使うスキルらしいんだが、今は誰も槌を使っていないんだよな」


「私がハンマーにしましょうか?」


「ジイナがいいならそれもアリだが、そうなると【魔剣マティウス】はどうする」


「カイナに任せてもいいかと。今の私は鍛冶師としての仕事が多いですし」


「ええっ!? あ、あたしに魔剣を!?」



 魔剣を誰より愛していたジイナからそんな言葉が出るとは思わなかった。

 しかしジイナは鍛冶が本職だし、迷宮に潜る機会などそれこそ長期探索くらいしかないのが現状だ。

 だからもう一人の斧使いであるカイナに渡すというのも分かるのだが……。



「カイナの武器はポールアクスだ。両刃斧のマティウスとはまるで違うぞ? せっかくポールアクスで防御を覚えてきたのにそれを活かせなくなる」


「魔剣の柄を長く改造できればいいのでは? やってみないと分かりませんけど」


「柄を付け足すくらいなら可能なのか? まぁジイナがやってみたいというのであれば許可するが」


「ご主人様、私は今のマティウスでもカイナなら十分に使えると思います。防御の心配は分かりますが、考え方も動きも以前のカイナとは違うので両刃斧であっても防御を捨てて攻撃ばかりするといったことはないでしょう」


「イブキがそう言うなら問題ないか。じゃあいずれにしても【魔剣マティウス】はカイナ、<轟打>はジイナに渡そう」


「あ、ありがとうございますっ!」



 まずはジイナが魔剣マティウスをポールアクスに改造できるか試す。

 それがダメでも魔剣マティウスはカイナに使わせる。そういう形にした。

 カイナは泣きそうになってるな。使い方は超難しいけどジイナに習ってくれ。



「次に<幻体>。自分の幻影を作り出すスキルらしいが……正直悩んでいる。戦闘スタイル的にエメリーやツェン、ティナでも問題はなさそうだが斥候職のほうが使いやすいかな、と。イブキはどう思う?」


「私も同感ですが、個人的にはネネかなと思います。【魔剣パンデモニウム】と似たようなところがありますし、他の者よりも慣れやすいでしょう。それに魔剣と合わせて使えそうにも思えますので」


「それもそうだな。じゃあ<幻体>はネネにしよう」


「ん! ありがとうございます」



 俺も同じことを考えてはいたがネネは元々持っているスキルが多かったから悩んでいた。他の侍女に譲るべきかと。

 でもイブキから勧められれば否とは言うまい。

 <幻体>で分身を作り、魔剣で死角から斬りつけられれば、もう完全に暗殺者だな。ネネらしくはある。



「あとはすでに持っている者がいるスキルばかりだが、まずは<演算>をヒイノに」


「ありがとうございます!」


「<精密射撃>はケニ」


「私ですか!? ありがとうございますー!」


「<跳躍強化>は……ツェンにしようか」


「よっし! ありがとうございます!」



 ヒイノの<演算>は【魔剣カーバンクル】を使うのに前々から必要だと思っていたスキルだ。これは優先して渡す。

 <精密射撃>はマルティエルが持っているが、ミーティアは神器の影響で命中率が半端なくなっているので、他の弓使いとなるとケニしかいない。これは順当。

 <跳躍強化>はティナ、ヒイノ、エメリーあたりが持っている。前衛に付けたいスキルではあるが戦闘スタイルを考えればツェンかな。



「<視覚強化>、これは……悩ましいが最後衛から<魔力凝縮>の魔法で狙えるようにウェルシアにしようか」


「わたくしですか。ありがとうございます」


「<不動の心得>はコーネリアだな」


「わ、私にですか!? あ、ありがとうございます!」


「<金剛力>はシャムシャエルにしておこう」


「まあ! ありがとうございます、ご主人様」



 <視覚強化>は斥候系スキルなんだけどな。斥候職の侍女は何かしら察知系のスキルを持っているし、視覚のみを強化したところで恩恵は少ない。

 だったら後衛で、しかも一番後方から攻撃できるやつにしたほうがいい。ということでウェルシアだ。

 まぁ博物館のほうを全て任せてしまっているので、その罪滅ぼしみたいな意味合いもある。


 <不動の心得>と<金剛力>は防御系スキルだな。ノックバック耐性と防御力向上。どちらもドルチェが持っている。

 それを盾役(タンク)で分け合う感じにした。

 飛んでいるシャムシャエルにノックバック耐性なんかいらないしな。だから<不動の心得>はコーネリアという感じで。


 スキルオーブは以上だな。あとは装飾品が六点。



「えー、装飾品だがまずは【攻勢の腕輪】。単純な攻撃力アップだな。これはティナに渡そう」


「わあ! ありがとうございますっ!」


「次に【癒しの首飾り】。イブキも持っている徐々に回復するものだ。これはドルチェに」


「ありがとうございますっ!」



 【攻勢の腕輪】は前衛なら誰でも良かったんだが、攻撃力不足に悩んでいたティナにプレゼント。益々強くなってしまうが、それは望むところである。

 【癒しの首飾り】は今回は純粋に盾役(タンク)にあげることにした。今後、強敵と戦うことを見据えて。



「次に【防毒の腕輪】。これはカイナにしよう」


「またあたしに!? あ、ありがとうございます!」


「【防石の腕輪】はエメリーにしておこうか」


「ありがとうございます」



 またと言われたが魔剣マティウスはジイナからのお下がりだから、別にオークションのお土産を渡したわけじゃない。

 前衛で状態異常を防ぐ必要がある者となると、順番的にカイナかと思っただけだ。

 エメリーにも状態異常耐性系の装備は付けていないから、一応【防石の腕輪】を渡した。



「次に【業火の腕輪】。火魔法強化だな。本当はユアに渡したいんだが探索の頻度を考えるとクェスにしておいたほうが無難か」


「わ、私ですか! あ、ありがとうございます!」


「最後に【暴風の腕輪】。こっちは風魔法強化だが……やっぱりノアだろうな」


「吾か? 新人であるのに下賜されていいものなのだろうか……ありがたく頂くが」



 火魔法を使えるのはミーティア、ユア、グレン、セキメイ、クェスの五名。

 その中で純粋な魔法職はユアとクェスだ。出来れば火魔法しか使えないユアに付けたかったが、ユアは留守番も多くなるだろうしな。ということで【業火の腕輪】はクェスで。


 風魔法はウェルシア、クェス、ノア、ムゥチムが使える。もちろんムゥチムは除外。

 ウェルシアは水と風、クェスは火と風と闇、ノアが風と神聖だな。

 この中で最も風魔法を主体にして戦うのはノアだろう。ということで【暴風の腕輪】はノアにした。



 これで全て配り終わったな。何も貰えなかった侍女たちには申し訳ないが、嬉しそうな顔も多い。

 それを見られただけで俺は満足だ。あとはスキルや装飾品の慣れ・熟練が問題だが、そこはみんなに頑張ってもらうとしよう。




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