90話 昔あった物語
マオ(魔王の姿)「まず、私の元々の種族はね、人間なの」
マリー「人間なのか……なんで魔王になれたのよ」
マオ(魔王の姿)「そうだね……徐々に認められたっていうか、誰も手を付けられなかったんだよ」
クラウン「もうこの時点でこの本に書いてあるものと違うね……」
マリー「それに書いてあるのって、どういうの?」
クラウン「魔王は魔族だと」
マオ(魔王の姿)「そうなのね、そこから話さないといけないのね……
私はとある村で生まれたんだ、1歳にならないぐらいでなぜか魔法を使えてたというんだ、親は魔法を使えない、魔法は遺伝と言われているが、私は突然変異だと考えてるんだ、それを気味が悪くなった親は私をこの近くの城に置き去ったんだよね……これはマリーのあの捨て子とほぼ同じ境遇なのだろう。そして私はその時代の魔王に保護されたんだ、最初は嫌悪感だけだったらしいけど、どんどんかわいいと感じていったんだよね。そしてその魔王は私が20歳の時になぜか死んじゃったの、寿命だったのかな、それで私の手の甲に魔王と同じ模様がズズズっと現れたんだ、その時以来、人間じゃなくなったんだろう。魔力がどんどんと沸き上がる気がしてきたんだ。それを危険視した国王が私を殺れと言ったんだろうな、ワルプルギスの夜の邪魔にしかならないと。それで勇者は私を剣で切ろうとしたが、そのままだと何かに利用されると思ったのだろう、結晶化の魔法で硬くしてから割ったのだろう。
マリー「そうだったのね」
マオ(魔王の姿)「私はただ邪魔だと思われて排除されたっていう事だね」
クラウン「その拾ってきた魔王の遺体って、どこにあるの?」
マオ(魔王の姿)「今は灰になってるのじゃないのかなぁ、火の魔法で燃やし尽くしたからね」
マリー「……にしてもまさか捨て子だったのね」
マオ(魔王の姿)「そうだね、それに手の甲の模様で長く生きれるのね」
ベアトリス「ふんふーん」
マオ(魔王の姿)「まぁ、今の国王はまだあいつらに会っていないから、闇落ちしてないんだけれど」
ベアトリス「なんだって……?」
マオ(魔王の姿)「いや、何でもない」
マリー「魔王になった所以だよ」
ベアトリス「へぇ、後で聞かせてくれない?」
マオ(魔王の姿)「いいけど、私は見世物じゃないぞ?」
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