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{完結済み}{累計1万PV THX!}温室育ちのヴァンパイアの子育て奮闘記  作者: 猫こんた
chapter1 6章 力ありし人編

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70話 柵の向こう側

グラシー「……その首輪、外せないはず」

マオ(魔王の姿)「その雇い主は数十年前は生きてなかったってことか……」

エルメス「戻ってくるんだよな?」

グラシー「少し考えさせてくれ」

エルメス「それでどうなんだ?」

グラシー「許してもらえるんだったら、そばにいさせてほしいな」

ベアトリス「……よかった」

エルメスはなぜかバッグを漁って、なにかを探していた。

マリー「何を探してるんだ……?」

エルメス「お前にはこのボールをどうぞ!!!!」

グラシー「ボォォォォ」

マルタ「なんでギャグボールを持ってきてるんだよ!?」

エルメス「私一応サキュバスなんだよ……?」

そういえばそうだったな。

エルメス「さて、ことが終わったことだし、帰るわねー」

マルタ「……そういえば、魔王様はこれからどうするんだ?」

マオ(魔王の姿)「そうじゃの、一旦はこいつらについて行くけど」

マルタ「また世界を破滅させるのだったら、共にするぜ」

マオ(魔王の姿)「いやその予定はない」

マルタ「マジンガー!?」

マオ(魔王の姿)「そもそも攻め始めた理由はなんだった?」

マルタ「うーん……なんだったっけ」

エルメス「たしか王国に保管してある猫の置物を壊されたから……でしたよね」

圧倒的猫好きなのかよ……この魔王。

マオ(魔王の姿)「そうだな、今は攻める気力も、理由もないからな、それに王女様が今は優しいからな、かわいいものなのじゃ」

ベアトリス「可愛いのか……それはどうも」

マオ(魔王の姿)「それに、この世界を愛してる者たちだ、暴走しても止めるだろう」

そして私の頭をぽんっと撫でた。

マオ(魔王の姿)「それに、異界の者もいるし」

マルタ「……はい?」

マオ(魔王の姿)「知らないのじゃ?こやつはワルプルギスで紛れ込んだ異界の者ぞ?」

エルメス「……そうなのか?」

ベアトリス「二人には話してなかったんだっけ、マリーは、元々はこの世界に存在しなかった種族なんだけど、ワルプルギスの夜の時、1000年前にお母さんが来て、100年前ぐらいにマリーが爆誕したってね」

グラシー「そうだったのか……」

エルメス「それは今関係ないじゃないの?」

ベアトリス「どうしてなんだ?」

エルメス「だって、今は私たちの仲間なのだから」

マリー「よかった、仲間って思ってもらえて」

そしてエルメスに突進した。

エルメス「急にどうしたんだ」

あふれ出る母性、エルメスがどうしても母みたいに見えてしまった。

マリー「おぎゃ……」

エルメス「こんなキャラだっけ」

こうしてマリー一行は街に帰っていった。


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