64話 なぜ使えた
マリー「……静か……」
私が一人の時、この静寂さが楽しみだったんだな……
グラシー「お、ここでたそがれてるのか?」
マリー「ああ、昔はこうやって、地平線を見ていたってね……」
グラシー「昔って、そんな一人だったのか?」
マリー「一人か、一人と二機だね」
グラシー「そうだったな」
その時、バチンと音が鳴った。
マリー「……何だろ、角材がはじけ飛んだんかな」
たしか上に角材とかあったな……それが自然に角材が折れたのだろうか?
グラシー「多分そうかもな……行ってみるか」
そのまま上の階に向かって行った。
マリー「……角材が自然にはじけ飛ぶわけないだろ」
アホの子だから信じ込んでいたのだろうか。
マリー「あんがとよ、エルメス」
エルメス「ん、早く下に行くぞ」
マリー「ああ、行こうか……」
これで確定なのだろうか、だがそのまま泳がすことにした。
マリー「……私は寝るわー」
エルメス「鍵は閉めておけ、その前に、少し魔法道具を付けさせて」
そして足にカチッと何かを付けられた。
マリー「……これ何かやったら触手とかそういうの出てこないよね」
エルメス「そういうのはエマとの共同製作だったらできるけど、そっちの方がご所望?」
マリー「絶対薄い本が出来上がるわよ」
エルメス「それは催眠を無効化する魔法道具だ、ただある人の催眠には無抵抗っていうね」
マリー「その催眠って、目の前にいる?」
エルメス「そうだけど」
マリー「……エルメスにもついてるね」
エルメス「自分自身につけてるのは自衛だよ、自衛」
マリー「じゃ、これを付けて寝ろと?」
エルメス「そうだね」
マリー「寝てる間に触手が出てこないよね」
エルメス「だから出てこないんだって、後で作ってもらうぞ!」
そして眠りについた。
マオ(魔王の姿)「変態」
マリー「なんでよ……」
マオ(魔王の姿)「だって、その太ももについてるベルトみたいなやつ」
マリー「ああ、これか、催眠を受け付けないやつなんだ」
マオ(魔王の姿)「えっち!死罪!」
マリー「いやどうしてなのよ」
マオ(魔王の姿)「だって、私なんか、地味な服装なんだよ?」
マオの服装は相当派手だとは思うんだけどな……金とか銀とか使われてるし。
マリー「……それで、どうかしたんだ?」
マオ(魔王の姿)「あの怠け者を救ってくれたんだな」
マリー「怠け者……椅子に座ってた子?」
マオ(魔王の姿)「そうだな、ああ見えて実力者なんだ、でも、自然に奥義使えてたぞ」
マリー「……そういえば、どんな奥義やってたんだっけ」
マオ(魔王の姿)「そなたもアホの子だったか。血を沸騰させる奥義、やっただろう」
マリー「たしか、戦ってる時、体が熱くなっていった気がした……」
マオ(魔王の姿)「それが、奥義、血沸なのじゃ。」
マリー「……名前かっこいいのね」
マオ(魔王の姿)「まぁまぁ、それはそうとして、変な首輪つけられてたが、外しちゃったのじゃ」
首輪、あの催眠首輪なのかな。
マリー「……実力者になるとそんな簡単に外せるのか」
マオ(魔王の姿)「外すの、簡単だぞ?」
マリー「どうして……」
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