63話 半信半疑
マリー「一体どうしたんだ……訳も分からず呼び出すのは」
すると私の体を触手が巻き付いた。
マリー「どわぁぁぁ!?!?」
絶対これエルメスの触手だこれ。
エルメス「あまり声を出すなよ……あいつにばれたら終わりなんだよ」
マリー「どういうこと?」
エルメス「情報は確かじゃないんだけど、言ってもいい?」
マリー「いいけど……どうかしたの?」
エルメスの顔はいつもより深刻そうな顔だった。
マリー「顔を柔らかくしろよ……」
エルメス「……そうだな、よし、多分だけど、グラシーは今操られている」
マリー「誰になんだ?」
エルメス「ものすごく微弱な魔力で催眠魔法をかけられてるんだよ、だから誰にかけられたか、まだ特定はできてないんだ」
マリー「でもどうして操ってるんだろう」
エルメス「……それはわからない、それに私の勘違いの可能性もあるし、本当はわからないんだ」
すると入ってきた所から誰かが来る音がした。
エルメス「まずい、とりあえず、この藁の中に入るんだ」
マリー「う……うん」
わたしとエルメスは肌と肌が密着するほど、狭い藁に隠れた。
マリー「あつい……」
そして通ってきたのは、グラシーだった。そして通り過ぎたことを確認したら、藁の外に出た。
マリー「……何をしようとしてたのかな」
エルメス「とにかく外に出るぞ」
私は難なく外に出たが、エルメスは藁が足元にあったんだろう、踏んで音を鳴らしてしまった。
エルメス「まっずい」
急いて出た、幸い誰が踏んだかとはわからなかったらしい。
マリー「……いったん外に出るか」
エルメス「いや、一番上の部屋で話そう、その方が聞かれるリスクがない」
マリー「うん……」
私たちは最上階に向かった。
マリー「……それで、さっきの話の続きは?」
エルメス「考えられる可能性が、マーキングをして使う時に催眠魔法を強めるか……」
マリー「もうすでにかかってる線は?」
エルメス「いやそれはないんだ、催眠魔法はずっとかけれないんだ」
マリー「そうなのね……」
エルメス「今はきっちりとした証拠がないんだ、下手に動かない方が、身のためなのだろうか」
マリー「そうだね……」
エルメス「じゃ、解散ってことで」
エルメスは下に降りていった、私は最上階を見て回った。
マリー「……懐かしいな」
ここは私が暇なとき、血液を貯蔵していたところだ、確か成分が沈殿しないように回転させてたんだっけ。
マリー「鎌に血を入れておかないとね」
私は鎌に血を入れ、そのまま下に降りていった。




