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{完結済み}{累計1万PV THX!}温室育ちのヴァンパイアの子育て奮闘記  作者: 猫こんた
chapter1 2章 進む魔物と止まる人間

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20話 クーラーが効いた城

エルメス「ここが頭首の居るところなのね、警備ガバガバじゃないの?」

ベアトリス「守衛がアレだから、ここまで警備が行き届いてないのかな……」

マリー「涼しいねぇ……」

グラシー「どこかから電気が供給されてるのか……でも電力作る施設どこにもなかったよな」

マリー「どうせ、魔重石でしょ……使い方わかってるかわからないけど」

そしてこの町の頭首の前に出された。

頭首「……どうしてここに来たんだ?ホーリーナイトの王女」

ベアトリス「一応王女様なんだけど!?」

王女の護衛がいないと向こうはわかっているのだろうか、驚きを隠せなかったらしい。

ベアトリス「なんでここの民は苦しい思いをしているのだ?」

頭首「……知らないのか、最近ここの近くで活発になっている賊共を」

ベアトリス「デザートイーグルですか?そこなら私たちが確認を取って強襲、または襲撃を行わないと……」

頭首「違う、もう一つの方の賊だ」

ベアトリス「バンテッドキャンプですか」

頭首「そうだ、先日……ほんの数か月前だ、その賊共が俺たちのキャラバン隊を襲ってな、荷物、それと女を取られちまったんだ」

ベアトリス「……それで」

頭首「それで報復隊を向かわせたが、まだ連絡着かずだ」

ベアトリス「そうですか、ならどうして私たちに連絡をくれないのか、どうしてなんだ?」

頭首「それは……スパイが居ると思い」

ベアトリス「そんなの、即斬首だ」

あいつはいつものの温厚な空気を纏わず、少しピリついた感じで話を続けた。

ベアトリス「それで、そっちの要求はなんだ?答え方次第ではお前を斬首する」

エルメス「あいつそんなキャラだっけ」

マリー「いやあいつと初めて会ったとき、あんな感じだったな」

グラシー「なにホクホクしてるのよ」

マリー「いやなにも……」

頭首「そなたの軍を、キャンプに向かわせてもらえないか」

ベアトリス「……わかった、そなたの首を刎ねる」

頭首「気に障ることを言ったか……詫びを入れる」

マリー「ストーップ!!!」

ベアトリス「なんだ……?」

マリー「短気なんだよ……それで、期待してた答えはなんだ……?」

ベアトリス「それは……軍じゃなく、軍の司令官をよこせって言ってたら許すっけ」

マリー「……だとよ、命拾いしたな、あんた」

頭首「ああ……あれって……魔族だよな」

ベアトリス「ああ、そうだ、お前に問う、魔族はどうだ」

頭首「……魔族は……一つの命だ」

ベアトリス「そうか……」

そしてベアトリスは短刀を収めた。

ベアトリス「なら軍の司令官をそっちに送ろう、だが期待はするな」

そして私たちの方に戻ってきた。

ベアトリス「……帰るぞ」

その顔は、なにか怒りを少し感じていた。

マリー「どうしたんだ……急に短刀を出して……」

ベアトリス「あいつの顔、少しムカついたもん、私をバカにしてるっていうか……」

エルメス「仕方ないだろ……?あいつはそういう程度の人間だって」

グラシー「この後はどうするのですか?」

ベアトリス「……私以外は一旦マリーの城に、私は軍と掛け合ってくる」

マリー「……じゃ、帰っておくよ」

ベアトリス「ああ、じゃねー」

マリー「……テレポートしたな、これ」

グラシー「もう歩くのは嫌ですよ」

マリー「じゃぁ……飛んでいく?」

エルメス「でも私たち飛べないよ……?」

マリー「……私の種族忘れてないよね」

私は羽をはばたかせ、エルメスの触手に巻いてもらって、エルメスはグラシーを抱きかかえる、これでみんなを移動させられる。

マリー「……やっぱり2人を連れて飛ぶのしんどいわね」

エルメス「がんばれー」

グラシー「……すごく重そうだな」

マリー「おらぁぁぁ最大出力だー」

私は無理をして、城に向かって全力で羽ばたいた。

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