20話 クーラーが効いた城
エルメス「ここが頭首の居るところなのね、警備ガバガバじゃないの?」
ベアトリス「守衛がアレだから、ここまで警備が行き届いてないのかな……」
マリー「涼しいねぇ……」
グラシー「どこかから電気が供給されてるのか……でも電力作る施設どこにもなかったよな」
マリー「どうせ、魔重石でしょ……使い方わかってるかわからないけど」
そしてこの町の頭首の前に出された。
頭首「……どうしてここに来たんだ?ホーリーナイトの王女」
ベアトリス「一応王女様なんだけど!?」
王女の護衛がいないと向こうはわかっているのだろうか、驚きを隠せなかったらしい。
ベアトリス「なんでここの民は苦しい思いをしているのだ?」
頭首「……知らないのか、最近ここの近くで活発になっている賊共を」
ベアトリス「デザートイーグルですか?そこなら私たちが確認を取って強襲、または襲撃を行わないと……」
頭首「違う、もう一つの方の賊だ」
ベアトリス「バンテッドキャンプですか」
頭首「そうだ、先日……ほんの数か月前だ、その賊共が俺たちのキャラバン隊を襲ってな、荷物、それと女を取られちまったんだ」
ベアトリス「……それで」
頭首「それで報復隊を向かわせたが、まだ連絡着かずだ」
ベアトリス「そうですか、ならどうして私たちに連絡をくれないのか、どうしてなんだ?」
頭首「それは……スパイが居ると思い」
ベアトリス「そんなの、即斬首だ」
あいつはいつものの温厚な空気を纏わず、少しピリついた感じで話を続けた。
ベアトリス「それで、そっちの要求はなんだ?答え方次第ではお前を斬首する」
エルメス「あいつそんなキャラだっけ」
マリー「いやあいつと初めて会ったとき、あんな感じだったな」
グラシー「なにホクホクしてるのよ」
マリー「いやなにも……」
頭首「そなたの軍を、キャンプに向かわせてもらえないか」
ベアトリス「……わかった、そなたの首を刎ねる」
頭首「気に障ることを言ったか……詫びを入れる」
マリー「ストーップ!!!」
ベアトリス「なんだ……?」
マリー「短気なんだよ……それで、期待してた答えはなんだ……?」
ベアトリス「それは……軍じゃなく、軍の司令官をよこせって言ってたら許すっけ」
マリー「……だとよ、命拾いしたな、あんた」
頭首「ああ……あれって……魔族だよな」
ベアトリス「ああ、そうだ、お前に問う、魔族はどうだ」
頭首「……魔族は……一つの命だ」
ベアトリス「そうか……」
そしてベアトリスは短刀を収めた。
ベアトリス「なら軍の司令官をそっちに送ろう、だが期待はするな」
そして私たちの方に戻ってきた。
ベアトリス「……帰るぞ」
その顔は、なにか怒りを少し感じていた。
マリー「どうしたんだ……急に短刀を出して……」
ベアトリス「あいつの顔、少しムカついたもん、私をバカにしてるっていうか……」
エルメス「仕方ないだろ……?あいつはそういう程度の人間だって」
グラシー「この後はどうするのですか?」
ベアトリス「……私以外は一旦マリーの城に、私は軍と掛け合ってくる」
マリー「……じゃ、帰っておくよ」
ベアトリス「ああ、じゃねー」
マリー「……テレポートしたな、これ」
グラシー「もう歩くのは嫌ですよ」
マリー「じゃぁ……飛んでいく?」
エルメス「でも私たち飛べないよ……?」
マリー「……私の種族忘れてないよね」
私は羽をはばたかせ、エルメスの触手に巻いてもらって、エルメスはグラシーを抱きかかえる、これでみんなを移動させられる。
マリー「……やっぱり2人を連れて飛ぶのしんどいわね」
エルメス「がんばれー」
グラシー「……すごく重そうだな」
マリー「おらぁぁぁ最大出力だー」
私は無理をして、城に向かって全力で羽ばたいた。
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