19話 灼熱地獄
グラシー「……ねぇ、マリー、一面砂漠しかないんだけど」
マリー「私もそう思った、無策だと死んでるね」
エルメス「なんだい?」
マリー「なんで普通の気温のように動けてるの……」
エルメス「あー、触手のぬるぬるがいい感じに体を冷ましてくれるからね……いる?」
グラシー「いらないよ……あちー」
ベアトリス「だねー……あれって水だよね……」
グラシー「オアシスですか……少し行ってきます」
グラシーはオアシスに向かって走り始めた。
ベアトリス「……あれオアシスか?」
グラシーはオアシスのところで飛び跳ね、そのままの勢いで砂に突き刺さった。
エルメス「無様だね」
マリー「……すごく間抜けなポーズで埋まってる……これ引き抜くよね」
ベアトリス「当たり前でしょ……よっこいしょ!」
グラシー「あー死ぬかと思ったぁ」
マリー「すごい砂だな……にしてもこの砂動いてない?」
地面をよく見ると少しずつ動いてる気がしてきた。
マリー「……坂道だな……」
エルメス「まさかだけど……アリジゴク起こしちゃった……?」
マリー「アリジゴク……ってなんじゃそりゃ」
エルメス「急いで離れるよ!」
ベアトリス「あーい」
グラシー「砂であまり動けない……邪魔くさい」
ベアトリス「……おんぶしていくか」
マリー「飛んで逃げよっと」
ベアトリス「飛べるのずるいな……」
エルメス「えーい、私ものせろー」
マリー「触手でくっついてくるなよぉぉ!!!」
そしてアリジゴクの射程範囲を抜け、町が見えてきた。
マリー「あの町って……なんだろうな」
エルメス「……どこだっけ……あれと同じようなやつが2つあるからな……どっちなんだ」
ベアトリス「あそこはグラウンサファイアだね、でも少し活気がないな……どうしたんだろう」
エルメス「グラウンサファイアかよ……私もまだまだだな」
グラシー「やっと砂鎧の中から消えた……気持ち悪いんだよな」
エルメス「私とどっちが気持ち悪いの……?」
グラシー「あーえっと……砂の方です」
なぜか少しおびえながら答えたグラシーであった。
マリー「ねぇ」
グラシー「なんだ……?」
マリー「なんでおびえてたの?」
グラシー「だって私って言ったら殺すっていうオーラが……」
マリー「あー、すまん、聞かれてたな」
エルメス「へぇ……そういう風に思ってたんだ……」
マリー「……さらば」
エルメス「お前も同罪じゃぁぁぁぁ!!!!」
マリー「やめてくれぇぇ」
そしてきっちりお仕置きされる二人だった。
ベアトリス「まぁまぁ……そこいらで……ストップしてね……?」
エルメス「わかったよ……よっと」
マリー「危ないな……あと少しで砂とキスするところだったな」
グラシーの声が聞こえないな……どうしたんだろう。
エルメス「……どれだけ砂が好きなのよ」
ベアトリス「また突き刺さってるし……」
また埋っているようだった。
マリー「これ進むのか……?」
エルメス「突き刺さりやすいのか……いい事思いついた」
ベアトリス「よっこいしょぉぉおお!!!」
グラシー「これ2回目」
そして何事もなく、グラウンサファイアに着いた、門は開いていないようだ。
ベアトリス「あーあー、誰かいるかー?」
門をたたいても、無反応だった。
ベアトリス「仕方ないな……マリー、ゴー」
マリー「上に飛んで来いってことだね……いいよー」
私は壁の上に飛んだ、そこには守衛がいたが、死んだ魚の目をしていた。
マリー「あのー門開けてくれない……?」
守衛は静かにレバーを倒し、門を開けてくれた。
マリー「ありがとー」
そして街の中に入った瞬間、すこし異様な空気が流れた。
エルメス「……こんな活気ないっけ……どういうことだ?」
グラシー「民衆の元気が無いように見えるが……」
ベアトリス「一旦ここの頭首に聞いてみるか……何が起こってるのかを」
マリー「……ガリガリ……おいしくなさそう」
ベアトリス「こら、本性現れてるよ」
マリー「つい野生の感が……」
ベアトリス「でもガリガリだね、ご飯食ってないのかな」
エルメス「ここにメイド召喚しようぜ!?」
マリー「無理だよ……何があるかわからないんだし」
ベアトリス「……早く行こうよ……暑いし……暑いし……」
グラシー「だな……走るか」
私たちはここの町の頭首に会いに行った……暑い。
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