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親ガチャ転生~毎回親に殺されるので転生を拒否したら、異世界の女神様から産まれました~  作者: 里見みさと
第2章 異世界の女神様

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13/18

13 転生、そして孤児院へ…


「……目覚めなさい、リンカ……」



……?

かすかに女神様が呼ぶ声が聞こえる。

そういえば、魔力切れで寝ていたんだっけ。

ふわぁああ~、良く寝た~。これで魔力は回復したかな?

うへへへ、初めての魔法の練習だ!撃ちまくるぞー♪


私は嬉しくて飛び起きた………つもりだったのだが?



「ほ、ほぎゃ~っ!(か、体が動かないっ!)」


知っているぞ、この感覚!転生のプロをなめんなよ。

寝て起きたら転生していた件について、女神様に物申す!


「おぎゃー、あばばばぶばぶー!(女神様、せめて目覚めてからにしてください!)」


「あら~、リンカちゃん、お目目が覚めまちたか~?ママでちゅよ~♪ミルク飲みましょうね~」


抗議もむなしく、抱っこされ哺乳瓶でミルクを飲まされる羽目になった。

しかもママなんて言っている。


「あばばー!あぶぶっ!うまうま…(ママじゃねえし!殺す気ですかっ!ミルクはうまいが…)」


「あはは、冗談よ!それより、ミルク飲みながらでいいから念話で話しましょうか。言語理解のスキルを使えば出来るはず……」

『…どう?念話に切り替えてみたけど。頭の中に響いて聞こえるはずよ?』


『むぐっ?…おお~。聞こえる!しゃべらなくても大丈夫そうです!』


意思の疎通が出来るなら、まあいいか。

これ、新生児用の粉ミルクかな?母乳とも違う味わいでイケるわ。

何度も転生してきたプロだからね、赤ちゃんプレイも慣れたもんよ。

それより聞きたいことがある!


『私、そんなに長い間寝ていたんでしょうか?もう産まれているのはさすがにおかしくないですか?』


『うん、寝ているリンカを連れて地球に転移してね、あっちの神に挨拶してきたんだよ。あっちにいる間、こっちは100倍の速さで時が進むの。だから10日以上経ってて産まれちゃったってわけ!てへぺろ☆』


『ああ、なんてこった!赤ちゃんじゃ魔法の練習は無理だー』


『そんなリンカに大事なお話があります!』


『へ?これ以上悪い話なんて、ないよね?ね?』


『うふふ、全ステータスが∞になったリンカちゃんにプレゼントです!ステータス開いてみて♪』


『そっか、女神様と同じスペックなんだっけ?【ステータスオープン】』


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


○【 名 前 】 リンカ

 【 年 齢 】 0

 【 種 族 】 エルフ族

 【 レベル 】 1

 【 H P 】 18/18

 【 M P 】 99/99

 【 体 力 】 18

 【 魔 力 】 99

 【 攻撃力 】 18

 【 防御力 】 18

 【 素早さ 】 18

 【 知 力 】 999

 【 幸 運 】 9

 【固有スキル】 瞬間記憶(常時発動)

 【 呪 縛 】 親に殺される運命(回避不能)

 【 スキル 】 

○【 ギフト 】 


※左の■は隠蔽印です。他者からの【鑑定】では見えません。

チェックは任意で変更できます。

○は個人識別に使用するため隠蔽不可です。

 ▽

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



『∞じゃないやん!しかも、スキルもギフトも無くなってる!だまされたぁーーーっ!!』


『と、思うでしょ?ところがどっこい!左下の ▽ を押してみて♪』


『へ?こんなボタンあったっけ?…ポチっとな!』



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


    【多層式ステータス画面】


 属性検索で予備の個人識別カードを探せます

 例)光★ 火★★

  _____________

 丨             丨 検索 

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ➡ 現在のステータスを表示


   予備カード001 火★ 水★ 剣★

   予備カード002 火★ 風★ 土★ 

   予備カード003 水★ 盾★ 剣★ 

   予備カード004 火★★ 剣★

   予備カード005 風★ 土★ 盾★

  ▽次の5枚


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 ●現在のステータス(隠蔽)●


 【 名 前 】 リンカ

 【 年 齢 】 0

 【 種 族 】 エルフ族

 【 レベル 】 1

 【 H P 】 ∞/∞

 【 M P 】 ∞/∞

 【 体 力 】 ∞

 【 魔 力 】 ∞

 【 攻撃力 】 ∞

 【 防御力 】 ∞

 【 素早さ 】 ∞

 【 知 力 】 ∞

 【 幸 運 】 ∞

 【固有スキル】 瞬間記憶(常時発動)

 【 呪 縛 】 親に殺される運命(回避不能)

 【 スキル 】 か●はめ波 言語理解 

         鑑定(封印中) 

         アイテムボックス(封印中)

 【 ギフト 】 光★★★★★★(封印中) 

         火★★★★★★(封印中)

         水★★★★★★(封印中) 

         風★★★★★★(封印中)

         土★★★★★★(封印中) 

         盾★★★★★★(封印中)

         剣★★★★★★(封印中)


 ▲ トップに戻る

 △ 表紙に戻る


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


『うわぁ~別の画面が出たっ!∞になってる!スキルとギフトもちゃんと付いてる!…ってか、(封印中)って何ですか?』


『驚いた?これが今のリンカの能力だよ。(封印中)になっているのは、フライングゲットした能力だからだね。15歳の【成人の儀】で新しいカードの3つの枠が全て埋まったら封印が解けるから、それまでは大人しくしていてね?か●はめ波も絶対撃っちゃダメ!あれは凄まじい威力よ、せかいがはめつする!」


『えぇ~、か●はめ波もダメなの?…まあ仕方ないか、赤ちゃんが魔法やスキルをぶっ放したら大騒ぎになっちゃうもんね。5歳の【洗礼の儀】で新しいカードとギフトをひとつ貰って、初めてスキルが使えるようになるんだから…』


『そういうこと。しばらくは我慢だね。表紙のステータス画面は隠蔽や書き換えもできるんだ。年齢とかね!ほら、不老不死になるわけじゃん?リンカが頑張って作成した101枚の個人識別カードと差し替えて使う感じになるの』


『へー?やってみるよ。予備カード001の項目を、ポチっとな!』


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 ●予備カード001 

  

【 名 前 】 

【 ギフト 】 火★ 水★ 剣★


  表紙と差し替え出来ます。

  上記以外のステータスは表紙と同じです。


 △ 表紙と差し替える(封印中)

 ▲ 表紙に戻る


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


『あ、最初に作った火★水★剣★のやつだ!名前の欄が空欄だけど、いいの?』


『カードに名前を書くと、ステータス画面にも名前が表示されるようになるんだよ。これらの予備カードだけど、あと150年は使う予定ないから(封印中)ね』


『…どういうこと?』


『この世界の戸籍管理は魔道具を使っててね、それは人間用にカスタマイズされているの。容量確保のため150年でデータが自動破棄されるようになっていて、エルフなどの長命種は、面倒だけど期限切れの度に()()が期限切れのカードを持って役所に出向いて更新するの。魔力と血がカードに登録された()()()と一致したら、本人確認終了、再登録完了ーってわけよ!』


『あ、解った!その時にちゃっかり別のカードと別の名前で再登録しちゃうってこと?不老不死がバレないように150年ごとに繰り返して、年齢を若く変更すれば別人になれるってことか!』


『さすがリンカね、理解が早いわ。注意点は、ステータス画面に表示された名前とギフトを、提出するカードと()()()()させることね。間違えたらだめだよ!』


『了解っす!』


『あとね、今のリンカちゃんは全ステータス∞で不死身なんだけど、怪我はします。痛いし血も出ます。薄皮一枚だけは普通の人と同じ強度に設定してあるけど、中の肉や骨、内臓などはビクともしないからそのつもりでね。たとえ全身火だるまになろうが、大きな魔物に丸呑みされて、胃酸で表皮を溶かされ、お尻から出て来たとしても、ヒール一発で全快しま~す!』


『うげ~、理科室の筋肉標本みたいな感じでも生きてるの?怖いわー』


『それが不死身というものよ!あとは、病気にもかかるけど寝ていればすぐ治るし、お腹が空いても空気中の魔素を取り込んで生き延びるから大丈夫!望めば妊娠出産も可能だよ。なんたって女神である私が授けるんだから(ドヤァ)…あ、一点だけ注意があるの!【封印】だけには気をつけて。死なずとも閉じ込められたら人生()()だから!』


『よくわかりました、気をつけます……けぷっ』


『そろそろお腹いっぱいかな?おねむの前におむつ替えましょうね~』


『あー、すみません、神様にそのようなことを……』


『いいのいいの、子育ては楽しいよ~♪』



フィーレア様…。

キャッキャウフフとじゃれあっているけれど、この世界の女神様なんだよね。

本来なら雲の上の御方だ。

でも、フレンドリーで、お節介で、お人よしで、優しいの。

つい「お母さん」と呼んでしまいそうになる。

【呪縛】があるかぎり、それはダメな事だとわかってるんだけどね。





女神様のお世話になり、一か月が経過した。

私はお陰様ですくすく成長していた。



『さて、リンカの魂とクローンの相性は良いみたいね。もうすっかり定着したようです』


『女神様がお世話してくださったおかげです。ありがとうございます』


『うふふ、…ということで、これからリンカを下界の孤児院に預けようと思います』


『孤児院ですか?不安だなぁ』


『大丈夫、そこには優しい院長先生がいるし、シスターとも親子じゃなく先生と生徒の関係になるからね。それにお手紙とお布施も一緒に届けるから、悪いようにはならないよ』


『わかりました…』


『リンカ、あなたのステータス、特に【呪縛】の欄は、成人するまで隠蔽しないで開示しておきなさい。この世界には()()()()()は存在してはいけないの。これから養女にと望む人が出てくるかもしれませんが、院長とともに突っぱねるのよ、それだけは約束して!』


『はい!わかりました、女神様…今まで、お世話になりました…ぐすん』


『元気でね!あ、不老不死だったわね(笑)それでは、今から転送します!私が手を貸せるのはここまでよ。じゃあね、リンカ……』



女神様が呪文を唱えると、魔法陣が展開され、私を入れた籠が光に包まれた。

転送される直前、後ろを向いていた女神様が振り返り、こちらに手を伸ばそうとして止めたのが見えた。

そのお顔は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。


美人が台無しだよ。でもそんな女神らしくない人間くさい所が、フィーレア様の魅力なのだろうな。

ありがとう、さようなら………


これから飛ばされる世界はどんな所だろうか?

文明のレベルはどのくらいかな?

魔物と人の関係は?

知らない事ばかりで不安だけど、楽しみでもある。


そして、私は孤児院へと飛ばされた。


『さあ、7度目の人生の始まりだ!』




第2章 異世界の女神様(完)


第2章はこれにて完了となります。

説明が多い章でつまらなかったっしょ?

飽きずに読んでくださった皆様、ありがとうございました。


このあと、閑話を挟んで『孤児院編』に入ります。

幼女がのほほんとがんばる予定です。

今後ともよろしくお願いいたします。


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