20 宴
気が向いたのでかなり久々に投稿します!
一年以上間隔が開いてますので自分でも設定を色々忘れてますがwww
『解放』の勇者との闘い?を終えた私は、魔王都カトレアに対して広域拡声魔術を使い、勇者との戦いに勝利したこと、闘いの産物として古代龍を討伐したこと、そして魔王都で宴を開くことを告知した。
よし、あとはシュウタを捕まえて私のおやつを盗み食いした件についてOHANASHIして、ユリアを書類の山から解放すれば宴に参加できるな!!
というか私がちょっといないだけで書類の山ができるなんておかしくないか!?!?
やっぱりもっと文官を増やした方がいいのか真剣に考えなきゃ・・・
そういえばリンとクリスを呼ばないと古代龍の解体なんてできないぞ。
北の山脈での異常な魔物発生の件は、『解放』の勇者アペルドが封印の剣を引っこ抜いたのが原因というのが判明したので、魔力溜まりを再度封印する必要がある。
確かリンの倉庫に魔力吸収系の魔剣があった気が・・・あっ、でも剣刺すとまた誰かに抜かれるかもしれないな。
クリスが何かいい魔導具持ってるかな?
とりあえず聞いてみよう。
私はリンとクリスに向かって念話をしてみることにした。
「リン、クリス、いま念話しても大丈夫かな?」
『はい、ルフィナ様。 大丈夫ですよ』
『やっほ~ルフィナ様! 魔物討伐は順調ですよ~』
「北の山脈で起きてる一連の事件、原因が判明したよ。 山頂付近に魔力溜まりがあってとりあえず魔剣刺しといたの覚えてるかな? 250年くらい前なんだけど」
『そんなことあったっけ? 確かに北の山脈で何か事件を解決したような気がするんだけどそれかな?』
『ああ、そんなことありましたね。 確かリンがルフィナ様に欲しい欲しいと強請っていた魔剣でしたよね。 名前は・・・『魔力喰い』でしたか』
『ああああぁぁぁ~!!! 思い出した!! そう! ボクがルフィナ様にどっちが多く魔物を倒せるかって勝負で勝ったら貰えるはずだった魔剣だ!!!』
そんな勝負してたっけ?
やばい完全に忘れてるぞ。 ここは二人に話を合わせておこう。
「そうそうそれ~。 その魔剣を『解放』の勇者が引っこ抜いてたみたいでね。 そのせいで魔物が大量発生してたみたいなんだ」
『ではその勇者から魔剣を回収して魔力溜まりに戻さないといけないんですね・・・。 その勇者はいまどこにいるかわかりますか?』
「あぁ~、えっとね、その勇者なんだけど・・・、さっき決闘して心へし折ったらどっか帰っちゃった」
『・・・・・・色々言いたいことはありますが、今回はまぁ見逃しましょう。 ということは魔剣は回収できたんですね? ではリンの倉庫に入れてもらっていいですか? すぐに魔力溜まりのところに差してきますので』
まずい! 非常にまずい!
勝手に勇者と戦ったことめっちゃ怒ってる!
クリスが怒るとめちゃくちゃ怖いんだよ・・・。
しかも魔剣も回収できてないし・・・てか消滅しちゃったし・・・やばい泣きそう。
「クリスさん・・・大変申し上げにくいのですが・・・。 魔剣は回収できませんでした」
『・・・ん? どうも疲れてるみたいですね。 ルフィナ様のお言葉がよく聞き取れませんでした。 もう一度言ってください』
「私の対戦場魔術で魔剣を消滅させちゃいましたっ!!!すみませんっ!!!」
私は全力で謝罪した。 それはもう本当に心から。
目には今にも零れそうなほど涙が溜まっている。
『・・・どうするんですか? 』
「もしかしたらクリスさんが何かいい魔導具持っていないかなと思った次第でございます。 若しくはリンが確か魔力吸収タイプの魔剣持ってたはずなのでお願いできないかと・・・」
『うん、ボクのコレクションにあるよ~吸収型の魔剣』
『・・・一応私も使えそうな魔導具は持ってますので今回はその魔導具を使っておきます。 帰ったら勇者の件について詳しく聞かせてもらいますからね』
「はひっ」
私はその後、古代龍を討伐したこと、その巨体を処理するためドラゴンの肉を使って今夜に魔王都全体で宴を開催すること、そのために二人の力が欲しいことを伝えて念話は終了した。
あとはシュウタを捕まえて軽く凹った後、書類仕事だ。
もちろん罰としてシュウタにも仕事を手伝わせるつもりだ。
さてそれじゃあガンガン終わらせるよ!
そして太陽が傾き、空が茜色に染まった頃、私はようやく書類仕事を終えることができた。
宴が開始されるまでもう時間がないので、私はシュウタを連れてすぐに会場に向けて移動を開始した。
古代龍の解体作業の要であるリンとクリスは、すでに会場でその腕を振るっている。
私と念話を切った1時間後くらいに連絡があり、『魔力溜まりの再封印と魔物の討伐が完了したので直ちに帰還し、ドラゴンの解体作業を行います』と、クリスが報告してくれたのだ。
会場に着くと周りはもうお祭り気分で、乾杯の音頭を今か今かと待ちわびてる状態だった。
そんな状態の会場に私が到着したことで、その場にいる人々は宴の開始の宣言がされると思ったのかこちらの様子をちらちらと見ていた。
「なんか街のみんなの目がギラギラしてるんだけど・・・」
「たぶん私が宴の開始を宣言してくれると思って待ちわびてるんだろう」
シュウタもこの空気を感じ取ってびくびくしながら私についてくる。
シュウタには気の毒だがメイン会場である古代龍周辺まで行くのでもうちょっと我慢してもらうしかない。
すぐにメイン会場に到着した私はリンとクリスの姿を探した。
だが見える範囲にはいないのかすぐには発見できなかった。
まぁ会ったら会ったでクリスに怒られるからあとでいいや。
私は二人を探すことを早々に諦め、とりあえず今にも爆発しそうな会場に向けて宴開始の合図だけ済ませることにした。
メイン会場には様々な屋台や演劇用の舞台、見世物小屋などがあり、突発的な宴にもかかわらず、本格的なお祭り仕様になっている
・・・つい数時間前に宣言したのになんでこんなにしっかり準備できてるの!?!?
みんな暇なの!?!? なんか私専用の舞台とかあるし!!
・・・まあせっかく設置されてるならあそこで宴開始宣言しちゃうか。
色々ツッコミたいがまあそれは置いといて、私は「魔王様専用」と書かれた舞台に向かう。
正直恥ずかしいから書かないでほしいんだが・・・
この会場全体に聞えるように広域拡声魔術を調整して発動させてっと・・・
「えぇ~、お集りのみなさん、こんばんわ。 魔王ルフィナです。 もうなんか色々準備が整っているみたいなので宴を開始しちゃいたいと思います。 それではみなさん杯を持ってぇぇぇ~~~~~乾杯!!!」
「「「「「「乾杯!!!!!!」」」」」」
こうして地響きが起きているんじゃないかと錯覚するほどの怒号のような唱和とともに、古代龍の討伐と、ついでに『解放の勇者』の撃退を記念して宴が開始されたのであった。
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