表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転移したら何故か転生しました!  作者: 花火 魅妖
序章 異世界転移編
8/13

6話 初クエスト

 ゆずきとベルはギルドの扉をゆっくりと開けた。すると賑やかだったギルド内がシーンと静まり返る


「異世界人だ…」

「アイツらか…」


 ベルは冒険者達の陰口を気にする素振りも無く、受付の前に立った。受付に居たのは昨日の女性だ。女性はハッとして正気に戻ると笑顔で接客を始める


「本日はどの様なご要件で?」


「クエストを受けに来ました。おすすめのクエストがあれば教えていただきたいです」


 すると受付嬢は少し考える素振りを見せてから、何かを閃いたように目を見開かせる


「それでしたら、ここから南東に向かって数キロ向かった先に湿地の森と呼ばれる場所があります。そこで出てくるスライムを退治して欲しいです。スライム自体はそこまで強くないですが数が多いので報酬はかなりのものです」


「どうする?ベル。それにしよっか」


 ゆずきはベルに判断を委ねる様だ。ベルは少し間を置いてから


「それはスライムの全滅が目的ですか?それとも指定の数があるのですか?」


「あ~はい!それにつきましてはこれを使ってください!」


 すると受付嬢は丸いカプセルを取り出した。大きさはサッカーボール程で透明。簡単に開く仕組みだ。すると受付嬢はベルにカプセルを渡す


「こちらのカプセルいっぱいになるまでスライムコアを集めてほしいです」


コア?コアって核みたいな意味だったかな…?


 頭を傾けて悩んでいるゆずきを見かねて、受付嬢は簡単な説明をする事に


「スライムコアと言うのは、スライムの魂の様なものです。これぐらいの光った粒です」


 すると受付嬢が指で大きさを表現する。大きさはビー玉程しかない。それをカプセルいっぱいとなるとどれ程の時間がかかるのやら


 すると受付嬢は何かを思い出したかのように手をポンッと叩く


「そういえば!コアは近付けるとくっつくので無くす心配は無いんですよ!」


「なるほど…じゃあ早速行ってきまーす!」


 ゆずきが駆け出した。しかし、外に出ようとしたゆずきの襟足をベルが掴んで止める


「ゆずき…貴方その装備で行くつもりですか?まずは装備を買いに行きますよ」


 ベルが言ってることは確かにごもっともだった。なのでゆずきはベルの言う事をキチンと聞くことにした


 2人は周囲の視線を受け流しながらギルドから出た。ギルドの左右には装備屋とポーションを売ってる店がある。まずは装備屋から行くことにした


 装備屋の扉を開けると、ピンク色の髪をした女性が受付にいた。そしてゆずき達はその顔に見覚えがある


「え!?ラビ!?この一日で髪色変えて転職!?」


 女性が振り返り、入り口に立ってるゆずき達を見つめた。すると怪訝な顔をして


「えっと…はじめましてだよ?私と君は」


ゆずきは一瞬きょとんとしてから


「声までラビじゃん!嘘なのバレてるぞ!」


 ゆずきが女性に指を指して叫ぶ。すると女性が何かに気付いたようで、手をポンッと叩いてから机に突っ伏して笑い始めた


「ヒャハハ!ラビ…!」


「え…?」


 女性は笑いが収まってから顔をあげて息を整え、目尻に付いた涙を取った


「ラビは私の双子の姉。私はナビよ。あんたもしかしてユズキ?昨日ラビと飲んでる時に聞いたわ。面白い子がいるって」


 そりゃ双子なら似ているのも不思議ではない。姉妹でそれぞれ店を営んでいるだなんて、どちらとも営業の才があるのだろう


 ゆずきは店内を見て回ることにした。まずは武器から見ることに。そこで分かったのは剣と言っても様々な種類があるという事。ショートソード、ロングソード、両手剣。その中から選ぶのだ


「ゆずきはその内、弓や杖などを使う機会があるでしょう。まずは剣で経験を積むのが得策です」


 ちなみに武器の強さは作る職人によって変わるらしい。F、E、D、C、B、A、S、SSランク。この店に置いてある最高ランクはBランクらしい


「このロングソードがBか…」


 ゆずきがBランクと書かれた看板がかかってる台の上にある長い木箱を開けた。中には光が反射し、光り輝いているロングソードが入っていた。ゆずきはゆっくりとロングソードを手に取った。しかし―――


ズゴォォォッン!!!


 ロングソードが地面にめり込んだ。危うくゆずきの手が巻き込まれる所だった。その音に気づいたナビがやってきた。ナビはあちゃぁ…って顔をして立ち尽くしている


「あ~…ゆずきだとBランクは厳しいかな…。ギルドとかで確認出来るバトルランクはいくつ?」


「バトルランク?」


「知らないのか!?」


 ナビはかなり驚愕している。この世界では冒険者がバトルランクを測るのは基本のようだ。しかし、ゆずき達は初のギルド訪問ではあの様な態度で出迎えられた為、すぐに帰ってしまい、バトルランクを計測していないのだ


「ユズキのバトルランクは6です。Cランクの剣をお願いします」


 ベルの言葉で正気に戻ったナビがCランクと書かれた看板がかかってる台の上の木箱から一つ選び、ゆずきに手渡す。そしてゆずきは木箱を開け、恐る恐る片手で持つ。今度は地面にめり込んだりしなかった


「ん?これはしっくりくるな…」


「すいませんでした…。ゆずきに予め説明しておくべきでしたね。ゆずきにこの前話した世界転移について覚えていますか?」


 ゆずきは頷いた。どの世界に行っても自分の数字が維持されるということを


「その数字がバトルランクです。バトルランクが6だとCランクの武器が持てます。バトルランク7だとBランク…。そんな感じで上げていくとバトルランク10で遂にSSランクの武器が持てます。ちなみに武器のランクは武器ランクと言います」


 ゆずきはベルの説明でバトルランクと武器ランクについて大体理解が出来た。そしてゆずきとベルは店の奥にある防具コーナーへ向かう


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ