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あはとつぇーん お前ら、弓と爆弾は持ったか!

Achtzehn―――Ich kann fliegen, wenn ich einen Bogen und Bomben habe.

『……ところでわたしの弟、可愛いなぁ……』

「やめろなのです。本当にやめろ、なのです!」

『え?』



……苦労しているのだろう。……ところでさっきから弟とか言ってますけど……。スライムって兄弟いるんだ……。





リシアさんと別れ、適当に草原を散策する。


あ、ライはスイさんが預かることになった。

……少々不安だが、大丈夫だろうか……。



「……でさ、今年中にはこのゲームに有料DLCが来るらしくて」

「なるほど……。新たな大陸と高難易度のモンスターの大量実装ですか……」



……え? そうなの?

だいぶ気になるんだけど?


……さて話していると、とある知らない少女が近づいてきた。



『あのー、すみません』

「!?」



金髪で、角の生えた女の子だ。

角の形に見覚えがあるような……。



『……うわっなんかいる』

「レーゼ?」


……レーゼが嫌そうな声で言う。

何が嫌なのだろうか。……あっ(察)。


もしかしてこの女の子ってドラゴン?



「ゲルビュールスト……?」

『ば、バレてたかぁ……』



『その通り!あたいはゲルビュールストのラル! ……足が折れかけた、ねっ!』

「あ、なんかすみません……」

『まぁいいけどね! 足より先に肋骨が折れたけど!』



もっとヤバいじゃないですかヤダー。

ライを後でシバこうとしますから……。



『……ところでさ、仲間に入れてほしいな……なんて……』

『絶対にやめておきましょう』

「えぇ……?」



……レーゼが否定してくる。

どうしたの。滅茶苦茶険悪なの? 何なの?



『仲間に入れてよ! そこの”茶髪の女の人”!』

「……え? 私……? 白兎じゃなくて……?」

『絶対にやめた方がいいですよ』

「レーゼ、一旦シャラップ」

『……!』



……どうやらリリィに頼んでいたようだ。

あとレーゼはむぐむぐ言ってる。



「まぁ、別にいいよ……?」



〘ラルがリリィの仲間に加わった!〙



その後、ずっとレーゼはむぐむぐ言っていた。

……ちょっとうるさいかな。





……僕は困惑していた。



「……み、望乃……? 何で弓を買うの? 転職?」

「いえ、そういうことではなく……」



何故か弓と矢を買っていた。

確かにどんな職業も装備自体は自由ではあるのだが、職業によって装備の強さが変動する。



……あ、言っておくとセイバー(剣士)だろうがなんだろうが、剣を使わず斧やら弓やら銃やらを扱うことができる。どういうことなの(困惑)。



「これは武器として使う訳ではなくですね……」

「え?」



……望乃は一番安い弓と、爆弾を二つ買っていた。

?????





「……と、いうわけでですね。飛びます」

「頭おかしくなっちゃったの望乃?」



トぶ……? そういうの良くないと思います(違)。

薬か? 薬なのか? もしかしてその矢が?(違)



「段差のある場所で低い方に向かって跳び、爆弾を出し跳んで一番高い時弓を構え、もう一個の爆弾などの何かを出し、最初の爆弾を起爆すると飛べるらしいのですよ」

「……は?」



お前は何を言っているんだ。本当に。



「通称WBと呼ばれるものなのですが……」

「……あー……いや別ゲーだよねそれ?」



……他のゲームのバグみたいなものがこのゲームで出来るわけないじゃん。何言ってるのこの人。


このゲームが任○堂ならギリ有り得たけどさ。

あとパ○セールもいるだろうに……。



「……? リシアさんが動画でやっておりましたよ?」

「なんで出来るんだよ」





……その後、爆風により吹き飛ばされた爆弾が望乃のお腹に直撃して、ひどく悶絶していた。



◇◇



……ゲームをやめ、夕飯を食べる。



「……黒菜? え、何頼んで……?」

「美味しそうでしょお兄ちゃん?」

「ダメだこいつ、早く……なんとかしないと」



……黒菜が頼んでいたのは、イギリス料理の詰め合わせみたいな弁当。


……それだけならよかったのだが。



Surströmming……そう書かれた缶詰も置いてある。

頼むから室内では開けないでくれ。法律違反だから。



「……黒菜? その缶詰は危ないからね? 開けたらダメだよ? 特に室内では。本当に死人が出るから開けちゃダメだよ?」

「大袈裟だなぁ……、美味しそうな缶詰だよ?」

「それは本気で言っているのか?」



……分からない人の為に説明はしようかな。

Surströmming……シュールストレミングである。

世界一臭い食べ物と呼ばれ、生ゴミやら腐った卵やら、公衆トイレなどなど……臭いの表し方は色々と酷い。


くさやの6倍以上は臭いというが、まずくさやの臭いがわからない……。



「……とりあえずさ、それは近くの公園で食べてね。誰もいない時間に。どうなっても自己責任でね」

「一緒に食べようよお兄ちゃん」

「殺す気なの?」



……僕はお子様ランチを食べた。

白米、味のないこんにゃく、とても薄いパスタと悪意しか感じなかったが、シュールストレミングよりはマシだろう。




……あ、黒菜は友達を呼んで食べるようだ。

友達亡くすよ? 大丈夫?





……さて。ゲームをする。

ところで何だか自室なのに腐った卵みたいな臭いがするのだが……あ、もしかしなくても終わったかも。



「……ねぇリリィ、黒菜がシュールストレミングを室内で開けたっぽいんだけど」

「あっ……。……その、頑張って……」

「嘘だドンドコドーン!」



頑張ってじゃなくて助けてよ! 僕が死にかねないんだけど!



……さて。絶望したような顔の望乃を見ながら、適当に辺りを進んでいく。それほど痛かったのだろう。



「……そういえばリリィ。その……僕の……スカートは……」

「あ、はい」



漏らしたスカートなんて言えるわけないので少しあやふやにしたが、伝わったようだ。



宇宙のスカート ★95

空を飛ぶことができるスカート。飛んでいる間はモンスターに見つからない。

能力:空中浮遊及び光学迷彩



……おい、弓と爆弾要らねえじゃん。というかよく見てなかったから知らなかったけど飛べたんだ。


まぁ作者が忘れていただけなんだが。


あれっなんか触れてはいけなさそうな言葉が頭の中に……。これもトラウマか何かなのかな……。




……さて。辺りを彷徨うと、モンスターが現れた。



No044 オロオロクス 無属性

Bos primigenius

哺乳綱鯨偶蹄目ウシ科ウシ属

臆病な牛。大きな音がすると混乱して音の方へ突進する。……おかしいな、絶滅したはずでは……。

生息地:草原、森林



……見た目は黒い牛だった。モーと鳴いている。

きっと誰かが食べた後にすぐ寝たのだろう。



武器を構えると、驚いて逃げていった。



「……え?」



……尚、逃げた方向に別のモンスターがいた。



No047 フォイアヴォルフ 火属性

Canis lupus ignis

哺乳綱食肉目イヌ科イヌ属

常に燃えていて狡猾な狼。体から可燃性の油を垂れ流しているが、火が消えると群れから追い出され、体温が急激に低下し死亡してしまう。

生息地:草原、砂地


No047+ フランメヴォルフ 火属性

Canis lupus ignis

哺乳綱食肉目イヌ科イヌ属

フォイアヴォルフの群れを率いる個体。体が大きく、そしてバチクソ頭が悪い。

生息地:草原、砂地



燃えてるけどわんちゃんだった。

ヨツンヴァインになるんだよ(?)。


バチクソ頭が悪いとかいう罵倒は置いておき、わんちゃんがさっきの牛を集団で食べはじめた。



「……これが食物連鎖ってやつか」



……集団に囲まれている牛が食べ尽くされるのを見ていたら、望乃が動き出し魔法を放った。



「ウォーター!」



わんちゃんの火が何故か強まり爆発し、そのせいで望乃に向かって襲いかかってきた。



「あれぇ……?」

「え、水で火が消えないの……?」



……その後、レーゼがわんちゃん達を倒した。

レーゼ曰く、あの犬どもの火力を侮るなとのこと。

リシア「……無知な視聴者からやれと言われてやったら本当にできただけなのです。滅茶苦茶痛かったから真似するななのです」



次回:やぁ少年。リリィが世話をかけたね

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