44話:少女との学校見学
「ソラさん、どうしてここにいるんですか?」
その子は、驚いたという顔をして尋ねた。
もちろん、いきなり腕をとられた私も同じように
驚いた表情をしているだろう。
「シアンとユアンていう双子を探しに来たんだけど、迷っちゃって」
この歳で迷子なのが恥ずかしく、少し照れてしまう。
「あ、あの2人と知り合いだったんですか…」
どうやら双子の事を知っているらしい。
門で会った子達はアルとティアを知っていたし
この学校の人は物知りだ。
「うん、居場所分かるるかな?」
「え、知ってますけど…今から行くんですか?」
少し驚いて言う少女に、何か不都合があるのかと不安になる。
私の表情が曇ったのをみて、慌てて少女が言葉を繋げる。
「いえ、行くのは悪い事ではないのですが先程、門が騒がしいのを見て
急いで双子さんが外に走って行ったので、
もぅ部屋にはいないんじゃないかな、と思うんです。」
なるほど、すれ違いが生じたらしい。
「双子さんとは、委員が一緒なんですけど
今日はもう委員会終わったのですが、委員の教室に案内しますか?」
校舎の見学にもなるし、双子も私が校舎に入ったのに気付いて
来る可能性もあると思い、案内してもらうことにした。




