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37話:カーテンが揺れる部屋で
女の子2人で話したい事もあると思うし、
本の続きも気になったので、私は自室に戻る事にした。
ゆっくりして言ってね、と声をかけ
自室に戻ると伝えると
その子が少し悲しそうな顔をした気がした。
私は、頬笑みかけその子に「笑って?」と
声には出さないが口だけ動かして言った。
その子に伝わったらしく、
少し照れくさそうに微笑む姿は可愛らしかった。
ティアにも何かあったら教えて、と伝え部屋を出る。
ドアを閉めた瞬間、女の子たちの
楽しそうな声が聞こえた。
自室に行くと、窓が開いていたらしく
風でカーテンがふわりと靡いていた。
光が差し込み、カーテンが輝き眩しい。
外では鳥の歌声が聞こえ、一緒に心地よい風が入ってくる。
私は、何かに誘われる様にベッドに座った。
そして歌っていた。
溢れでるメロディを歌にして、何か伝えたかった。
自分でも何を伝えたいのか分からない。
ただ、歌い続ける事しか出来ない。
誰も聞く事のない、私のメロディ。




