33話:丘からの帰宅
あの後、私が帰ってこないのを心配した家族は
色々な人に私を尋ね、探してくれたらしい。
そして、双子にこの丘の事を聞いたという。
夜ということで、危ないから母と兄と妹は
一緒に行くと言ったが、家で私の帰りを待っているらしい。
私を見つけたのは父。
腰が抜けて、血を浴びた私を見て父は驚愕した。
喧嘩をしたと思ったらしく、
「誰にヤられた!?」と、
しきりに尋ね、何故か私の腰やお尻を気にしていた。
腰が抜けたので、腰を気にするのは分かるが
何故、お尻も気にするのだろう。
私は、父にウサギ(?)が死んでいて埋めてあげたと話した。
この血は、違う動物に食べられて死んでいたウサギの血だと。
そして、そのまま寝てしまい気づいたら
丘が暗くなっており、怖くて腰が抜けたと。
かなり無理やりだが、私は白い狼と
あの黒猫の様な青年の事を、誰にも話したくなかった。
話したら、もぅ2度と彼に会えない気がしたからだ。
家では、アルは母と一緒に泣いて抱きしめてくれた。
妹は寝てしまっていたが、後で
「霧に攫われてしまった」泣いて大変だったと聞いた。
母には泣きながら心配され、父と同じような反応をされた。
何故、皆私の腰とお尻を気にするのか、分からない。
その日から、私は丘へ行くことを禁止されてしまった。




