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村のあちこちが燃えており、既に倒壊している建物もあります。
がれきの山に埋まっている手、初めて見る人の血液。
死んでいるのでしょう。この前お葬式をしたお婆さんのように。
しかし、こんな死に方は見たことがありません。
広場へつながる道へと目を向ければ、横たわる村の人々
やはり死んでいるのでしょうか。わかりません。
ばらばらになっているのです。手も、足も、見たことのないものが体の中から出ています。
いったいどういう死に方なのでしょうか、お婆ちゃんの死に方は安らかでした。
こんなもの、聞いたことがないのです。知らない病気・・・?
しかし声も聞こえます、うめき声のような。生きているのでしょうか?
混乱している場合ではありません。
一刻も早く誰かを見つけなければ。
死んでいないと判断できる人を見つけて、助けを仰ぐべきです。
私は子供です、お医者さんでもないので、バラバラの人をくっつけてあげることは無理でしょう。
無力なのです。ですが、それは今重要ではありません。
このお兄さんはさっきから情緒不安定なので、私が守ってあげないといけません。
恐らくお母さんやお父さんも、何処かで自分にできることをしているはずです。
広場には井戸があります。燃え移るものも特にないので恐らく避難しているとしたらそこでしょう。
私はお兄さんをつかむ腕に力を籠め、一心不乱に走り出しました。
焦げる肉のにおい
今まではごちそうのにおいでした。でも今は違います。




