23話
私の固有魔法は「身体改造魔法」。
自分の感じるすべての感覚を快楽に置き換えた。
逆に言えば間の感覚をすべて遮断し、いとも簡単に実質的に殺すことができる。
でもさぁ......
はぁ........
どうして
どうして気づかなかったんだろう....?
どれだけ自傷しても
どれだけ人を殺しても
どれだけ泣いても
《《弟が死んだ穴はふさがらない》》。
私は....私は何をしているんだろう...?
五光を弟を重ねて、結局雨冬くんを殺してしまった....。
はぁ........
「姉さん。」
え....?
「もういいよ。」
............。
「もういいんだよ。姉さん.....。」
そうなんだ..........
もう、いい。
もういいんだ。
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コツ...コツ.....コツ.....コツ.......
ゆっくりと、ゆっくりと翔の元へと花札が歩いてくる
何もわからない。何も感じれないはずなのに
歩いてくる。
腰の刀へ手をかけて踏切り、花札の頭上を直立したまま頭を下にして花札の上を通り過ぎる
その間に翔の刀は花札の喉を切っていた。
そのまま花札は倒れこむ
........................。
確かに、花札は許されないことをした。
だが、私はこいつをちゃんと殺そうと思う。
ごめん。花札。
もう一度
もう一度あの頃の君に会えたら
伝えたいことがあるんだ。
..........。
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夜遅く、里内。
雨冬が地面を這う
「うぅ...う...」
後ろから魔物がゆっくりとゆっくりを歩みを寄せている
線路の石と雨冬の着ている服が擦れて鈍い音がする
線路の真ん中に体を持っていくと魔物の魔法でとどめを刺される
あぁ....
もう終わりなんですね。
まあいいですよ。
僕の人生なんてずっとこんなもんだったですし。
電車の音が近づいてくる
ガタン....ゴトン.....
あぁ....
ガタン...ゴトン
こんなのまるで......
ガタン..ゴトン
こんなのまるで.........
ガタン.ゴトン
悪役みたいじゃないか.......
ガタンゴトン
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南朝連邦都市部
とある居酒屋にて、リオルとヨサンが会話している
ヨサンが串を舐めなら言う
「上の指示聞いたもん?」
リオルがジョッキに入ったビールを少し飲みながら言う
「ん?あぁ、あれなぁ。俺んは気にしねえな~やってもいっけど.....」
ヨサンが言う
「そういえば今日の任務本当にバックレるんだもぉん?」
リオルがめんどくさそうに言う
「だーっ?!やぁってやって。」
そういうとリオルは会計を済まして店を出る、そのリオルの跡にヨサンがついてくる
リオルが歩きながら伸びをすると言う
「っしゃぁ...いくぞ~」
ヨサンがあきれながら言う
「はぁ...いつも報告が遅くてよかったもん....」
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南朝連邦森林沼地地帯
リオルが口をボーっと開けながら歩きスマホをしていたもん
はぁ...正直私は自分を天才だと思っているもん。
こんな幼稚な馬鹿どもとおんなじにされたくないもん....
私一人でできるし。だって私は天才だし。
そう。ヨサン・フリーロと言う少女は人工的に作られた人間。
人造人間である。そして彼女は人造人間でもあり
戦争兵器でもある。簡単に言うと脳の性能がけた違いに平均よりも高い
本を一度読めば全文書き写すことができる程だと思ってくれていい。
ヨサンが言う
「リオル。この任務。私一人でできるもん!!」
リオルが言う
「あ~?そうかあ?じゃ~俺けえるわ」
そういうとリオルの足は森の外へと向かってく
背の高い木々の木の葉から月の光が少し隠れる
へぇ~あっさり。まあ余裕でしょ。ただの魔物処理なんて....
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森の開けた平野にて、ヨサンがしゃがみ込んでいる
「うぅ....うぅ.....(泣泣泣)」
周囲は魔物に囲まれよだれを垂らしている
「上級魔物とは聞いていたけど...まさかこんなに強いだなんて....」
魔物共の足は震え今にも飛びかかってきそうだ。
そんなことを考えている間
すぐに魔物たちの我慢の限界に達する
一斉に魔物共が飛びかかり
周囲のすべてが地獄へと変わる
こんなの...嫌....嫌ぁ.....
こんな汚らしいゴミ共に...私が....
「リオル...助けてリオル....」
そうつぶやいた刹那上空に魔法陣が展開され、周囲の魔物をの首を一瞬で切断する
「え....?」
うつむいていた顔を上げると
その目の前にはリオルが立っていた。
その手には死んだ魔物の生首をぶら下げている
「《《お前は俺を信用しすぎだぜ》》。けぇるぞ。」
そういうと生首を放り投げ、死体の山の隙間を探りながら歩いていく
その姿を見たヨサンはそのリオルの跡を追う
ヨサンが言う
「リオル!!待って!!」
リオルが振り向くこともなく反応する
「ん?んだぁ?」
「ど...どうして助けてくれたの?」
「んあ?んなん仲間だからに決まってんだろ...?
自分任せじゃどーにもならないこともあるぜぇ~?」
ヨサンが少し俯き、足を止める
「リオル.....。」
リオルが立ち止まり振り向く
「んだ?」
ヨサンが言う
「ありがとう...助けてくれて。」
「あいよ。」




