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神殺しの龍拳  作者: キト
花札編
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21/25

21話

りんながこむぎの見つめている先を目で追うと

やけに背が高い美男子が刀を抜きながら歩いてくる


雨冬が言う

「おはようございます。


......。


噂に聞いていた以上ですね。野々宮湖麦さん。今のは僕の必殺技だったのですが。」


こむぎが言う

「君の言葉は聞かないよ。君...雨冬杏樹だろ。」


雨冬が言う

「違います。」

違わないだろ


蝦夷が奥から歩いてくる

「雨冬くん!!どうしていつも邪魔をするのだっ!!」


雨冬が言う

「ええ。失礼しましたね。」


蝦夷が言う

「そうじゃなくて!!謝ってほしいんじゃない!!」


りんなが会話の間に入る

「ちょっと~♡私は置物なの~?♡」


蝦夷の感情が爆発する

「あ~もういいのだ!!うおお~!!」


蝦夷が力任せに飛び掛かりかかと落としをこむぎに食らわせる

が、こむぎは軽く片手で受け止める


蝦夷が言う

「お前硬すぎるのだ~!!」


こむぎが言う

「それなら君だって。私の蹴り喰らって死ななかった人は初めて見たよ。」


りんながドン引きする

「え....?死ななかったの......?」


雨冬がりんなに刀を向ける

「私の名前は雨冬杏樹です。戦いましょう。正々堂々と。」


りんなが不気味な笑みを浮かべる

「なに言ってるの~これは闘いじゃなくて、殺し合いだよ?♡」


翔とアリスが遠くで花札邸に向かっている様子が見える


この殺し合いにおいて、重要なのは何を目的として(たたか)うか。

それは単純である。

五光の目的は花札の逃走時間の確保。大領帝国特殊部隊側は花札の死。

この戦闘でわかることは、五光側と領帝特殊達の実力差は明らか。

領帝特殊達の方が圧倒的に上だ。


......。


この戦闘では誰かが死ぬ、もちろん五光側の誰か。ここでは人情など関係なく、任務遂行のためならば誰の死もいとわない。


《《それが自分であろうとも》》。





雨冬が言う

「時間稼ぎは終わりです。

逃げてください。蝦夷さん。」


蝦夷が言う

「え...?」


雨冬が言う

「ここからは.....


門下が建物の影から姿を現す

「杏樹。私も参加しよう。」


雨冬が言う

「そうですか...ええ。そうしましょう。」


++++++++++++++++++++


アリスと翔が建物を伝い、花札邸へ移動していると

いきなり結界にぶつかる


「っっっっ!?!?!」


そうすると雨冬の分身が現れる


「ここから先は通せません。」


翔が言う

「こいつら....正気なの....?」


建物の下に目を落とすと、こむぎ、りんな、雨冬(本体)、門下、蝦夷、そしてパロマとゆうかが遠くから歩いてきている




生物リミッター。それは人間の限界であり天井でもある。そのリミッターを人工的に解除できる方法があるとすれば、ここで使わない手はあるだろうか。


雨冬が自らの喉元に手を添える

そうすると雨冬の背後から何かが現れる

青い霧、巨大な歯、龍のような顔が雨冬の顔の近くに迫る


.....。


守護霊と言う言葉は聞いたことがあるであろうか。それは生物リミッターを解除したときに現れる己の限界の具現化。


雨冬の刀が青色に発光していくと

門下の背後にも守護霊が現れる

虎のような見た目をしている


翔とアリスが建物から降りてくる


翔が言う

「....こいつら...本気なのか.....。」


雨冬の守護霊から霧が出て

辺りの包み込む


その間も膠着(こうちゃく)状態が途切れることはなかった

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