20話
アリスと翔が裏路地に身をひそめる
アリスがささやく
「作戦開始前なのになんかいろいろ始まってない?」
翔がささやく
「大丈夫。そこは作戦の範囲内。」
アリスがささやく
「....そう。」
誰かがコツコツと音を立てながら歩いてくる
大きい黒いコートを着た老人だ
アリスと翔が息を殺しながら通り過ぎるのを待つ
その足音はアリスと翔のすぐ近くで止まる
「御客人。あなたたちを花札邸に行かせるわけにはいきませぬ。」
バレてて草?!?!
翔とアリスがノコノコと出てくる
老人が言う
「我が名は藤松門下。正々堂々かかってこい。」
アリスがとびかかると、魔法で飛ばされる
その破壊の跡にも目をくれず
翔は門下を見つめ続ける
翔が言う
「アリス...おそらくこいつらの目的は時間稼ぎだ。花札が逃げるためだけのね。」
門下が言う
「ほう...中々良い予想ですな、御客人殿。であれば猶更。」
コートを脱ぎ、放り投げると鞘に納められた刀が現れる
手に持っていた刀を抜く
「ここから先は通せませぬ。」
門下が攻撃魔法を放つ
それを翔は躱し、アリスが飛ばされた建物へ逃げるため、破壊跡へ身を投げる
門下がゆっくりと中に入るとそこは図書館のような場所であった
相手は恐らく格上の魔法使いであろう。わしの実力では到底たどり着けぬ高み...
目的は花札殿の逃走時間稼ぎ。
手並み拝見と行こうかの。
ガシャンガシャンと音を立てて本棚を足場に門下へ向かってくる
門下と本棚一つ間を開けて着地する
空気が変わった。
勢いよく本棚の上へ飛び乗る
そうすると建物の中にあるすべての物が半分に切断され建物が崩れ始める
キューーーー!!!!
門下が振り返るとアリスが攻撃魔法を構えている
...まずい、本棚移動と広範囲破壊は視線誘導、本命はもう一人の方だったか...そうか。
ドジャアアア!!!
攻撃魔法が放たれると門下はなけなしの防御魔法を使う
崩壊し始めていたてて物の崩壊はアリスの攻撃魔法によってさらに加速し
アンバランスに崩れる
....。
門下が気が付いた頃には
体が拘束魔法によって拘束されていた。
上を見上げると、瓦礫の山の上で翔がアリスの傷の治療をしている
木くずが大量に宙に舞い、崩壊している部分から日光が差し込み木くずを目立たせている
門下が言う
「優しいのだな。御客人。殺しはしないのか。」
アリスが言う
「必要のない殺しはしない。そうでしょ?」
アリスが翔に問いかけると翔は納得のいく返事をする
「......当たり前でしょ。」
翔が言う
「そろそろ作戦開始時間だから、いくよ。」
アリスが言う
「うん...」
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パロマとゆうかが里を歩いているとその正面に人影が現れる
現れた人物はパロマとゆうかに話しかける
「え~と。誰ですか?」
パロマが言う
「うぃ~どうしたのおねえちゃ~ん?逆ナン?逆ナン?」
椿が言う
「我が名は....大友椿」
ゆうかが困惑しながら言う
「えっと...自己紹介ありがとう。...それで?」
椿が言う
「正々堂々かかってこい。」
椿の目の前には魔法陣が展開され、魔法が発射される。
緑色の閃光がパロマとゆうかの間を通り抜ける
パロマが言う
「ひゃ~...乱暴は困るナ~...」
椿が言う
「とぼけないでくださいね。あなたたちが侵入者だという通信がさっき入りました。」
パロマがヒラリと椿の魔法をまた躱すと言う
「そ~か~。なら。こっちも全力をださないと失礼ってもんだねっ!!」
パロマが魔法を放つと椿はそのまま正面から防御魔法で受け止める
その隙にアリスが側面に回り込み、攻撃魔法を放つ
アリスの攻撃魔法を椿が受けた瞬間にパロマが正面からまた攻撃魔法を放つ
椿が一瞬隙を見せるとその隙にパロマが距離を詰めて拘束魔法をかける
椿が言う
「うあっ...?!」
パロマが言う
「よっと...案外楽勝だな...。」
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花札邸
雨冬杏樹が3回扉にノックをする
「へ~い...」
腑抜けた返事が扉の向こう側から聞こえてくる
「失礼します」
そう言い入室する
一番最初に見えた光景は花札が窓際に椅子と小さな机を寄せて優雅にコーヒー飲んでいる姿だった。
雨冬が言う
「五光の通信から里内に賊が侵入したとの報告があがっています。」
花札がコーヒーを一口飲むと言う
「ふ~ん...来たんだ...翔ちゃん♡」
雨冬が言う
「五光で時間を稼ぎますので、そのうちにお逃げください。」
花札が席を立つと言う
「.....ありがとう」
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ドガーン!!!
轟音が響き、建物から砂煙が出てくる
しばらくすると砂煙が晴れ、りんなの姿が見えてくる
りんなが言う
「痛った~♡ちょっと舐めてた~♡
....次は手加減しないよ♡」
早紀が着地して言う
「はぁ...あんまり舐めないでくださいね」
りんなが言う
「こっちのセリフ♡」
早紀が目でとられていたりんなが消滅する
「は.....?」
早紀の顔の後ろから声が聞こえる
「だーれだ♡」
早紀の視界がりんなの手で隠される
......。
早紀がゆっくり両手を上げる
「......降伏します......」
りんなが言う
「うんうん♡そうだよね~♡」
りんながゆっくりと拘束魔法をかけると早紀はゆっくりとしゃがみ込み、うつむく
そうしていると轟音を立てながら何かが飛んでくる
その正体をりんが目で探っているとこむぎであることが分かった
りんなが言う
「こむぎちゃーん♡ただ終わってないの?♡」
こむぎが言う
「今集中してるから黙って。」
りんなが少し落ち込みながら言う
「......ごめんなさい。」




