10話
先日ラジオからこんな音を聞いた
「東国が大領帝国へ侵攻を始めた」と
大領帝国特殊部隊である私達からするとかなり大事だ。
侵攻されたのは南の村。
軍が早く駆けつけ、幸いにも東国の侵攻は失敗に終わった
魔法の世界の地上戦は短期戦になることが多い。
草木が沢山の血を浴びて、辺りには死体や地形破壊があり、大きな戦いがあったことが一目で分かる
私の名前はパロマ・フエゴ
大領帝国特殊部隊員だ。
戦いが終わった後の死体処理や死体を啄む魔物の処理をさせられる。
++++++++++++++++++++
死体の上をのさのさと歩きながら話す
「なぁ、アリス?」
「なに。」
「こいつらが着けてる白いマント...どういうつもりなんだ?」
「知らない。」
東国軍の軍人のマントには血で付けられた手形が着いている。小さい手形...大人のほどの大きい手形...
「ねえ......パロマ?」
パロマが言う
「んだよ...」
アリスが言う
「これさ...なんかついてるよ...」
パロマが怒り気味で言う
「そのこと言ってんだが?」
アリスが冷や汗をかく
「兵士にも家族がいるって聞くけどさ...これは流石に...」
パロマが小さく言う
「だな...」
++++++++++++++++++++
東国軍施設にて
りんなと翔は談話室で会話している
りんなが翔に話しかける
「こむぎちゃんあれからずーと家にいるね...外の世界は忙しいって言うのに...」
翔が言う
「こむぎがあんな風になってしまうのは仕方ない...
私だってあんなことがあったらかなり落ち込む...」
りんなが窓の外を見ながら言う
「侵攻ね...」
翔が言う
「あれ失敗したんでしょ?」
「まあね」
翔が言う
「略奪魔法が消えてからここ数年...ずっと戦争してる...」
りんなが興味を示して言う
「あぁ...あれね。《《あの神殺し》》でしょ♡」
翔が言う
「そう...最初のワールドイーター...この戦争の始まり...」
りんなが言う
「あの世界の均衡を保ってた略奪魔法の使いが神殺しに殺されて、禁忌を犯し放題になったって♡」
翔が呆れたように言う
「知ってるよ...私をなんだと...」
りんなが舌を出して言う
「ごめん♡ごめん♡」
翔が上着の内ポケットから紙を取り出す
「これ、次の任務ね」
「どれどれ♡」
りんなが読む
「世界の貿易の中心地、ワールドトレードポイントへ行き、任務を達成せよ
・ブレスレット聖遺物奪還
・新型兵器研究資料の回収」
「相変わらず適当だねー...」
翔が言う
「上の人間はスパイが多いから信用出来ないらしいよ」
りんなが言う
「...そう...1週間後ね...その間にこむぎちゃんのメンタルを回復させないと...
こむぎちゃんどうしちゃったの....」
翔が言う
「ここで私たちができることはそっとしてあげることだよ...」
りんなが言う
「そうだね...」
こうして、次の目的地までのタイムリミットが迫る。




