17 なんやかんやで登録
なんかギルマス呼ばれてしまった。貴族とかその類の扱いだろこれ、あ、受付嬢さん帰って来た。なんか隣にいるけどあれがギルマスかな? うん、マッチョだわ。ハゲマッチョだわ。とてもじゃ無いけどカタギの人間には見えねえや。
「お初にお目にかかります、【花王】様。ギルドマスターのペクトラル・マッスルズと申します」
「うむー」
え? 名前大胸筋? 大胸筋?????? なんて名前付けたんだよ運営……..
「それで、そちらのテイマー? はどなたで? .........っ!?」
あ、俺っすか。名乗った方がいい? 名乗るか。
「リンです。一応異紋章持ちです。おなしゃす」
「ホルダーの方でしたか.............ハハ。それで、この冒険者ギルドには何用で?」
「冒険者登録をしに来ました」
うっきうきで何日かうろついて、いざ帰ろう! ってところでまた仮許可証に2000も払いたくないからな。身分証は大事。パスポートみたいなもんだ。
「ふむ.........................では、試験も同時に受けてはいかがです?」
大胸筋さんのその言葉で周りのプレイヤーたちが少しざわつき始める。そういえばプレイヤーは意識すると頭の上に名前が浮かんでくる。あの人は、アリバイマン......プレイヤーなだけあって癖強いなぁ
「おい、あのイベントって.........」
「あぁ、たしかレベル15以上の状態で冒険者登録をすると起こるやつだ..........」
「しかもあれらしいぜ。さっきの『ふむ』の後の間が長いほど高レベルらしいぞ。ソースは検証スレ。20レベで大体『ふむ..........』らしいぜ。」
「倍くらいなかった?」
「さっきやっと31まで上げたのにワンチャン越されてるの??」
「元気出せよまだ可能性はある」
よく聞き取れなかったけども多分イベントでも始まったのではないか。なんかラッキー。
「お言葉に甘えて受けたいのですが、試験とは一体何を?」
「はい、内容はシンプルで、こちらが手配する試験官の前でモンスター、まあギルドが作った訓練用具みたいな物ですが。それ相手に戦ってもらいます。細かい説明は後ほどします。試験は今からでも大丈夫です。丁度一人高ランク冒険者がいるので、オリカルビンさーん、ちょっとお願いしたい事が」
「はーい! 今焼き鳥食べてるので少しお待ちをー!!」
「とのことなので少し待ちましょうか」
「分かりました」
女性の声だったな、あれか? 女騎士的なやつか? セリフ的に緩い雰囲気のキャr─
「っふぅ、いやあギルマスすみません」
「いえいえ、急に呼んでしまってすみません」
大胸筋さん普通にいい人だな........じゃなくて、めっっっっっっっっっっちゃ魔法少女みたいな恰好してる。黒髪ショートでアホ毛がめっちゃ長い、腰のちょっと上くらいはありそう。あ、プレイヤーだこの人。
「おっ、君もプレイヤーなんだ! 私はオリカルビン、先輩って呼んでもいいよ!!」
「あ、これはご丁寧にオリカルビン先輩。リンです、よろしくお願いします」
「そんな堅苦しい喋り方は無し! ため口でいいよ」
「わかったよ先輩.....?」
「それでよし、話はステーキを食べながら聞いていたからもーまんたい! あれ使うんでしょ?」
「はい、よろしくお願いします」
「依頼料で今日は高級焼肉~」
肉食への気持ちがインフレしてそうだなこの人。
「あ、そうだリンさん」
「はい? どうかしました?」
どうしたんだ大胸筋さん。
「オリカルビンさんはⅩ級冒険者です」
はい?
『ヘルプ:Ⅰ~Ⅹまである冒険者のランクの一番上です』
はい??????
オリハルコン(クソ硬ファンタジー物質)+カルビン(クソ硬現実物質)+カルビ(クソ美味肉)=オリカルビン




